久々に好天に恵まれ、予定通り先日(9/28)に鈴鹿フルコースを久々に走って来ました。前回は一部トレッド剥離の出てる寿命の尽きたA052という事もあり、非常に不本意な結果でした。それでもタイヤの状態が非常に分かりやすくなったというHKS車高調の効果は確実に感じられました。グリップしていなくても、それが恐怖や不安感ではなくコントロール下にあるという安心感みたいなものでしょうか。
今回は、気温もやや下がり、湿度も乾き気味になった上に、タイヤ(今回もA052 265/35/18)も新品になりアライメントも調整(フロントキャンバーを3度へ増やした)したので、走行前から密かに期待はしていたのでした。
しかし……やはり鈴鹿は甘くない。
現地に到着すると、気温は真夏よりマシですが日陰のピット内ですら25度、路面温度は50度に迫る勢い。
しかも、鈴鹿でお友達になったGRスープラさん(まだ鈴鹿走り始めて一年未満なのに、昨年二回目の鈴鹿で『30秒切りクラブ』入りを果たしてる恐ろしい子 笑)が僕のピットまで訪ねて来てくれて、すでに一本走り終わってる彼曰く……
『今日はダメですよ。30秒切れませんでした。
今まで通りに走っても思ったより早くリアが滑って不安定になる』
……と。
ああっ、やっぱりかって思いました。ハイパワーターボ車にはこの気候でもまだまだ厳しい状況だって。
と同時に『今日は無理しちゃダメだ』って僕のゴーストが囁き始めました。(笑)
マジな話、鈴鹿とか国際級サーキットではこの手の『ゴーストの囁き』(直感)ってとっても大事です。言葉を変えるなら『退く勇気』って奴。
プロなら車壊したってスペアーカーがあるし、専任のメカさん達がいるので良いけど素人の僕らは、車壊したらその間は乗れなくなっちゃう。その間は練習ができないので結果的に無駄な時間を過ごす事になる。
だから素人がサーキット走行する時、一番大事な事は『車を壊さない事』。車を壊さなければ、時間的余裕とお金さえあれば何度だってサーキットを走って鍛錬を重ねる事が出来ますからね。結局、それが短時間で速くなる一番の秘訣。
そんなこんなで、逆に頭が冷えた状態で車の準備をしてコースインの車列へ。この枠は18台の走行予定で午前中枠では比較的空いてる枠になりました。
いつもと違ってこの日は、僕が車列に向かった時はすでに、エリーゼ(エキシージかも)、86カップーが前に居て三台目。ちょっと出遅れた感じでしたが、前の顔ぶれ見れば逆にこのポジションは良いかもって思ってました。
実際、先導走行が終わって、フリー走行が始まっても、先頭二台とは適度に車間が空いて狙うべき二周目、三周目はほぼクリアラップが取れました。
しかし、LAP TIMEはギリ32秒切った位どまり。
ただし感じは悪くない。やっぱりHKS車高調と、新品A052、前回の走行結果を反映させたアライメント調整が、良い感じに決まってセクタ1ー2(デグナー立ち上がりまで)は、若干ダンロップ入り口でアンダー出て踏み切れない感はありますが、ほぼ不満の無い走りが出来る様になりました。
後でログ解析結果を載せますが、感覚通り、セクタ1-2ではこんな条件下でも一月に30秒切りをした自己ベストの時とほぼ同じタイムを出してました。
途中、先行してたロータスや86カップカーに追いつく事もありましたが、そこはハイクラスを走る慣れた方々、きちんと抜きやすい所で分かりやすい形(指示器を出してラインを外す)で道を譲ってくれるのでとても走りやすかったです。
ただ、途中、一度、スプーンカーブの一発目の出口で縁石までで踏みとどまれず、縁石を乗り越えてしまった(ここは外側に舗装されたランオフエリアが広いので縁石越えても安心)上に、次の二発目でも同じように最後アウト側縁石をあわや乗り越えてダート入かってヒヤリとする時がありました。
この時は単純に『まだ最終アンダー気味なのかな』なんて思ってましたが、帰宅後、ショップの方とLINEでやり取りしてセッティングで解決する問題じゃなく、主に僕の乗り方で解決できそうって事が分かりました。
これは、セクタ1-2で唯一、不満だったダンロップ入り口で一瞬アンダー気味になって踏めない理由も同じものだと分かり目から鱗でした。
……と言うのは、HKS車高調とセッティングが逆に綺麗に決まりすぎて、各コーナーでの入り口で綺麗に頭がインを向き気持ちよく車をインに寄せる事が出来る為に該当コーナー侵入時の速度が上がってしまってるのが原因みたいです。つまり何の事はない、単純にオーバースピードで車が外へはらんでるだけって奴。今まではコーナー侵入でアンダーが出てたのがキャンパーが3度付いたセッティングのおかげで進入時には多少オーバースピードでもインに付けて気づけなかった様です。
特にダンロップでは入り口で弱アンダーなのに、そこを一瞬我慢すると逆にすぐにベタ踏みで行けるのが不思議でしたが、これが分かって納得です。
つまり、その前の逆バン通過時の速度がセッティングが決まったおかげでドライバーが気付かぬ内に思ってた以上に上がっていて、そのままダンロップに入ったのでオーバースピードで一瞬外へはらむ動きが出たって感じですね。でもそこを凌げばまた頭がインに入るので再び踏んで行けるようになった。
スプーンでは、もう単純に今までよりターンインで軽く頭が入るので知らず知らずの内に進入時の速度上げていた(進入時のブレーキングタイミングが遅くなってた)ですね。
そりゃ、気温も路面温度も高ければ、タイヤのグリップはいくら新品とはいえ落ちてる。しかも該当コーナーは鈴鹿でも高速コーナーと言われる場所。セッティングが良くてイン付けたって、コーナリング速度が上がってれば後半出口外側で狙った所で踏み留まれないのも致し方なしです。
タイムが伸び悩む中、あの走行前から聞こえていた『ゴーストの囁き』ですよ。
ここは無理せずって事で、水温も上がり気味になっていたので頭を冷やしつつクーリングを一、二周入れて、再びアタックを二度ほど繰り返し。
しかし、暑さで集中力が切れかかってる為か、最近は出てなかったシフトミスを何度も連発して思う様にBEST LAPを更新できない。
やはり今日はダメだなって半分諦めた所で、残り時間を見るとこれが最後の周回になりそう。そこで、一か八か最後の勝負に!
セクタ1通過時、GPSラップタイマー(SOLO2)が若干ながらグリーンランプ(BESTを更新してるとその更新具合に合わせて緑色のランプが点灯してゆきます。逆に遅いと赤いランプが点灯)が点灯!
これはイケるか、と思い、焦る心を押さえて、慎重にセクタ2、3を通過。そして最終コーナーを立ち上がるとチェッカーフラッグが!そのまま大きなミスなくコントロールラインを通過。アクセル緩めてハザードを点灯させなが最終のクーリング走行に……出た最終周のタイムは……
『2分31秒242』
何とか狙い通り最終周回で本日のBEST LAPを更新する事が出来ました。ヽ(´◇`)ノ
しかしながら、走行後片づけをしてる所へ、同じ枠で走ってた例の『GRスープラ君』は訪ねて来て、しばし反省会。その中で彼が……
『さっきの走行で何とか30秒切り出来ましたよ』
……って一言。やっぱダメじゃん。orz
そこそこ、結果に満足してたのにこの一言で再び落ち込みモード。(^◇^;)
まあ、駆動輪と操舵輪が一緒で、ただでさえフロントタイヤの負担が大きいFF、しかも熱害が凄いFK8である上に、発熱の高いサーキット用パッド使てるんだから、この時期はFRのスープラに負けてもしかたないですよね……って自分を慰める僕であった。(^◇^;)
そして、これが今回の走行結果ログ……
先にお話しした様に、セクタ1、2では、こんな条件下でも30秒切りした自己BESTと遜色ないタイムで周回出来てる。しかも今日の自己ベストがこんな条件下で最終周。
BEST LAPのタイムだけ見れば『良くない』とも見える結果ですが、色々な事を総合すると、まあまあ良い結果だったんじゃないかと思います。実際、走った感じも車がすごく安定してる感じ。
少しづつですが、僕自身がHKS車高調での乗り方が分かって来て、さらにセッティングも決まりつつある感じですね。このまま進めばアタックシーズンには、良い結果が出るんじゃないかと今から期待が持てる結果でした。(^◇^)b
そして帰りには恒例の『ドミニクドゥーセの店』のパンとカヌレとドリア。刈谷ハイウエイオアシスではいつもの『さんわ』の半身揚げと季節の唐揚げ(出汁を効かせて、鰹節を散らしてある唐揚げ)。そのほか、今回は刈谷の上りPに隣接したSA店舗で売ってる『大人の海苔弁』(これお勧めです)を買って無事、帰宅しました。
次回、鈴鹿走行は……
『10/14 南コースグリップ枠 10:10か11:30のどちらか一本』
……を予定してます。
では今回も、長文駄文のブログにお付き合い、誠にありがとうございました。m(__)m