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2024年04月26日 イイね!

退職しました

退職しました 先月31日一杯で、13年勤めた会社を退職しました(有休消化があり、正確には5月8日付け)。お越しの皆様のご参考になるかも知れないので、この決断に至った経緯を、少し記すことにします。今回、かなりの長文になると思いますが、ご興味のある方はお読み下さい。逆に全くない方は、この時点で回避されて下さい。



 ボクが勤めていた会社は、「ブラック」とまでは行かずとも「ダークグレー」。所謂「同族企業」で、一族に認められた少数の社員が管理職に登用される体制。ボクは13年前に下級管理職として転職入社しましたが、終始一貫「外様」の処遇でした。

 そんな去年6月のある日。

 ボクよりも一歳年上の当時の支店長が、突然の電話一本で「馘首」されるという事件がありました。彼は新卒入社以来、一貫して表舞台を歩き、再雇用が終わる65歳の誕生日まで残り1年半でした。何でも、経営者の逆鱗に触れた様子…。「譜代大名」ですら、あっさり「クビ」にする体質(明らかな労働基準法違反)に、ボクは「次はオレだ」との想いに心を支配され、精神的に不安定な時期がひと月ほど続きました。

 「いつ」、「何を」理由に宣告されるかは全く未知数でしたが、ただ「座して死を待つ」のではいけない、まだまだこの先もボクの人生は続くのだから、と思い、自身の棚卸をしました。ボクは5回の転職で6社を渡りましたが、終始一貫「総務部」の管理職としてキャリアを積みました。この経験から、ある国家資格を取得することを決め、昨年10月から今年3月まで、毎週土曜日に学校に通うこととなりました。

 当初の計画は、今年7月の受験、8月の合格発表で「桜が咲いた」ら直ちに転職活動を開始、64歳を迎える12月までにはネクスト・ステージを実現する、というものでした。これは12月から特別支給の年金が受給されるからでした。

 閑話休題。

 昨年6月に当時の支店長が会社を去り、ある販売課長が昇格、現支店長に就任しました。46歳での大抜擢でした。ところが63歳のボクを使いにくかったのか、ボクを飛ばして仕事を進めるようになりました。この処遇に「そろそろかな…」との想いが日増しに膨れて行きました。

 7月に試験を控えていますが、加齢が原因と思われる記憶力の衰退を自覚、このままでは危ういとの意識も高まっていました。

 いろいろと、自分が置かれている状況を分析しました。

(1)特別支給の年金が、今年12月分から支給される。月額10万と心元ない金額だが、来年12月からは満額の支給が始まる。この時点で年金は月額約17万となる。12ヶ月の間は、節約を心掛けて暮らし、不足分は貯蓄を取り崩しせば何とかなる。

(2)自己都合退職で支給される雇用保険(失業保険)は、ボクの場合150日間(およそ5カ月)。年金と失業保険の同時受給は出来ないが、このタイミング(5月8日)で退職すれば、雇用保険が切れる頃に特別支給の年金受給が始まる。

(3)生命保険の支払いが、この4月分の引き落としで終了する。退職すれば5月からは収入が激減するが、この負担がゼロになるのは大きい。また70歳から支払い開始の積み立て型は、解約すれば約120万が戻る。これは来年度に請求される高額の「住民税」支払いに充当できる。

(4)何よりも、今必要なのは「学習時間」の確保。記憶力が減退した63歳半が合格を目指すには、試験直前の3ヶ月間は貴重。不幸にして落ちた場合は、11月の試験に再チャレンジできる。

(5)この会社に居られるのは、最大でも残り1年半。減給はされても、一定の収入は確保できる。だが、今の処遇が続けば、精神衛生上、絶対に悪い。そんな状況に耐えて65歳を迎えても、新しいことにチャレンジする覇気が残っているとは考えにくい。この歳にもなれば、次を目指すなら、1歳でも1カ月でも早い方が絶対に有利。

 職場でボクが置かれた状況と、上記(1)から(5)の状況を鑑みて、今回退職を決断した次第です。

 それでも…。

 約40年もサラリーマン生活、いや「社畜生活」を続けた結果、会社と机、椅子を失った激しい喪失感に襲われました。辞めたことに後悔は皆無でしたが、『この先、オレはどうなってしまうのだろう…』的な『恐怖感』と言ってもいいと思います。心の中に大きな穴が開き、背骨を抜かれてしまったような印象…。

 そんなボクを、激しく叱咤してくれたのは、彼女でした。

「なによ、あんた!自分で考えて決めたことなのに、何でそんな腑抜けみたいになるの!持ち家でローンはないし、息子さんだって独立しているから、学費の心配もない!ご両親は既に亡くなっているから、これから経済的にも肉体的にも精神的にも、介護の苦労だって絶対に来ないのよ!40年も働いたんだから、もうすぐ年金だって入るのよ!やっと自由になり、自分の事だけを考えて動ける時が来たのに、その有様は何なのよ!」

「…」

 彼女は泣き出してしまいました。
 目前のボクが、あまりにも情けなかったから…。

 もうひとつ。

 前回ご紹介した「某喫茶店」のマスターご夫婦。
 心情を吐露すると、明日へ向かって歩いてゆくための言葉を授けてくれました。初めて訪れた客に、『勇気』を授けてくれました。あの記事を書いた後、彼女も連れて行きました。彼女とご夫妻は、すっかり元気を取り戻したボクに『良かった!』を連発してくれました。

 ある時、マスターが呟きました。

「…私も、あと5年は此処で頑張ってみようかと思っているんだ…」

 はっ、と気づきました。

 これからの人生は、ただ闇雲に働いた(働かされた)この40年間とは違う。また勤め人をするにしても、自分で事業や商いを始めるにせよ、何を何処まで頑張るかを決めるのは、自分自身。

 『目から鱗』の心境でした。

 現在、この国の会社の多くは60歳定年。
 法律で65歳までの再雇用が義務づけられていますが、再雇用を経験した者として、あまりお勧めしたくはありません。遅くとも55歳くらいまでには60歳以降の人生設計をし、その実現に動き始めるのがベストだと思います。この点、ボクは気付くのが遅かったと自省しております。



 
 
2024年04月11日 イイね!

某所の某喫茶店

某所の某喫茶店 暫くご無沙汰してしまいました。

 実はボク、3月一杯で退職しました。いろいろと考えての結論でした。正式な退職日は5月8日。退職時点で63歳と5カ月。60歳から再雇用となり、3年5カ月。この40年間に5回の転職をしましたが、失業保険を貰うのは初めてです。
 この間の経緯については、いずれ記事にするつもりです。

 さて、今日4月11日木曜日の午前。
 某所にある喫茶店を訪れました。場所、店名などは非公開とさせて戴きます(最後までお読み戴ければ、理由がお分かり戴けると思います)。



 お店の前には、メニュー写真が掲げられています。



 旧い木造の平屋。ご自宅の片隅を改築し店舗にした造り。内側は厨房と6畳ほどの客席で、テーブルが一つ。週末は訪問客が多く外で飲食するようで、椅子やベンチ、テーブルが並んでいます。

 外のテント下に座ると、にこやかなご主人がオーダーを取りに来てくれました。朝食を食べていなかったので、やきそばとアイスコーヒーをお願いしました。





 店内には、旧い映写機やカメラが。
 ご主人のものだとか。



 先にアイスコーヒーが来ました。



 少しして、やきそば。
 高値が続くキャベツが沢山入ったもので、とても美味しく戴きました。

 ご主人がお茶を出してくれた時、お訊きしました。

「ご主人、お店の名前から想像するに、●●●●の●●●●●をお持ちなのですか?」

 一瞬、虚を突かれたような表情をされましたが、直ぐに口元が緩みました。
 「にやけた」のではなく、「モノの『バリュー』がわかる奴が来てくれた」的な表情。まるで、長年会わなかった仲間に、久し振りに会った時のよう!

「…うん、…あるよ!」

「宜しければ拝見させて下さい!」

 喫茶店から少し離れた別棟に案内されました。
 果たして、ドアを開けると…



 ウォー、…ス、スゴイ!!
 しかも2台!!
 実物を見たのは、おそらく初めて。
 以前、「別冊モーターサイクリスト」で、この車両のレストア記事を読みました。何でも、このブルーの色調を再現塗装するのが、とてつもなく大変と書かれていたことを覚えています。

 左はレース仕様の4段ミッション、右はオリジナルの3速とか。

 

 レース仕様の左側カバー。
 フィンに沢山の洗濯挟み!
 懐かしい!



 ご主人がエンジンを掛けてくれました。
 2スト特有の乾いたエギゾースト音に、モクモクの青ケムリ!
 いやー、感動しました。

 ご主人によると、週末は多くのオートバイやロードバイク、ハイカーが訪れるそう。しかし、店名からあの2台の存在を問い質した客は、ボクで3人目。ご主人の大事な『宝物』で、こちらからお客さんに見せることはないと仰っていました。

 他にお客さんが居なかったこともあり、初訪問にもかかわらず、いろいろとお話しさせて戴きました。

 初対面の気安さも手伝い、いつの間にか正直に吐露していました。

 先月で会社を辞めたこと、今もその判断は間違っていないと思うのに、40年もサラリーマン生活をしたからか、言いようのない『喪失感』に苦しんでいる、と……。
 
 ご主人はもうすぐ80歳とか。人生の先輩として、沢山のアドバイスを授けて下さりました。特に印象に残ったのは、

 ●今抱えている喪失感は、時間の経過とともに「必ず」消え去る。

 ●その頃には「何かを楽しもう!」との気持ちが芽生える。

 ●これからの人生は「お金」を稼ぐことが主目的ではなくなる。

e.t.c.…。

 思いも寄らぬ収穫を得た日となりました。


 …という訳で、店名や場所は、非公開とさせて戴きます。




Posted at 2024/04/11 15:29:32 | コメント(2) | トラックバック(0) | その他クルマ・バイク | クルマ

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