今日は仕事がてら地元の路線バスに乗ってみた。
信号待ちの度にアイドリングストップ。盛大なディーゼル音も消え、今日の陽気で開けた窓から車外の喧噪が聞こえてくるだけの静かな車内。ちょっと新鮮だった(笑)。
で、発進の度にブルルッと車体を振るわせて目覚めるエンジン。確かにアイドリングストップはエコなこと、ということになっているが、果たして本当にそうなのか?バスに揺られながら考えてみた・・・。
TOKYOエコドライブ倶楽部の説明によると、
アイドリング中の乗用車で消費されるガソリンは10分間に平均130cc、排出されるC02は0.31kgにもなります。そして信号間隔が狭く渋滞も多い都内の道路では、乗車時間の半分が停車時間ということも珍しくありません。「アイドリングストップ」は、東京のような都市部でのエコドライブの切り札と言えます。
たとえば1日平均10分の信号待ちアイドリングストップを1年間行うと、節約できるガソリン量は約47L(6,580円)、CO2削減量は113kg(※1)にもなります。また5秒以上アイドリングストップを行えば省エネ効果がある(※2)という調査結果が出ています。
(※1)ガソリン料金は140円/Lで計算、CO2の発生量はガソリン量(L)×2.4kgで計算。
(※2)平均値であり、車によって差があります。概して年式の新しい車ほど、短いストップ時間でも効果があります。
また、実際に
こんなテストをやった方の実例も。
信号待ちアイドリングストップ。こうした例は車種や実際の使用状況に大きく左右されるので一概には言えないものだとは思う。エコでなくエゴな考え方だとは思うが、やはりCO2の発生量というモノサシだけでは捉えきれないリスクとコストを考えると自分のいま乗っているクルマでは信号待ちアイドリングストップと言うのは現実的では無い気がする。我が愛車で同様のことをしようとすれば、残念ながらかなりのリスクを覚悟することになりそう・・・。まずはセルモータの消耗、バッテリーの消耗。そしてガソリンの消費も点火時にかなり消費するようで、何度もEgのOn-Offを繰り返すとガソリンの減りがすごく早いことは経験的に知っている(自分のレンヂだけかも知れないが、笑)。そして何度も駆動と停止を繰り返す事によるEg内部の機械的な摩耗(ピストンの摩耗とか熱い冷却液が滞ることに依る熱害等)。
アイドリングストップを繰り返すことにより、こうした部品類の単価と整備にかかる費用を上回る効果が得られれば、積極的なアイドリングストップをしても良いかも?と思うが、実際問題、現実はキビシイ・・・(苦笑)。それに、部品の交換サイクルが早くなれば、それだけ資源の浪費を招くことにもなるし・・・。ハイブリット車やセルモータを使わずに始動できるクルマだとこうした負担を軽減してアイドリングストップの効果も現実的になってくるとは思うが・・・。
クルマを使うことによるエコ活動は、アイドリングストップだけでもないので、効率的な運転方法や経済速度での巡航といった「出来るコト」からエコに繋がればとは思う。
まぁ、ぶっちゃけ乗らないのが一番エコではあるが!(笑)
そして今日久しぶりにバスに乗って一番感じたのが、運賃が高い!!
初乗り170円で私が乗った区間で240円!乗車時に発券される整理券が無ければ290円!!市内循環でこれでは毎日利用するのは正直厳しい・・・。運賃は地域差があるだろうから一概に言えないが、仮にレンジで同じ区間を往復するとすれば距離にして約12㌔。市街地の燃費がリッター4㌔(!)としてガソリン消費量が3リッター。ここ最近のハイオク単価150円で計算して1往復450円。バス代の方が若干高く感じるが、これは燃費最悪のレンジだからの話。これが最新のエコカーの燃費として15㌔/Lで計算すると、1往復ハイオク計算でも150円掛からずバス代の方が3倍も高いことになる。
これでは大抵の人はマイカーを利用しマクロな意味でエコでは無くなる。マイカーの方が便利だしね(^^;
そしてバスの利用者はますます減り赤字路線が増えて路線が減り、不便になることでますます利用者が減る・・・。東京都心部のようにクルマの移動が不便な地域はまた事情が違うのだろうが、大抵の地方都市は同じような状況だと思う。私の地元の自治体でも流行りのコミュニティバスを低運賃で運行しているが利用状況は芳しくないのが実情。
これではマクロな意味であんまりエコではないと思うのですが・・・。
エコって難しいね・・・(^^;
自動車燃費を解析する↓
Posted at 2008/10/28 18:14:28 | |
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