2/8に予定通り12:30スタート枠のCC-H走って来ました。
この日は天気も良く、気温も低めで先回自己ベスト更新した上に、28秒台を三回記録、理論タイムなら27秒台中盤だったので、少なからず27秒台入りを期待して鈴鹿に乗り込みました。
朝はいつもよりゆっくり目だったので、体調は万全、行きの道もスムーズでまさに言う事なしのサーキット走行日より。
ピットも空がまだあったので、ピット先頭を確保。余裕をもって走行準備をしていると、ぞくぞく走行する車がやって来ます。
今までは午前中が多く、今回は午後からなので空いてるかなって思ってたんですが意外でした。事前ドラミが始まって、そこも今回の走行台数は30台を越えるとの事で、この辺りから実はやや不安に感じ始めてたんですよね。
台数多いので、序盤戦で自己ベスト更新を狙おうと、完熟走行待ち二代目を確保して走行を待ちます。この時、見えた情報看板に路面温度19度の表示。この時期にしては高めの温度、ちょっと不安感が増しました。
慣熟走行が終わり、いつもなら、そのまま流れでコースインなのですが、さすがに台数が多くシグナルREDでしばし、走行待ち。前はかなりガチな感じのGTウイング付きS2000。これについて行けば良いタイムでそうと虎視眈々とスタートを待ちます。
そしてシグナルGREENで、コースイン、前のS2000はやはり速い。でも大きく離される感じはない。少し離れて良い感じで付いて行きました。
S字ではこの時点ではまだアンダーは出てませんが、感覚より早くタイヤが鳴ってる感じが……。この時、実はすでに嫌な感じが……
一周回って、アタックLAPに入ろうとしたら、ピットから侵入して車が!接触の危険等はないんですが、個人的には嫌なんですよねアレ。時折、アウト側に膨らんでくる車もあるので……。思わずストレートエンドで速めにアクセル抜いてブレーキが早くなってしまいます。
後でログ観ると、その事がありあり出てて、セクタ1のタイムが落ちてます。その後、クリアになったセクタ2では前回より速い24秒台だしてますので悔やまれます。
その後もなかなかリアラップが取れなかったり、さらにはデグナー一個目の出口でコースアウトした車(かなりガチな32GT-R)が巻き上げて砂がデグナー一個目から二個目の間の直線部分にばらまかれたりして、思う様に走れません。
走行してる内、いつもより早く、タイヤがタレて来てるのか明らかにアンダーが出始めました。しかも、その進行具合が速い!幸いブレーキの方のタレはそう顕著じゃないので、出来る限りアタックを続けましたが……実測タイムと体感タイムが1秒以上違う。
なんかタイヤがぜんぜん食わない。ホントなら、そう気づいていればもっと早く最低二周はクーリングラップを入れなきゃイケなかったんです。それなのに、前回の好成績に引っ張られ判断を誤ってしまいました。
これ、実はフロントタイヤがもう限界だったんですよね。前回で美味しい所が完全に終わって、急激に性能が落ちてる状態だった。思えば、今までコースオフしたりしたのは、毎回、こんな感じの予兆があったんです。
もう一回早く、タイヤの前後ローテーションをやっておけば……そう思うと悔やみきれません。
さらには、台数多くて思う様に走れないイライラが冷静な判断を奪っていた感もあります。
そしてS字走行時に、レー探からの午後一時ちょうどを知らせるアナウンスが!これが最終周回だと確信してさらに攻めた走りに徹しました。幸い、先を速い車が走ってたこともありそれに引っ張られる感じでどんどん攻めて……でもセクタ1通過時にLAP更新の緑ランプが点灯せず、逆に遅れてる事を示す赤ランプが数個点灯。フロントが思う様に食いつかずインに付けないのがありありと分かってたこともあり、この時点で攻めの走りは辞めるべきだったのです。
しかし29秒台すら出てない事が焦りを生んだですね。
事件はシケイン二個目で起こりました。一個目で思う様にインに付けずアンダーを出してフロントがスライドしたままタイヤサイドを縁石にモロにヒット!縁石通過と同時にフロントから激しい振動が!
チラと見えたコントロールラインとタワーには走行終了のサインが出てた事もあり、そのまま速度を落としてピットレーンへ避難しました。
一度はピットの入りましたが、フロント右のタイヤの状態を見て、ピットで走行待ちしてる次のCC-Bを走る人の邪魔になるのを避けるために、そのまま車をピットレーンを取って、ピット裏インフォーメーション前に車を退避させました。
振動の原因がコレです……
完全、ビード落ちしてます。
後ほど、報告を兼ねてお世話になってるショップに画像見てもらった所……
鈴鹿の様な国際級高速サーキットでそれなりの速さで走れる様になると、スライドしながら縁石にタイヤサイドをヒットさせるといとも簡単にビード落ちするそうです。
速い人ほど『縁石に乗りたくない』って言ってた理由が初めて分かりました。
今までは速く走る為には縁石に乗るくらい攻めないとダメって思ってましたから。
まったく、先回28秒台を三回も出して、気を良くして今日は27秒台をリアルで出すつもりだったのに……やはり鈴鹿は甘くない、そして怖い。少しの油断が即、車を傷めるミスを呼ぶ。それをつくづく思い知らされた一日でした。
その後は積車を手配して車を地元担当ディーラーまで運び、積車に同乗させていただいた僕は、ディーラーで代車を借りて無事帰宅しました。
突然、しかも定休日前の夕方に、面倒な案件を持ち込んだのに笑顔で快く対応してくれたディーラーの皆さんに感謝です。
今の所、確認できる被害は左フロントのホイールとタイヤのみ。もし、それだけなら、すでにタイヤは同サイズのアドバンA050がワンセット確保してありますし、ホイールも同サイズのアドバンGTビヨンドがすでに発注済みで近々入荷する予定になってるので、長々乗れない事はない(長くても一カ月以内)だろうから、困ったり慌てる事はないんですよね。
むしろ、僕がシケインでやらかした後、一番気にしてたのが……
この日は、嫁さんの大好きな『鈴鹿シェリール』のケーキや『ドミニクドゥーセの店』のパンを帰りに買って帰る約束をしていました。さらにはこの日の夕食も色々買って帰る予定だったのが全部できなくなった事でした。(笑)
なので、積車を待つ間に嫁さんにさっそくTELしておきました。
すると『TELがあった時点で半分、察しもついたよ、でも怪我がなければ大丈夫!』って言って笑って言ってもらえました。やはり日ごろの根回しがこういう時に功を奏するのだと、改めて思った次第です。
さて、その夜、早速、恒例のログ解析を行いました。この日のBESTが30秒台止まりで悪い結果を予想してたのですが……結果は……
正式BEST LAP 『2分30秒024』。
しかし理論BESTでは予想外の『2分28秒649』と28秒台でした。
しかもセクタ1,セクタ2は前回28秒台を出した時より若干良い記録。思ってたよりそう悪い記録(走り)ではなかった様です。
むしろ、あの混雑と、タイヤの状態を考えればむしろ上出来だった感じです。逆に言えば、だからこそ最後にあんな無理な走りをする事などなかった……と返す返す悔やまれる結果です。
最後に今回の反省点を……
1.常に冷静に車の状態とサーキット状態(路面、気温、混雑状況)を把握して無理はしない。
2.必ず中盤にクーリングLAPを最低でも二周入れて、車とドライバーのクールダウンをする。
そして、今後の課題も見えてきました。
1.ダンロップを少しでも早く安心してアクセルを全開に出来る様、逆バンクからダンロップ入り口のライン取りを研究する。
2.同じように裏ストレートの速度を上げるために、速度を落とさず、かつ安定して抜けられるスプーン通過のラインを研究する。
この二点は、30秒切ってからのレベルでは大変重要になりそうです。
ちなみに僕が三年鈴鹿でFK8を走らせ、この車で一番今感じてる事が……
『FK8の速さはかなりタイヤに頼ってる部分が大きい』
……と言う事です。タイヤの選択はもちろん、その状態(鮮度等)によってサーキットでの動きがかなり変わって来ます。同じセッティングでも、良い状態の時はニュートラルな特性でビシッと安定してるのに、タイヤの状態が悪い時は、フロントがインに付かずアンダーが出やすくなる。
ただ、この辺り、純正の電子制御サスペンションはその差を非常に上手く吸収してドライバーに感じさせない程、出来が良いです。逆に言えば、タイヤの状態が悪い事をドライバーが気付きにくいって事です。この辺り事は、逆説的に僕みたいに社外の車高調入れると非常に良く分かります。
なので純正足でサーキット走ってる人の中には、腕のせいではなくタイヤが悪くてタイムが伸び悩んでる人も多いのではと思います。
確かに初期の段階ではグリップしないタイヤで走り込むのは良い事ですが、ことFK8では足が良すぎて、タイヤが悪いのか、ドライバーの腕が未熟なのか分かりづらいのではって思ってます。
なので僕はFK8である程度、サーキットを走り込めたら、タイヤもアドバンA052やポテンザRE71RSなどのハイグリップスポーツに履き替える事をお勧めします。
現に、メーカーチューンの黄色いLTDも主な狙いはタイヤの性能を上げて性能を上げようとしてる様に見えます。そして、そのタイヤに合わせて足回り等をリチューンしたって感じなのではと僕は思ってます。
さてこんな状態ですので、次回、鈴鹿走行予定は今の所、未定です。
さらには22日に予定してた『REVSPEED鈴鹿サーキットランミーティング』もキャンセルする予定にしてますのであしからず……
では今回も最後まで駄文地長文にお付き合いいただき本当にありがとうございました。
m(__)m