え~~、北アフリカのリビアで長い間独裁者として君臨してきたカダフィ大佐も、いよいよ断末魔の様子・・・。
リビアはすでに内乱状態で、かつての宗主国イタリアでは150万人とも言われる難民の流入に警戒感を強めているとか・・・。
そして先日には、北朝鮮でも数百人規模の暴動が発生し治安部隊と衝突したとの報道や、軍の統制がかなり低下し兵士の脱走や強盗などの事件が相次いでいるとの報道も出てきました・・・。
日本のすぐそばでも、リビアと同じ事態となる可能性が高まって来たのかもしれません・・・。
それにしても、イラクでもそうでしたが、独裁者によってなんとか保たれていた社会秩序が崩壊した後の混乱は大変深刻なものがありますね・・・。
過去の歴史の中でも数え切れないほどの独裁者が現れては消え、その最期はほとんどが悲惨なものでありましたし、独裁国家が良いとは決して思えませんが、今の日本のような衆愚政治もまた良いとは思えませんし・・・(^^;
「最良の専制君主」と「最悪の民主政治」・・・、果たしてどちらがいいのでしょうね・・・orz
国を救った、或いは立て直した「英雄」が何故「独裁者」に変わり果てるのか、かつてのギリシャの「ポリス」がなぜ滅んだのか・・・、民主政治というのは果たして最良の仕組みなのか、歴史の中に答えがあると良いのですが・・・(苦笑)。
脱線しました(^^;
そして「最悪の独裁国家」の一つである北朝鮮・・・、昨年末には北の体制崩壊により大量の難民が発生した場合の非常事態を想定し、日米で対応策を探る協議を始めるとしたニュースがありましたが、その後はどうなってるのでしょうか・・・。
また、南北朝鮮で今後軍事的緊張が高まった場合、在韓フィリピン人5万人の日本への避難を受け入れるようフィリピン政府から日本政府に打診があったというニュースもありました。
しかし、半島有事の際に在韓邦人をどのように避難させるか、またはどのように救出するのか、日本政府が具体的にプランを練っているといったニュースはその後も一切聞かれません。
このあたりの危機管理意識の低さが、先にもご紹介したエジプト政変の際に政府専用機を活用し邦人救出をしなかった民主政権の怠慢として現れている気がします。
以下は拙ブログの関連過去ログです。
★「北の崩壊」は有り得るのか?日米が大量難民など非常事態を想定し協議
https://minkara.carview.co.jp/userid/304468/blog/20672187/
★中共の「国防動員法」、北朝鮮で発動なんて有り得るか?
https://minkara.carview.co.jp/userid/304468/blog/21120445/
★ 「北東アジアの2つの爆弾」、それは朝鮮半島と台湾・・・。
https://minkara.carview.co.jp/userid/304468/blog/21268933/
★NZ地震救援隊派遣、もしも政府専用機が無かったら?
https://minkara.carview.co.jp/userid/304468/blog/21563833/
★菅総理、エジプト政変の混乱時に、カイロに足止めされていた邦人を見捨てていた!?
https://minkara.carview.co.jp/userid/304468/blog/21572163/
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金正日、軍の暴動を憂慮…銃弾回収を指示
2011.02.25 17:15:40 ⓒ中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮軍が弾丸のない銃を持って歩哨に立っている。軍部隊の銃弾をすべて回収しているからだ。軍人の暴動への対処という。
自由北朝鮮放送は南浦市(ナムポシ)の軍人消息筋を引用し、「18日から軍部隊の銃弾をすべて回収し、大隊弾薬倉庫に移している」と報じた。これは北朝鮮軍創建以来初めてのことだ。
消息筋は「北朝鮮当局は口では先軍政治と騒いでいるが、今は金正日(キム・ジョンイル)が軍部隊と軍人を信頼していないため、こうした措置を取っている」と主張した。
また「いま北朝鮮の軍人は飢えに苦しみながら金正日に対する反感を高めている状況であり、金正日が事前対策として軍人の手から銃弾をすべて回収している」と付け加えた。
この消息筋は「人民軍服を着て路上や市場で物乞いしている軍人が多いため、金正日国防委員長が軍部隊も信じられず、彼らを弾圧対象と見ている」と伝えた。
ニュース元URL↓
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=137774&servcode=500§code=500
<北朝鮮>軍人の脱走が急増 殺人事件も
2011年2月18日 13:53
李記者によると、事件は旧正月前の2月初めの人民班(行政の末端組織)の会議で、地区幹部から緊急の連絡事項として伝えられた。
「平壌市の勝湖里(スンホリ)に駐屯する部隊の兵士が女性兵士2人を殺害したうえ、銃器を持って脱走。路地で商売をしていた女性から食べ物を奪おうとしたが抵抗され、その女性を射殺した。さらに保安員(警察官)など2人を殺害して逃走した。まだ逮捕に至っていないので、住民に注意を促すために、数日間続けて通知があった」
と李記者は述べた。
この一年ほど、北朝鮮各地で兵士が部隊から脱走したり、住民の家畜や食料を盗む、一般人に集団でからんで金品を奪うという、強盗まがいの行為が増加していると、同じく「リムジンガン」の記者で、平安北道に住む金東哲(キム・ドンチョル)氏は言う。
その背景には、政府当局が軍隊への物資供給をまともにできなくなって、規律と士気が著しく低下していることがある。
「軍隊への食糧供給が相当減らされているため、若い兵士に栄養失調が蔓延している。入隊して数ヶ月もすると、みるみる痩せしまうのが当たり前になっている。
息子を入隊させた親が心配になって部隊を訪れ、『栄養補給させたい』と家に連れてかえるケースがとても増えている」
と金記者は伝えてきた。
兵士たちが一般住民とトラブルを起こす事例も、たびたび北朝鮮内部から報告されている。
咸鏡北道茂山(ムサン)郡に住む取材協力者(30代女性)は、電話で次のように伝えてきた。
「2月4日に茂山郡の公設市場で、軍人の集団と市場の商人の間で大きな喧嘩が発生した。兵士たちが興奮状態だったので、オルム(覚せい剤)をやっているのではないかと、住民の間で噂になっていた」。
軍隊の食糧不足は、トウモロコシが収穫される8月末まで続くものとみられる。
アジアプレスでは、北朝鮮内部に中国の携帯電話を送り情報収集を続けている。
(石丸次郎)
ニュース元URL↓
http://www.asiapress.org/apn/archives/2011/02/18135349.php
北朝鮮でも数百人デモ発生、治安部隊と衝突、4、5人死亡か 不満が爆発
2011.2.24 09:38
【ソウル=加藤達也】24日付の韓国紙・朝鮮日報は、中国国境の北朝鮮の都市、新義州で18日ごろ、住民数百人が治安部隊と衝突したと報じた。北朝鮮内の消息筋の情報としている。住民側の被害規模は未確認とされるが、4、5人が死亡したとも伝えられる。
報道によると、金正日総書記の誕生日の連休明けの18日ごろ、市場で商品を売っていた住民を取締中の保安員(警察官)が殴って意識不明の重傷を負わせた。家族が抗議して騒ぎになると、市場関係者らが次第に同調しデモに発展。さらに一般住民も加わり、拡大する兆候がみられたため、当局は秘密警察の国家安全保衛部と軍を投入し、デモ隊を強力に鎮圧した。この騒動で住民4、5人が死亡し、数人が負傷、新義州一帯には非常警戒態勢が敷かれたとの話も広がっているという。
新義州では金総書記の誕生日に約束された配給がなかったため住民の不満が強まっていた。消息筋は「これまでたまった不満が(暴力的な)取り締まりで爆発したことが原因」と話しているという。
ニュース元URL↓
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110224/kor11022409400001-n1.htm
中東混乱:伊に難民続々 「150万人流入」警戒
【ローマ藤原章生、ブリュッセル福島良典】チュニジア、エジプトからリビアへの民衆蜂起の飛び火を受け、地中海を挟み「対岸」に位置する南欧諸国が難民・移民の流入に対する警戒を強めている。イタリアはリビアから「100万~150万人」(マローニ内相)が押し寄せかねないとして欧州連合(EU、加盟27カ国)に支援を求めている。だが、北欧・中欧諸国の反応は鈍く、中東激震でEUの「連帯」が揺らいでいる。
地中海に浮かぶイタリア領ランペドゥーサ島には13日以降、チュニジアから8000人以上が漁船や船外機付きボートで漂着した。政変で国を追われた政治難民と、欧州に職を求める不法移民だ。イタリア政府は約6500人を本土などの施設に移し、EUも聞き取り調査にあたる専門家などを派遣した。
ランペドゥーサ島などイタリア沿岸部への漂着者は07年まで年間2万人強で推移していたが、08年に約3万7000人に増えた。ベルルスコーニ政権が09年に同島の収容施設を閉じて漂着船を追い返す措置を取った結果、09年に約9600人となり、10年には3000人台にまで減ったところだった。
チュニジア政変に続きリビア情勢が悪化すれば、イタリアを目指して地中海を渡る難民や不法移民が急増し、社会不安を招きかねない。懸念を見透かしたようにリビアの最高指導者、カダフィ大佐は「反政府デモを支持すれば移民対策の協力をやめる」とEUに脅迫状を突き付けている。
グテーレス国連難民高等弁務官は欧州諸国に対して、リビアの内戦突入時などに発生が想定される難民の保護を要請している。危機感を深めるイタリアなど南欧6カ国は24日、ブリュッセルで開かれたEU内相会議で「欧州全体の問題だ」(マローニ内相)と主張、「難民受け入れ基金」を新設して、他加盟国も負担を分担するよう提案した。
だが、内相会議では負担増を嫌う他加盟国から「現時点では難民の殺到は起きていない」(デメジエール独内相)、「イタリアから他国への難民の振り分けには反対だ」(フェクター・オーストリア内相)など南欧諸国に冷淡な発言が相次ぎ、EUとしての「一枚岩」の対応は打ち出せなかった。
ニュース元URL↓
http://mainichi.jp/select/world/news/20110225k0000e030024000c.html