今日でGWの連休も最終日ですね。今日は我が家のお犬様と朝から家でゴロゴロしておりました。
さて、映画『ゴジラ-1.0』が公開から半年以上経過した現在でも映画館で上映されていたり、Blu-rayやDVDが発売されたり、Amazonのプライムビデオで配信が開始されたりと、より多くの人たちが作品を観る機会が出てきて改めて盛り上がりを見せている様子ですが、『ゴジラ-1.0』に登場する重巡洋艦「高雄」や駆逐艦「雪風」などの艦船の描写を見ているとやはり実体感が無いと言いますか…どうしても『画』としての軽さが気になっちゃうんですよね。そういった意味で、アカデミー賞で視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-1.0』でも、過去の日本の特撮映画に映像的に敵わない部分もあるんだよっておじさんは思うのです。
そんな思いから、昭和44年(1969年)8月公開の映画『日本海大海戦』をDVDで久々に鑑賞しました。ちなみにこの作品は円谷英二氏が特技監督として参加した最後の劇場映画作品となります。
本作は日露戦争を題材としており、義和団の乱が収束した後も満州に兵を留め、さらに増強を図るロシアに対して日本政府の再三再四の抗議も虚しく日露国交断交、開戦へと向かうところから物語が始まり、乃木希典(演 : 笠智衆)率いる陸軍による旅順攻略、東郷平八郎(演 : 三船敏郎)率いる連合艦隊による日本海海戦で勝利するまでの一連が大迫力のミニチュア特撮で描かれています。
この作品の見どころはなんと言ってもデカいスケールの艦船のミニチュアであり、戦艦「三笠」のミニチュアでは最大のもので全長が13mにも及ぶものが作られました。尚、近年全長6m大の三笠のミニチュアが発見され修復されたのち、現在は福島県須賀川市の「須賀川特撮アーカイブセンター」に展示されています。
ミニチュアの艦船の煙突から黒煙が出る描写、日露戦争当時の砲弾の威力の弱さの表現など、予算と持てる技術を使って迫力ある海戦シーンを再現した渾身の特撮映像が堪りません。「まさにそこに艦がある!」という確かな存在感が、現在のCGで描かれるVFX作品と比較しても映像表現として説得力があると僕は思うんですよね。
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Posted at
2024/05/06 11:29:42