KTM、Moto3市販レーサーを国内で発売

今シーズンよりスタートしたMoto3クラスで、活躍し、第11戦インディアナポリス終了時点でランキングトップを走るKTMのグランプリMoto3レーサー（M32）。そのベース車両となるプロダクションレーサー(KTM Moto3 250 GPR)の正式発売に向け、受注が開始される。

Ready To Raceを掲げ、常にハイパフォーマンスなモーターサイクルを提供しているKTMだが、日本国内においてこのような純粋なロードレース専用のレーシングマシンを受注販売するのは初めて。今回受注が開始されたプロダクションレーサー(KTM Moto3 250 GPR)は、世界グランプリMoto3クラスで活躍するファクトリーレーサー（M32＝Moto3 2012）、そして来期(2013年シーズン)に『レッドブル・ルーキーズカップ』で使用される予定のレーシングマシンと基本的には同じもの。

KTM Moto3 250 GPRは、プロダクションレーサーとはいえ、Moto3のレギュレーションに完全に準拠したマシンとして作り込まれている。デリバリー時点でGET/Athena製の電子制御システム（燃調/点火タイミング/エンジンブレーキ/トラクションコントロール/ローンチコントロール/ピットレーンスピードリミッターなどがフルアジャスタブル）をはじめとする完全にレースに即応したエンジンを搭載。スプロケット、2次サイレンサーなどの部品が付属する。OZ製鍛造削り出しアルミニウムホイール、ブレンボ製ディスクブレーキシステム、WP製サスペンションといった装備は、KTMのファクトリーマシンM32と全く同じ構成。フルスペックのGPマシンが安価に手に入るよう仕立て上げられている。シャシーもM32と同様、フォークアングルやスイングアームピボットを中心にジオメトリはフルアジャスタブル。エンジンには、さらにチューニングを進め、1万4000回転にレブリミットを高めるためのGPスペックキットがオプションとして用意されている。

なお、受注は9月30日までの限定となり、だれでも購入可能。車両のデリバリーは2013年2月ごろを予定。受注は日本のKTM正規ディーラーを通して行なわれる。


■KTM Moto3 250 GPR (Production Racer 2013)
SPECIFICATION
エンジン：水冷4ストロークDOHC単気筒
総排気量：249.5cc 内径/ 行程 81/48.5mm
最高出力：37kW /13,000rpm 最高回転 13,500 rpm
フレーム：チューブラースチール
フロントフォーク：WP / DM 45 mm, RCMA3548
リアサスペンション：WP / 自由長調整式・油圧プリロード
ブレーキ：F/R ブレンボ製ラジアルマウント 290 / 190 mm シングル
ホイール：F/R OZ 製アルミ鍛造 2,5 x 17 / 3,5 x 17″
タイヤ：F/R 95/70-17 / 115/70-1
サイレンサー：アクラポビッチ フルチタンシステム (max. 108 dB)
燃料タンク容量：約11L
乾燥重量：約83kg（燃料含まず）
価格：525万円（税込）


news source　ＲＩＤＩＮＧＳＰＯＲＴ．ｃｏｍ



以下は、KTM Moto3ファクトリーレーサー 「M32」