現行型シビックtypeR(FK8)がサーキット走行中に燃料残が少なくなると『エンジンシステム点検』および『レブマッチシステム点検』のエラーが出てエンジンストールorセーフモード入りする事例について少々解説しておきます。
この時に発生する根本のエラーは『P0087 高圧燃料システム圧力値低い』と言うエラーです。
これは強い横Gによって燃料が大きく片寄り、燃料ポンプが燃料を吸えなくなって発生します。これ自体はサーキット走行では他車種でも比較的良くある事例で、バッフル付き燃料タンクに交換しないと根本的治療は無理です。
FK8の場合、このエラー表示が出ると高確率で『レブマッチシステム点検』表示も出て、レブマッチシステムがセーフモード入りしてレブマッチが効かなくなります。
この場合、『レブマッチシステム点検』表示が消えるまでレブマッチシステムは復帰しません。
しかし、その後、何度も同じエラーが出るとセーフモード入りして、エンジンは吹け上がらなくなります。この場合も、エンジン停止してしばらくすると通常の状態に戻りますが、出ていたエラー表示は消えずにドライバーからもいつでも呼び出せる状態になります。さらにエンジンチェックランプが常時点灯しています。
『レブマッチシステム点検』が表示されている場合は、ディーラーにて履歴クリアするまではレブマッチシステムは停止したまま復帰しません。
ですので、サーキット走行中、一度でもエラーが出たら直ちに走行を中止し給油することをお薦めします。そうすればそのまま、また走行開始できます。
根本治療に必要なのは『バッフル付きサーキット用燃料タンク』なのですが……2019/11/25現在、FK8用バッフル付き燃料タンクはまだどのショップからも出てません。
なのでFK8でサーキット走行する場合は、出来るだけ満タンに近い状態にしておくことを強くお勧めします。また燃料計が半分を切ったら早めに燃料を満タンまで給油する事を推奨します。残10L近くになると該当エラー発生する確率が高いです。
Posted at 2019/11/26 11:24:30 | |
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