未だ乗っていない、憧れの夜行列車のひとつである「トワイライトエクスプレス」。
車両の老朽化には逆らえず、来春姿を消すことが決まってしまった(https://www.westjr.co.jp/press/article/2014/05/page_5700.html )。
今回の夜行列車の廃止は、記憶に新しい「あけぼの」「北陸」の廃止とは中身が異なるように思える。
これまでのブルートレインの廃止の理由といえば「利用者減少のため」という、もっともらしく聞こえるものだった(←利用客向上のために企業が努力したかどうかは、ここでは触れないでおこう)。
「トワイライトエクスプレス」は、人気列車である。
古い車両で最高級の時間を提供することは、たしかに手間であろう。
しかし、注目の、そして世間一般でも憧れとされている夜行列車が、車両の置き換えをすることもなく、運用本数減という手段をも講じずに終幕を迎えるということは、本当に残念である。
「移動する時間の楽しみ」を提供する夜行列車が、またひとつ姿を消す。
「サンライズ瀬戸・出雲」のような夜行列車の成功事例(←乗車率に変動はあるだろうが、成功と言っても問題ないと思う)だって、現に存在する。
その裾野を広げて、より多くの乗客に夜行列車の魅力を伝えてくれるような列車は、今後現れないのだろうか。
JR九州の「ななつ星in九州」は好調のようだし、JR東日本とJR西日本からはクルージングトレインの登場が決定している。
豪華なクルージングトレインも結構だが、だいこんのような一般庶民が気軽に価値ある移動手段として、夜行列車に乗れるような時代は、もうやって来ないのだろうか。何も対策をしていないから、夜行の需要は他の交通機関に加速度的にシフトしてしまったのではないだろうか。
色々な思いが沸々と込み上げてくる、この度のニュース。
「トワイライトエクスプレス」・・・できれば一度は乗っておきたいな。
【写真】
090814 RICOH R10 1/440 F5.1 ISO100 を編集およびリサイズ
乗っていないだけではなく、撮影もまともにしていなかった。
手持ちの写真でいちばんマシなのがこれ(汗)
廃止が決まったから、疋田ループ界隈をはじめとした「お立ち台」は、これから混雑するんだろうなぁ。
Posted at 2014/05/28 21:30:14 | |
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