さる10/25、半年ほど前に発注してた鈴鹿を走るガチ勢には定番となってるVOLTEX製GTウイング(Type2、ドライカーボン製)がやっとMYディーラーに到着したので装着しました。
まず驚いたのがその重さ、ディーラにて箱に梱包された状態で持ってみてビックリ。マジで中が空なんじゃないかと思う程軽い!さらに梱包を解いてウイングを手に取ってみてもその軽さは半端じゃなかったです。まるで紙で出来てるみたいな軽さ。さすがドライカーボン製。この軽さを知っちゃうと、ウエットカーボンとの価格差も安いって思えちゃいます。僕のFK8は納車時から10万超えの純正OPであるカーボンウイングがついてるんですが、もうこのGTウイングと比べると、もう比べようもない重さです。
ドライカーボン製は無料で艶アリと艶無しクリア塗装どちらか選べるのですが、僕はオーソドックスな艶アリクリアを選んでます。塗装の仕上げはまずますこの手の製品としては良い方です。ただし、ディーラーの方に言わせると埃を噛んでてそこが残念とか……まあ、そう気になるほどじゃないですが……。
あと、そのスタイル。画像でみるより実物はかなり迫力があります。幅や高さよりウイングその物の幅(前後方向の長さ)、純正の三倍近くあります。
『GTウイングは下手に角度付けるとフロント浮いちゃいますよ』
……って話は聞いてたのですが、実物見ればその言葉も納得です。なので、とりあえずVOLTEXの取説通りエンドプレート上部が一番水平に近い角度で装着しました。
装着後の感想は……
いやぁ……マジでここまでカッコ良くなるとは思わなかったです。
正直、買おうと思った発端は……純正ウイングの形が複雑で洗車が面倒なので……ってふざけた理由でしたから、いやホントマジで。
すみませんでしたVOLTEXさん。(笑)
そして、さっそく先日(11/2)、鈴鹿フルコース(11:15スタート枠のCC-H)にてこのGTウイングの効果を確かめる機会がやって来ました。
この日は気温は20度、路面温度は26度と、サーキット走行にはかなり良い条件になって来てました。
しかし、最近の鈴鹿フルコースではおなじみとなりつつある、午前の部の混雑。この日も例外じゃなく、9時半頃にパドックに到着した時にはすでにピットは全部満車(最低でも一台は入ってる状態)。仕方なくその時は走行中で空になってる29番ピットの後ろを確保。幸い、走行終了後、帰ってこられたロータスヨーロッパの方が、すぐに片づけして出てくれたのでそのままピット最前列を確保できました。気持ちよく、早めにピットを出ていただいた白いヨーロッパさんに感謝です。
走行準備を終えて、前のCC-Bの走行が終わるのを待って待機列へと車を進めます。この日は先頭から三台目を確保。スタート時間を待ってると、待機列が二列に!多分走行台数は30台を超えてたんじゃないかと。しかも、ポルシェ、35GT-Rをはじめとする見るからにガチで速そうなひとばかり……マジで((((;゚◇゚)))ガクガクブルブルです。
今回は慣熟走行を終えて、そのままの位置でスタート!前二台がポルシェだったのですが、S字、意外に普通について行ける……いや、抜くほどじゃないけど若干こっちの方が速い感じ。そのままダンロップやまっちゃんでも離されない。多分、総合的にはこちらの方が若干速い感じ。
こ、これは……GTウイングの効果が出てる!o(^◇^)o
そう、今までやや不安感があったダンロップやスプーンでも安心して踏んで行けるんです。S字だってブレーキなしのアクセルコントロールだけで不安なく抜けられる。車の安定感が段違いに良くなってる。
途中、速い35GT-Rやガチな911、マクラーレンには道を譲りましたが、その他はもう抜くだけ。いや、頭をずっと抑えられてる青いポルシェさえいなければもっとペースを上げられた感じ。
でも、青いポルシェさんは悪い訳じゃないですよ。ペースも僕が抜くほどの速度差はなかったですから。低中速コーナーではこっちがやや速く、さすがに高速セクションではあっちが速いって感じで。むしろ一緒に走っててタイムの事を考えなきゃ楽しいって思えてました。
でもここで僕はGTウイングの効果ばかりに目がいって大切な事を忘れてたんです。
鈴鹿フルコースの様な国際級高速サーキットではGTウイングの効果は絶大です。いままで僕はGTウイングの効果に懐疑的でしたが、その疑念を一発で吹き飛ばすほどです。でもそれはあくまで空力に頼った安定性。タイヤの物理的限界グリップ力は変わらない。しかも、タイヤのタレは確実にやってくる。
しかも、今回のフルコース走行は走行周回毎にピットから出てくる車や、途中で速度差が大きく抜かなきゃならない場面も多く、無理なラインを取る事も多々ありタイヤへの負担も大きかった。
車の安定感とそういう事情から来る実タイムの伸び悩みに、少々イライラしてたところへ、やっとクリア狙えそうな周回来て僕自身、その周回がすでにタイヤの美味しい所を過ぎてた事を忘れてたんです。
いや、普段ならS字等でインに付けられなくなって気づくのがGTウイング効果で安定して走れて気づきにくくなってたんですね。
良い感じでスプーンまで来た時にそれは起こったのです。
スプーン一個目進入、本人は問題ないと思ってました。ややフロントが逃げる感じはあったのですが普通にインに寄れた。でもその先、縁石前で踏みとどまれず縁石越えてその先へ。でもここは縁石外側も舗装でも問題なし。そのままスプーン二個目へ。
本当ならこの時点で気づいてアクセルを踏んじゃいけなかった。
でも、その事に気づかぬままアタックを続けようとしてスプーン二個目のクリップを良い感じ通過してアクセルを徐々に開けて行った所……
あれ……あれれ、車が予想以上アウト側に流れる。一発目と同じで踏みとどまれない。ヤバい!でも、ここで下手にアクセル抜けば下手するとイン巻してスピン。一か八かアクセルそのままで賭けに出ました。
結果縁石で踏みとどまれず片輪がダートへ!幸い片輪はコース上に残ってたのでそのまますぐにコース復帰。でもさすがにアタックは中止してそのまま流してピットへ戻りました。
後でログ解析したら、あのままもしスプーンを上手く抜けられていれば間違いなくこの日のBEST LAP、しかも論路上なら30秒もギリ切れたくらいだったので悔やんでも悔やみきれません。
まあ、結論、GTウイング効果でタイヤのタレに気づかづ、さらには安定感で今までの感が鈍って、スプーン進入速度が想像以上に上がっていたのが原因ですね。逆に言えば、それほどGTウイング効果が絶大で車が安定してるって事です。
実際、ピットインして空気圧を測ったら、走行開始時F1.5/R1.7で始めたのにすでにF2.3/R2.2になってました。これ、知らず知らずの内にかなりタイヤに無理させてたって事なんですよ。普通なら走行終了時でもここまで上がらない。
とりあえず、前後とも2.0程度に空気圧を調整して再びコースイン。しかし、遅い車に絡んだり、先ほどのダート走りのショックもあってイマイチ踏み切れない。走行時間終了もせまりそのままあえなく走行終了。
GTウイングの絶大な効果を実感しながら、それを結果に結び付けられずこの日のBESTは無念の……『2分32秒427』……でした。
そして、この日のログがこれです。
ログを良く解析すると、セクタ1では30秒切りした時より確実に速くなってるし、セクタ2、3でも良い感じ。
この日だって各セクタのベストを繋げれば、論理的には『2分30秒037』で一踏みあれば30秒切れてた可能性もあるだけに色々残念な想いが残りました。
しかもです!
画像では分かりにくいですが、ダート走りしてフロントが巻き上げた砂利でボディーには結構な傷が……去年、デグナーで左側をやった時よりはマシですがそれでも修理となると結構な金額になりそうで……サーキット走る上では仕方ない事ですが、それでも痛いです。(つ◇T)
そして帰りは、いつもの奥様対策で、火曜でシェリールはお休み、なので超定番の『ドミニクドゥーセの店』でカヌレとパンを色々買って、刈谷ハイウエイオアシスではこの日はあえて定番を外してお弁当と総菜を買って帰宅しました。
本人はあまりダート走りにショックを受けていないと思ってたんですが、奥様用お土産を撮影するのをすっかり忘れてたのをみるとやはり少なからず動揺はあったようです。(^◇^;)
いつもながら駄文長文なのに最後までお付き合いいただきありがとうございます。
m(__)m
さて次回鈴鹿走行予定は今の所……
『11/15(月) 鈴鹿南コース グリップ AM10:50 30分一本』
……予定してます。(^◇^)ノシ