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2025年04月27日 イイね!

ギャラリー シュタイネ 最終章

ギャラリー シュタイネ 最終章 3月下旬のこと。
 帰宅すると、郵便受けに封書が届いていました。
 安曇野のギャラリー・シュタイネから。
 この春の開館は、3月から4月に延期されていました。しかも、企画展の案内は毎回、カラー印刷の私製ハガキ。訝しい気分で開封しました。


お客様 各位

 春爛漫の候、みなさま、おかわりなく、お元気にお過ごしでしょうか。
 当館は昨年、開館20周年の節目の年を迎え、7つの企画展と2つの特別展を無事に開催することができました。お陰様で、たくさんの方々に作品をご覧いただくことが叶い、ご贔屓くださるお客様方のご厚意と、傑作を出展した作家の尽力に、心より感謝申し上げます。

ギャラリーシュタイネ「閉館」のご挨拶

 卒爾ながら、ギャラリーシュタイネは、2025年3月31日をもちまして閉館(廃業)しましたことを、茲に謹んでお知らせ申し上げます。
 当館は、作家とその作品を介して、生きる勇気や希望、ささやかな幸福感や安心感など、お客様の生き方や暮らしに共感を届けられる存在、謂わば「劇場のようなギャラリー」を理念に掲げて粛々と企画展を開催して参りました。しかし近年、館主もスタッフも老境に入り、日々感じている身体の老化と感性の鈍化は思っていた以上で、既に企画立案や展示演出、接遇など、様々な場面で影響が表れています。このまま頑なに続けても、数年後に理念は形骸化し、お客様にドラマチックな企画展をご覧いただけなくなることは確実です。そこで私たちは冬期休館中に進退を熟慮した結果、20周年を終えたことに深く感謝し、今こそ「シュタイネ劇場の幕を閉じる好機」という結論に至りました。今後はギャラリーシュタイネを超越した方々のクリエイティブな事業の場として、有意義に活用されることが期待されます。突然の閉館をお詫びいたしますと共に、これまでのご愛顧に暑く御礼申し上げます。
 シュタイネ劇場の主役は作家とその作品です。私たちは裏方に徹してきましたので、カーテンコールは致しません。後ろ髪を引かれることなく潔く退きたいと、切に願っております。既にギャラリー店舗と駐車場を閉鎖しましたこと、ご留意ください。本来ならお客様お一人お一人と対面してご挨拶を申し上げるべきところですが、非礼の段、何卒ご容赦くださいませ。
 毎々お客様の優しい笑顔をお迎えできたこと、ステキな作家と作品に恵まれたことは誇らしく、ギャラリー冥利に尽きます。ご紹介してきた作家は人品骨柄よろしく、安心してオススメできる作品を制作する方々です。引き続き応援いただければ幸いに存じます。
 末筆ながら、みなさまのご健康とご多幸をお祈りして、閉館の挨拶に代えさせていただきます。

 万感の思いを胸に 館主・スタッフ一同


 何度も読み返してしまいました…。

 もう、あの優しさと温もりに満ちた空間に、足を踏み入れることが叶わない現実を咄嗟には理解出来ず、呆然としてしまいました。ただ、「身体の老化と感性の鈍化」が閉館理由との記述に、約半年後に「前期高齢者」を迎える身として、大きく頷きはせずとも、共感を覚えました。

 同時に、ある種の羨望を抱きました。

 サラリーマンの世界は、人事、給与を筆頭に、数多の権謀と矛盾が横行、大多数の者がそれを甘受し、日々耐えながら生きています。にもかかわらず、定年や再雇用終了によりお役御免を通達されます。
 一方、館主さんは長年に渡りギャラリーを運営、そのプロセスにはサラリーマンが想像出来ないような苦労が存在したはず。その甲斐あり作家、顧客の両者から大きな信頼を得たけれども、寄る年波の現実を前に、自ら出処進退の時期を決められたから…。これはボクの想像ですが、「やるだけやり切った」との想いが胸に満ちていらっしゃるような気がします。

 この先をどう生きるべきかを、再び考えさせられました。

 ハローワークの求人票には明記されていませんでしたが、事実上年金受給者が対象の求人でした。今の仕事は、過去40年間のサラリーマンとしてのキャリアでは未経験。好き好んで選んだ訳でもありません。入社から半年が経ちましたが、今もわからないことだらけ、あちこち頭をぶつけ、たん瘤を作っています。振り返って見れば、総務系管理職として長年のキャリアを積みましたが、それとて自ら好んで選んだ結果ではありません。

 「俺にはこれだ!」と心の底から思えること、自分が没頭できることを、能動的に選んだ人生ではありませんでした。収入の有無はともかくとして、残された時間を「何」に「どう」使うべきかを、館主さんからの閉館の挨拶状に触れ、再考させられました。

 年金との併走による「ダブルインカム」実現を目指しての再就職でしたが、館主さんが仰る「身体の老化と感性の鈍化」による引退の日が、ボクにも必ず訪れます。それまでの時間を、好きでもない仕事に費やすのは、あまりにも勿体ないと思い始めております…。



Posted at 2025/04/27 07:23:37 | コメント(1) | トラックバック(0) | インテリア・骨董 | 趣味
2025年04月26日 イイね!

NEMUNOKI (神奈川県足柄下郡箱根町)

NEMUNOKI (神奈川県足柄下郡箱根町) 太源での食事中のこと。
 店員さんの中に、見覚えのある若い女性がいらっしゃり、彼女と頷き合いました。

 去年7月24日の投稿、「その他クルマ・バイク」のスレッドでMGAをご紹介しました。太源の駐車場奥のガレージに、に英国車特有のおしりを発見。いざ訪れたら太源のオーナーのお嬢様が、お父様のガレージを使ってシルバー・アクセサリーの工房を開いていたとの記事でした。その時、彼女はリングを購入、肌身離さず身に着けるほどのお気に入りとなりました。

 昨日金曜日、彼女も休みだったので行きたい処を問うと、即座に「NEMUNOKI」との返答、いそいそと向かいました。ところが太源の駐車場に車を停め奥を見遣ると、果たしてガレージのシャッターは閉じていました。

 まあ、太源でランチを楽しみ、ガラスの森美術館に行こうかと話しましたが、店員さんの中に見覚えのある方が!お店の方に「NEMUNOKIはお休みですか?」と問うと、「お食事後に訪れて下さい、大丈夫です」との返答。数分後、あの店員さんが店を出て、奥へと向かいました。

 食事を終えて向かうと、果たして…



 ご覧の通り!
 彼女は嬌声を上げて速足に!!

 ボクも安堵しましたが、それよりも黄色いクルマに目が釘付けに!今ではなかなか見ることがないBbオープンデッキが!





 不動になって久しいお父様のMGAは運び出され、ガレージ全体が工房になっていました。数々の手製シルバーが陳列され、輝きを放っていました。
 彼女は暫く、あれこれ手にしたり身に着けたりしながら選び、リングとブレスレットを一つずつ選びました。



 これは、リングの採寸器。
 男のボクは初めて見ました。物珍しさに写真を撮ろうとすると、彼女が「そこに興味が行きつくのか、珍しいオトコ!」と、すっかり馬鹿にされてしまいました(笑)!それを聞いたお嬢様にウケてしまい、女性二人はすっかり打ち解け、あーでもない、こーでもないと、話に花が咲きました。

 その間、手持無沙汰なボクは、店内を巡りました。



 此処は元々、お父様のガレージなので、その事実を彷彿させる男性的なものもあります。こちらは壁に掛けられた鹿の角。何故かガスマスクが掛けられ、横にはシルバーが。何ともシュールな演出です。



 キャノンのデジタルカメラ。



 これはイイ!
 コカ・コーラのロゴ入りミラー。
 一目で欲しくなりました。



 一方、お嬢様は美術の専門学校に通われたとのことで、「作品」とおもわれるものも。こちらは軍鶏でしょうか。まだ制作途上ですが、リアルな描写に感動です。



 仏像画のデッサン。色塗り前なのに、この腕前!



 人差し指の木彫り。
 芸術とは仰々しいものではなく、身の回りに普通に存在するオブジェクトや、この作品のように自身の体のパーツですら題材になることを、改めて教えられました。



 ガレージ前のBbは、やはりお父様の愛車だそう。
 今は亡きラブラドールの愛犬「ハッピー」を載せるために購入したのだとか。ただ、あちこち傷んでおり、要修理だそうです。
 ハッピーとの思い出は尽きず、「作品」を造り、太源の前に置いてあるそう。早速見に行きました。



 左の黒いワンちゃんが「ハッピー」。赤い首輪は実際に身に着けていたもの。
 右の白い子は、お店のスタッフさんの愛犬だったそうです。

 とってもステキで、優しさに満ちた女性でした。幼い頃にはお父様のMGAで送迎されるのが、ちょっと恥ずかしかったと、はにかんで仰いました。
 これまでは各地で催されるイベントへの出店が多かったそうですが、現在、太源のお手伝いをしながら、6月の本格オープンを目指して準備中です。

 クルマやバイクにのめり込むあまり、奥様や彼女から「ブーブー」言われている方には、絶対のお薦めです。お昼においしい中華料理を楽しみ、食後にNEMUNOKIでリングをプレゼントすれば、必ず喜ばれます!


NEMUNOKI
Instagram nemunoki_silver925

Posted at 2025/04/26 09:32:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | インテリア・骨董 | 趣味
2025年04月26日 イイね!

中華料理 太源 (神奈川県足柄下郡箱根町)

中華料理 太源 (神奈川県足柄下郡箱根町) いつもお越し下さる皆様、なかなか更新が出来ず申し訳ございません。3月から4月にかけて年度末の処理に追われ、なかなか休めない状態に陥りました。幸い昨日と今日は、久々に連休になりましたが、明日日曜日は出勤。まあ、安月給とはいえ、64歳4か月で働けることには感謝です。

 さて、そんな昨日、久し振りに遠出をしました。幸い昨日は彼女も休み。何処かに行こうかと問うと、「箱根」との即答。早速向かいました。



 此処は箱根の最深部、御殿場に近い仙石原。ガラスの森美術館を過ぎた右側、急峻な短い坂を上がったところの、美味しい中華料理屋さん。佇まいはごく普通で、中華っぽさはありません。平日の12時に到着しましたが、既に沢山の車が止まっていました。



 下には県道が見え、盛んに車が行き交います。

 このお店を知ったのは、もう10年以上前。年に2回開催される「W1箱根ミーティング」にバイク仲間と訪れた時、仲間の一人が連れて行ってくれました。以来、箱根を訪れれば、ほぼ毎回立ち寄っています。



 玄関を潜ると、



 譜面台に載せたメニューに迎えられます。
 更に、



 右90度に位置する中扉の向こうには、その日のランチ3種の実物が並びます。



 店内のホワイトボードには、それぞれのメニュー名が記されています。
 ボクは、初訪問時に舌鼓を打った「五目やきそば」がお気に入りで、ほぼ毎回オーダーします。ちなみに彼女はCランチ。メインディッシュの他に麻婆豆腐と油淋鶏の小鉢、食後には杏仁豆腐のデザートがつき、かなり豪華!



 5、6分でテーブルに並びました。
 毎回思うのは、麺が「全く見えない」こと!たっぷりの餡を纏った五目の具材が、麺を覆い尽くしています。



 辛子を掬い取り、少し箸で探ると、漸く麺が姿を表しました。



 少し遅れて、スープが登場。

「いただきまーす!」



 餡がアツアツ!ハフハフしながら食べました。
 ウーン、やっぱりおいしい!
 白菜、にんじん、きくらげ、タケノコなどの野菜、豚肉、海老、イカ、うずらの卵などの食材が載り、どんどん食が進みます。



 食べ進むと、潜んでいたスープが漸く見えました。
 醤油ベースですが、オイスターソースの下味がしっかり感じられ、更に甘辛く仕上げられています。こうして写真を見ながら文章を打っていたら、また食べたくなってしまいました。



 小食のボクですが、難なく完食です。

 ちなみに、店員さんの女性の中に、見覚えのある方がいらっしゃり、彼女と頷き合いました。

 平日のお昼だったからか、客層はボクの年代、若しくは以上のカップルが多く見られました。ただ、休日は車だけでなくバイクのお客さんも多く、とても混み合います。

 あー、おいしかった!
 また行こうーーっと!!


中華料理 太源





Posted at 2025/04/26 07:35:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 中華料理 | グルメ/料理

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何シテル?   09/28 15:34
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