
祖父の形見であるペンタックス製フィルム一眼レフカメラ「SF7」を徐々に復活させていくプロジェクト。
一昨年夏にファインダー内のダスト除去とオートリワインダーの不具合を修理してもらい、先日ようやくアイカップを無事装着。あとはレンズを用意すればいつでも撮影OK!!・・・という状態まで漕ぎ着けた。
しかし、ここ数ヶ月調査した結果、レンズのラインナップはややピンチであることに気付かされる。
「SF7」は絞りリングがついているAFレンズで本領発揮ができるのだが、現行モデルではその絞りリングがついている「FAレンズ」及び「D FAレンズ」のラインナップが激しく少ない。「★レンズ」や「Limitedレンズ」を含めても、新品で入手できる絞りリング付きのレンズは僅か10種類。
こうなったら中古でレンズを探していこうかなぁ・・・と思っていざ秋葉原の某中古カメラショップに足を踏み入れるが、ここでもやはり選択肢が少ないorz ショップの店員氏曰く「『FAレンズ』の現行モデルが少ないので中古市場でも比較的人気が高くて・・・」とのこと。
行った先の中古カメラショップの規模は決して大きいものではなかったので、まだまだ本腰を入れて探せばまともなレンズを入手することはできる・・・といいなぁ。
しかし、自分が手にしていた「SF7」を見て親身になって応対してくれた店員氏の数々の言葉に胸を打たれ、甚だ少額ではあるが、絞りとフォーカスをマニュアルで操作しなくては撮影できない中古の「Mレンズ」を購入した。「smc PENTAX M 50mm F1.4」である【写真】。
かつてから憧れていた「単焦点」の明るいレンズなのでそれは気持ちが高ぶるが、反面マニュアルフォーカスで、ましてや絞り優先モードで撮影するなんてことは生まれて初めての世界なので、自分なりにこのレンズは思い切った買い物である。
なにより、手にしているカメラはフィルムカメラ。一枚一枚を大切に撮らなければならない。失敗しても撮り直し・・・という安易な気持ちではシャッターは切れないのだ。
最初はビシバシシャッターを切って腕を磨くつもりでいたが、深く根付いた貧乏性の気持ちに体は正直で(笑)、自ずと構図を考え、慎重にシャッターを切る自分の姿がそこにはあった。
しかし、貧乏か金持ちかは別問題として、しっかりと構想を練って撮影した写真の仕上がりには愛着が湧く。フィルム写真の世界では速い部類だが、デジタルスチル全盛のこのご時世、同時プリントの待ち時間(約1時間)がどれだけ長く感じたことか・・・。
購入直後に試したのは主に夜間の撮影となってしまい、フォーカス精度を試すにも過酷な条件下だった。しかし、思いのほかマシな結果に、思わず心中でニンマリしてしまった。
そして、僅かではあるがフィルムにしかない「味」を感じることができた。これは長らく忘れていた感触だっただけに、本当に嬉しかった。
拙い出来ではあるが、その中でも比較的人様に見せても笑われなさそうな写真をチョイスして、
ここに掲載する。
【写真】
090116 OLYMPUS E-500+ZUIKO DIGITAL 14-45mm 1/80 F8 AWB ISO100 をリサイズ
PENTAX SF7+smc PENTAX M 50mm F1.4
Posted at 2009/01/18 01:09:49 | |
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