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2024年05月22日 イイね!

自動車会社 訪問記 海外編 その1

自動車会社 訪問記 海外編 その1先日アップした国内編の備忘録に引き続き、海外編です。

1990年代はアメリカや欧州へ数十回ほど出張していたのですが、この頃の要件は主にDTP関連でしたので、自動車会社には縁が無し。

アジアの顧客を技術サポートする職務に就いた2000年代になり、タイを中心に各社を訪問しました。

中国での自動車会社訪問は、以前にアップした下記の出張記に詳しいのですが、上海VW、上海汽車、衆泰汽車、吉利汽車、一汽VWといった中国ローカルメーカーやVWとの合弁ばかりでした。

中国自動車メーカー訪問 爆走1,000kmの旅-1 VWとムルティプラ
中国自動車メーカー訪問 爆走1,000kmの旅-2 VOLVOとAUDI

一方、タイ・ベトナム・インドネシア・インドは日系企業ばかり。

アジアで最初に出張したのは、インドでした。
その後、バンコク、上海へ出張したので、高層ビルが立ち並ぶ上海はものすごい都会に見えました。

さて、事前に噂を聞いていたインドなので緊張していたのですが、出発予定の10日ほど前のこと。
ムンバイ列車爆破事件が起きたのです。

列車に乗る予定はなかったのですが、一等車を狙った大規模なテロということもあり、安全のために出張が延期になるのではと期待しつつ上司の部長に打診したところ、「気をつけて行ってらっしゃい!」という、つれない返事。

典型的な輸出企業であり、海外出張は日常茶飯事だったので、そんなことをいちいち気にするな!というお達しでした。

2006年7月、一抹の不安を抱えつつシンガポール航空に乗り、シンガポール経由でムンバイへ向かいました。
ムンバイへ向かったのは、インドの総代理店がムンバイにあったからです。

空港に到着し、飛行機が搭乗口に着いて停止しました。
するとおもむろに、大柄なスチュワードが両手に殺虫スプレーを持ち、乗客の頭上にそれを噴霧しながら通路を歩いていくのです。

何をするんや!こいつは!
いやもう吃驚しました。

おそらく、飛行機の扉を開けた途端に蚊が機内へ侵入することを防ぐためなんだと思いますが、実際問題、空港のターミナルにも沢山の蚊が飛んでいましたから、やむを得ない措置なんでしょう。



そしてパスポートコントロールを経て到着ロビーに出ると、見ず知らずの男たちが群がってきて、スーツケースを奪おうとするのです。
なんじゃこりゃあ!と思いつつ、ロビーの床に横たわった沢山のホームレスを踏まないように気をつけ、迎えにきてくれた代理店の人の後についてゆき、やっと車に乗り込みました。

噂には聞いていたインドでしたが、いきなりその洗礼を浴びた気がしました。



宿泊したのは、空港近くにあるグランドハイアット。
外観の写真は撮らなかったので現在のストリートビューを借用しましたが、出入口はもっと厳重に警備されていたように思います。

この当時は写真をほとんど撮らなかったので、携帯電話で撮った写真が少しあるだけ。



ホテルの部屋から撮った写真ですが、豪華で綺麗な敷地内と、汚くてゴミだらけの敷地外との対比が凄かったのをよく覚えています。



これはロビーで撮った1枚です。

さて、翌日にダウンタウンにある総代理店のオフィスへ向かったのですが、幹線道路の脇に沢山の男たちが所在無げに佇み、水たまりの脇には女性と子供たちが座ってゴミの山を漁っている光景を目にしました。

うわあ、これは大変なところに来てしまった!
つくづくそう思いました。

今はもうそんなにホームレスはいないと思いますが、18年前のインドはこうでした。

ムンバイでは総代理店と日系塗料メーカーのK社を訪問し、飛行機でバンガロールへ移動。

バンガロールではT自動車の工場を訪問し、よくまあこんなところまで来てくれました、と大歓迎されました。

そして今度はニューデリーへ移動し、H自動車の工場と、S自動車の工場と、建設中の新工場を訪問。



移動の足は、総代理店の小型車で、軽自動車くらいの大きさです。
それに大人が4人乗りますから、とにかくアンダーパワー。
加速する間はクーラーを切り、巡航し始めてからやっとクーラーON。
まるで昔の国産の小型車です。

そんな状態で終日連れまわされたので、クーラーが効いていないS自動車の建設中の新工場を訪問した時には熱中症のようになり、ほとんど口がきけない状態でした。



ホテルの部屋に置いてあるペットボトルの水は、封が切られていないかをまず確認しろ。(5つ星ホテルであっても、従業員が勝手に飲んで、かわりに水道水を入れることがよくあるらしい)
歯磨きの時も、ペットボトルの水でうがいしろ。
サラダの生野菜はもちろんのこと、アイスクリームも危ないので食べるな。

といった、インドに慣れた先輩方の教えを忠実に守ったので下痢は大丈夫だったのですが、1週間後に帰国した時には4kgも痩せ、過労で倒れて病院で点滴を受ける始末。

60〜70回くらい海外出張に行ったのですが、身体的に最も過酷だったのが、このインド出張でした。

(つづく)
Posted at 2024/05/22 12:50:01 | コメント(2) | トラックバック(0) | 海外出張 | ビジネス/学習

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