2021年12月15日
みなさま
いかがお過ごしでしょうか。
当方居住地域では、出勤日に限って晴天であることが多いです…なんとも悲しい。
徒歩通勤なので、こんな日にドライブできたら気持ちよさそう!などと考えながら会社に向かいます。
道中、あるいは休憩時間にエンジンオイルについて調べていました。ユーザーのレビューなど様々拝見しました。
すると、目に留まったワードがありました。
【オーバースペック】です。
必要以上に高機能であったり、性能を発揮する機会がなく勿体ない、猫に…、豚に…など、ニュアンスはいろいろあります。
わかりやすく例にとれば、WRXのもて余すほどのパワーや、6(4)ポッドキャリパーなどでしょうか。あくまでも公道での話ですが。
また、最たる例にエンジンオイルがあるでしょう。
今日はエンジンオイルのスペックについてです。
WRXに10W-50はオーバースペックというコメントが散見されます。
はたしてそうでしょうか。日本車を例にとれば、WRXほどエンジンの熱収支が厳しく、もっとも高性能なオイルを使わないといけないクルマはありません。
高級車には高級なオイルを、必然的要因があるので間違いではありませんが、WRXについては例外です。
WRXがNISSANのGTRやレクサスLFAなどより、高性能なオイルを必要とすることは言うまでもありません。
燃焼工学出身の私からすれば、WRXにこそ高性能なオイルを使うべきです。
ただし、高性能=高級という意味ではありません。
エンジンオイルにとって、とくに高性能を意識してほしいのが、粘度です。
粘度は油膜の強度ではなく、厚さに大きく影響します。最近のオイルはどれも添加剤の技術や性能がいいので、どの粘度であっても油膜は形成され強度もあります。
ただ、たとえば金属どうしの摩擦抑制を目的とすれば、重要な因子は油膜厚さです。
この油膜厚さが機器の特徴量である閾値を下回ったときに摩擦、摩耗が生じることとなります。
油膜厚さは粘度に依存する、また油膜厚さが厚ければ摩耗をよく際する効果がある、この2点を軸に考えれば、エンジンオイル粘度は高いほうがよいということになります。
※もちろん、推奨範囲内での話です。
※例外)WRXは20W-60を使っても大丈夫です。
※シリンダ、ブロック間クリアランスも大きく関係している。
ただし、
吹け、燃費が悪くなるなどの問題はエンジンオイルの種類による影響が大きいですから、これらに対する個々人の要求性能を満たすモノのなかから、粘度が高い銘柄をチョイスするのがいいと思います。
結論としては、
実店舗などで販売しているオイルは、WRXにとってオーバースペックなものはありません。
※そんなこといいながら、自己満足で高性能オイルを買ってみたりしますが、それでも主たる理由は先述のとおりです。
※粘度が高いような高性能オイルが高価になるのは致し方ない。
※EJ20は特に熱収支が厳しいエンジンなので。
次はどんな銘柄を入れようか。
Posted at 2021/12/15 10:06:20 | |
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