
こんにちは👋😃
おじゃぶです。
タフト試乗記になります。(見た目も用途も)多目的かつ軽自動車らしさ、その両方を感じた一台でした。
実際、かなり欲しくなっています(笑)
【導入】
コペン、車検・整備の間の約10日間、代車としてダイハツ・タフトを使わせていただきました。
今回は購入を検討されている方の参考になるよう、カタログでは伝わりにくい実使用での印象を中心にレビューします。
走行距離は約800km!
試乗車はFF・自然吸気(NA)モデル。街中を中心に走行し、一部バイパスや高速も走ってきました。
■試乗車概要(カタログ値)
- 駆動方式:FF(2WD)
- エンジン:658cc 直列3気筒 自然吸気
- 最高出力:52PS
- 最大トルク:60N・m
- ミッション:CVT
- 最低地上高:190mm
■エクステリア
第一印象は、「軽自動車らしくない存在感」。
最低地上高を高めたSUVテイストのデザインは迫力があり、実車は写真以上に堂々として見えます。
一方で、四隅が把握しやすいスクエアなボディ形状のおかげで車両感覚は掴みやすく、見た目ほど運転に気を遣うことはありませんでした。
ただし、一点だけ改善を要望するなら、車両先端部分の視認性です。インスツルメントパネルの位置がやや高く感じます。軽自動車の車格なので、さほど気はつかいませんが、狭路走行などにおいては、斜め左右の視界が改善すると、よりよいと思います(サイドミラーは大きめ)。
ボンネット、車両右前から撮影。
■運転席・室内
着座位置は一般的な軽ハイトワゴン並かやや高め。シートポジションは上下方向にも可変のため、身体に合わせて調整できます。
前方の視界は良好ですが、交差点での右左折では、切り返し角度によっては、やや斜め方向の視界が悪化します(サイドミラーが大きく、視野が被る)。
※とはいいつつ、フロントガラスの開放感はタフト最大の特徴でしょう。信号機や山道など、上方向まで視界が広がるため、運転していて気持ちが良いと感じました。
収納は必要十分。奇抜さより実用性を重視した印象です。
シンプルに、黒基調でまとめられている。ステアリングはウレタン。ステッチデザインは好印象。
エアコン操作パネル、シフトノブ回り
車両の左右中央に配置されており、助手席からの操作も問題なし。
インスツルメント類
シガーソケット、シートヒータースイッチ、HDMIとUSBソケットが装備されている。Apple CarPlay機器が搭載されたモデル。Androidは有線接続とする必要ありで、やや不満あり。
スマホ、小物置き
これがとにかく便利! おくだけ充電器を配置するのも良い。
左右前方のAピラーにはSRSエアバッグが装備されている。
運転席、助手席のインドアパネルにもドリンクホルダーが備わっている。
後部座席
運転席から振り返ったとき。
後部座席にもゆとりがあります。
膝前空間もしっかり確保されています。
リアシートを倒せば、キャデーバッグ(ゴルフクラブ)も積めます。
※バッグは46インチスリムモデル。おじゃぶ使用のようなツアーモデルとなると厳しい印象。助手席を前方に移動させれば載るかもしれない。
■走行性能
街乗りでは自然吸気エンジンらしい穏やかな特性。アクセル操作に対するレスポンスは比較的素直で、渋滞でも疲れにくいセッティングでした。ただし、アクセルワークは、初期に遊びがあり、その後レスポンスが機敏になる印象で、低速走行時はややぎくしゃく感が出る可能性があります。
一方、流れの速い道路や上り坂では、アクセル開度が大きくなりエンジン回転が高めになります(より回転数を高く維持し、出力までのラグを短縮させるパワーモードがあり、ワンタッチでオンオフ可能)。
日常使用では問題ありませんが、高速道路を頻繁に利用する方や、多人数乗車が多い方はターボモデルも比較試乗しておきたいところです。
※アクセルワークに対する回転数応答性は高いが、何度も機敏に切り替わる(仮想有段シフトのようなイメージ)ため、ややノイジーに感じる場面がある。
※勾配が~4%など、ややきつい登坂では、エアコンフル、大人1人乗車(70kg)の条件で、フルスロットルでも80~90km/hが実用限界と感じました。初期投資はやや高くなりますが、ターボモデルを選択する方が、結果的に経済性が高い条件もありそう。
★CVTとアクセル制御に関して
CVTは一般的にシームレスな加速が魅力とされますが、タフトではその印象はあまり受けませんでした。
アクセルペダルの踏み始めは穏やかに制御されており、極低開度ではやや反応が鈍い印象です。しかし、ある程度踏み込むとエンジン回転が素早く立ち上がり、それに合わせてCVTの変速制御も切り替わるようなフィーリングがあります。そのため、特に低速域では有段ATにも似た「ツンッ」としたシフトショックを感じる場面がありました。頻繁に発生すると、ややストレスです。
この傾向は神戸のような起伏の多い街で顕著と推察されます。わずかな勾配の変化に合わせてアクセル開度を微調整すると、その都度CVTの制御が切り替わるような感覚があり、加減速のつながりはもう少し滑らかでも良いと感じました。
もちろん、不快なショックというほどではありませんが、CVTらしいシームレスさを期待すると少し印象が異なるかもしれません。一方で、アクセルを踏み込んだ際のレスポンスは明快で、ドライバーの入力に対する反応が分かりやすいセッティングとも言えます。
個人的には、アクセル初期のマッピングとCVT制御のつながりをもう少しリニアにすることで、街乗りでの質感はさらに向上するように感じました。
※あくまでNAモデルでの感想であり、ターボモテルでは印象が異なる可能性があります。
■燃費
試乗時は真夏という条件もあり、エアコンを常時使用していました。その影響もあってか、燃費はカタログ値(21.1km/L@WLTC)ほど伸びる印象ではありませんでした。
参考:神戸市内での利用では、12~13km/l(エアコン常時オン)、少し田舎の一般道では16~17km/lを狙えそうです。この10日間の約700kmでの平均燃費は約14.5km/Lと、軽自動車として優秀とは言いがたい結果となった。
夏場はエアコン負荷が大きくなることもあり、実燃費はWLTCモード値より低めになるケースも十分考えられます。燃費を重視する方は、季節や走行環境も含めて判断すると良いでしょう。
※エアコン能力は定常状態では不満はありませんが、夏場の1発目では容量不足を否めません。オートモードが搭載されている点は良いです。
※エアコン使用時のあからさまなパワーダウン感が無い点は高評価。CVTにより、うまく動力を制御できている印象です。
■乗り心地
・サスペンション
ややしっかりした印象で、近年の乗り心地重視の普通乗用車から想像するより、はるかに乗りやすいと感じました(硬めが好みのドライバー目線)。硬いというより、しっかりしている、芯がある、という表現が適切でしょうか。
フワフワした不安定さは少なく、ロールも適度に抑えられています。伸び側の減衰が機能していることを実感しました。これは意外だった点であり、パノラマルーフで高重心化している車両としては、よく設計されていると思います。
・その反面、小さな段差では軽自動車らしい入力を感じる場面もありましたが、ストレスに感じることはありませんでした。
・総じて、乗り心地を最優先した車というより、安定感とのバランスを狙った味付けに感じます。
※低速での段差通過では、やや揺れが大きい印象でした。割かし、低速減衰の立ち上がりは高く、特にリアは顕著と感じました。
■静粛性
・アイドリング中
軽自動車として標準的と思います。あえてコペンと比較するなら、ハイフリッドカー?と思うほど静かです(笑) これには妻も驚いていました。エアコンフル稼働でも、アイドリン以上の振動はなく、非常に快適でした。車外から聞くエンジン音も、かなり静かでした。
・加速時
3気筒らしいエンジン音が室内へ入ってきます。
決して静かな部類ではありませんが、不快というほどのことはなく、価格帯を考えれば納得できるレベルでした。
・ロードノイズ
タイヤや路面状況の影響を受けやすい可能性はありますが、純正装着タイヤ(ブルーアース)の限りでは、特に気になる点はありませんでした。
■安全性
好みの問題が大きいですが、最も印象的だったのはアイポイントの高さです。周囲の交通状況を把握しやすいことは、安全性にも大きく貢献しています。
・運転支援機能
過度な介入感はなく、自然にドライバーをサポートしてくれる印象でした(レーン逸脱、ブレーキ警告、先行車発進お知らせなど)。
・現代の軽自動車ラインナップと比較して、特段高いと感じる点はなく、標準的と思います。エアバッグは、Aピラーにも装着されており、側突での安全性確保が伺えます。
※ただし、やはり軽自動車なので、クラッシャブルゾーンの小ささ、つまり耐圧縮衝撃に対しては限界があると推察されます。客員保護性能は、言うまでもなく普通車に軍配が上がるでしょう。
・アダプティブベッドライト搭載で、ハンドル操舵(進行しようとする)方向への照明、またターンシグナルに連動して車両のそばを明るく照らす機能も備わっている。オートハイビームの感度もよく、照明系は明るさ含め総じて優秀!
■使い勝手
・室内空間
軽自動車として十分です。トランク容量というよりは、後部座席に空間アレンジの主眼を置いたデザインと感じました。標準的な成人男性のフル乗車でも、我慢できないほどの窮屈感は感じないと想像できます。
・荷室
日常使いで困ることは少なく、アウトドア用品や買い物などにも対応できます。ただし、キャリーケースや大きいカバン・カゴの積載は制約を受ける場面がありそうです。
・最低地上高
比較的高いことで未舗装路やキャンプ場でも安心感があり、街乗り専用で終わらない実用性を備えています。
スタートストップボタンと各種機能のオンオフスイッチ
ウィンドウ操作スイッチ
運転席と助手席の間の空間
肘掛けを跳ね上げると、有効な空間が現れる。家族使いにおいて、ゴミ箱などを配置できる。
センターコンソールに相当する小物収納。
ウィンカーレバー(★中立式、3ターンシグナルあり)
前照灯はデフォルトでAUTO設定(レバー位置中立)。手前側にダイヤル操作すると、AUTOライトOFFの設定をエンジンオフするまで有効化できる。
ステアリングスイッチ
自動車専用道路のみ、クルーズを利用できる。ステアリング左側は、オーディオ音量やメイン画面のインフォメーションを切り替えられる。
メイン画面では、燃費や時刻、アイドリングストップ時間、後続可能距離が確認できる。
■スカイフィールトップ(ガラスルーフ)
タフト最大の特徴とも言える装備が、前席上部に備わる「スカイフィールトップ」です。
開閉機構こそありませんが、頭上まで視界が広がることで室内の開放感は想像以上。信号待ちでは空が見え、山間部や海沿いのドライブでは景色を楽しめるため、運転していて気持ちが良いと感じる装備でした。
一方で、真夏はやはり直射日光の影響を受けやすく、シェードを閉めていてもガラスルーフ周辺から熱気を感じる場面があります。空調への負荷も増えるため、夏場はエアコン使用量の増加も考慮しておきたいところです。
開放感というメリットは非常に大きいものの、季節によってはデメリットもある装備だと感じました。噂されていた、ロールセンターが高くなる問題については、ストリート走行では特に違和感ありませんでした。
オープンカーのような風の吹き込みこそない(開閉機能なし)ですが、解放感は圧倒的です。
夜空が綺麗なときは、子供だけでなく大人もテンションがあがりそうです。
シェードを閉じている状態。
UVカットが効いているのか、車内への熱進入が特段問題になるとは感じませんでした。
■気になった点
・正直に言えば、自然吸気モデルの動力性能には余裕があるとは言えません。高速道路や追い越し加速では、もうひと声ふた声力強さが欲しいと感じる方もいるでしょう。私なら、迷うことなくターボモデルを選択します。エアコン使用頻度が高くなっていることを加味すると尚更です。購入の際は、価格差以上の動力性能の差、を予め体感しておくことを強くおすすめします。
・CVTそのものというよりは、アクセル操作に対する制御感に、もう少しシームレス感がほしい。
特に低速粋では、有段シフトのような変速ショックを感じる場面があります。
アクセル開度に応じて、目標エンジン回転数がセットされていて、そこからCVTで速度調整する典型的制御。両者の協調感は小さい。
(参考:エンジン回転数。低負荷の60km/h巡航では1600~1800rpm、軽い加速では2500~3000rpm、フル加速では5500~6000rpmあたり。100km/h巡航では3000~3500rpmで、小排気量エンジンの得意とする領域。)
・SUVらしい外観に対してスポーティな走りを期待すると、少し肩透かしを受けるかもしれませんが、そもそも日常使いの軽自動車に求めるものではない気もします。
・2人までの乗車では、リアサスペンションの挙動に対し、少し固いという印象を持つかもしれません。
・ブレーキは初期制動がしっかりしています。回生モーターのようにつんのめる感覚はありませんが、車重が軽いこともあり、もう少しリニアでもいい気がします。
・ステアリング位置が気になる場面がある(当方は、ハンドルがやや遠いと感じた)。前後方向の調整(テレスコピック)がほしい。なお、上下(チルト)は装備されている。
➡️タフトは速さを楽しむ車ではなく、安心してどこへでも行ける軽自動車というキャラクターです。
■総評
タフトは見た目の個性だけでなく、実際に運転してみると視界の良さや扱いやすさが非常に印象に残る一台でした。
一方で、自然吸気モデルはパワーに大きな余裕があるわけではなく、使用環境によってはターボモデルを選ぶ価値も十分あります。
派手な性能を求める車ではありませんが、「日常を安心・快適に使える軽SUV」というコンセプトはしっかり形になっていると感じました。
購入を検討されている方は、ぜひ一般道だけでなくバイパスや坂道も試乗し、自身の使い方に合っているか確認されることをおすすめします。
※おかえりコペン!
底が抜けそうなくらい軽くなったクラッチは、まだ慣れないが、総リフレッシュにより、かなりまとまとまった乗り心地!
マウントなど一見地味なメンテナンス、多走行くでは効果絶大!