昨日は出張だったため・・・一日遅れましたが、今の思いを認(したた)めようと思います。
偶然とはいえ、今回の出張先は岩手県遠野市。震災の被害が大きかった地域のひとつでした。
街の様子を見ると内陸ということもあってか、建物に大きな損壊は見られず、ぱっと見では震災があった地域とは思えない雰囲気でした。
しかし、前泊地至近であった北上駅前の居酒屋さんのメニューを開くと、やはりそこには「がんばろう東北!」の文字が・・・(大槌町の地酒の紹介でした)。
まだまだ爪痕は深いと感じた次第です。
四年も経つと「風化」してしまう風潮がありますし、それは忘れてはいけないことなので、食い止めなければいけません。
実際、程度の差はあれども、この四年間で震災のことを思い出さない日はなかったと思います。
しかしその反面で、忘れられないことがトラウマとなってしまう「心のケア」も必要といわれています。
津波の映像がテレビで執拗に流さないようになったのも、当然のことでしょう。
忘れてはいけません。
しかし、心の傷も治療が必要です。
何がそれを解決するかというと、時間であったり、周りの支えであったり、国であったり・・・その中で、どうしても時間は、いっぱい必要とするでしょう。
そのことを忘れなければ、大きな被害を受けた被災者も、多少は救われるのではないでしょうか。
2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されるようです。
オリンピック開催地候補のプレゼンテーションで、日本の内閣総理大臣は何と言ったか。
今でも思い出す度に腹が立ちます。
「(福島の)汚染水は完全にコントロールされている」と啖呵を切ったことに。
そんなはったりを利かせてまでして、日本はオリンピック・パラリンピックの開催地に名乗りを上げるべきだったのでしょうか。
少なくとも、私はそうは思いません。
東京電力の隠蔽体質は言わずもがな、世界に向けて嘘をついてまでして開催地の権利を獲得しようという考えが、理解できません。
何より、被災者にはどの面さげて説明するのでしょうか。
東電の膿も出し切っていないで、福島の事実を隠蔽してまで、開催する価値がどこにあるのでしょうか。
まさか、復興も十分に進められていない現状で「東京でオリンピック・パラリンピックを開催すれば被災者の励みになる」とか、お花畑なことは言わないですよね。
こういう無神経な行動が、心の傷の治療を遅らせる、あるいは傷口に塩を塗る行為というものではないでしょうか。
被災者の心のケアは、直接私にはできません。
しかし、国の向いている方向ひとつで、救われることもあれば、ふてくされてしまうようなこともあるのではないでしょうか。
もうそろそろ、福島第一原子力発電所の現状は、全情報を開示するべきではないでしょうか。
東電の悪ふざけには、付き合いきれませんよ。
結局こういう連中は、被災者のことなんかより、自分の利権なんぞを大事にしているのでしょうね。
腹立たしい。
ひと思いに今の考えを綴りましたが・・・一刻も早い復興と、福島第一原子力発電所の沈静化を願います。

Posted at 2015/03/12 23:10:18 | |
トラックバック(0) |
東日本大震災 | ニュース