前回の記事はこちら・・・。
http://blogs.yahoo.co.jp/daikon_1980/42946210.html
【二日目 160821の続き】
富士山に登った最たる目的は、「富士山頂郵便局」の訪問である。
郵便局へは吉田口山頂から約20分、いわゆる「お鉢巡り」のルートを歩く必要がある。
たとえ雨が降っていなくても風が強いと「お鉢巡り」は危険なため、諦めなければならない。
単独峰の富士山は、ひとたび風が吹くと周りに風を妨げる山がないため、強風であるのが割と当然であり、穏やかな日だなんて早々あるものではないそうだ。
ところが、この日の富士山といったら、天気がとても良いだけでなく、風もとても穏やかだ。
事前に調べたところ、だいたいの資料には「富士山は風が強い」という忠告ともいえる表現がされていたのだが、文字通りそんなの「どこ吹く風」といったところだ。
お鉢巡りのルートを更に20分ほど進めば、富士山のピーク、「剣ヶ峰」に到達することもできる。

これ以上ないという気象条件のもと、意気揚々と郵便局を目指す。
楽しくお喋りしながら歩いているうちに・・・910、あっという間に「富士山頂郵便局」に到着!!
隣接している「浅間大社奥宮」にも当然参詣し、御朱印をいただく!!
郵便局で一通りの「押しごと」を終えて、いよいよピークの剣ヶ峰を目指す。
20分前後で到達できるのだが、道の角度は結構急で、土も軟らかく、慎重に登る必要がある。
しかし、お鉢の底まで見えるくらいの晴れ模様と、眼下に見る駿河湾という贅沢な景色を堪能しながらの山行は、辛さというか疲れといったものを、あっという間に忘れさせてくれた。
初めての富士登山で、ここまで何もかも上手くいってしまっていいものなのだろうか。
信仰の山に来ているのに、山行が上出来すぎて罰が当たってしまいそうだ(笑)
940。遂に、日本で最も高い場所、剣ヶ峰に到達する!!
一般的な頂上は登山口の山頂でおしまいなので、剣ヶ峰までくるニッチな登山者は、吉田口山頂から一割も来なかったのではないだろうか・・・。

ピークでの記念写真をビシッと撮り、お鉢巡りのルートをピストンで戻る。
1030。吉田口山頂に戻り、お昼ご飯・・・になるのかな?少し時間は早いけれど・・・を食べることにする。
カレーライスは、まさかの大盛りが可だった♪
夜明け前から動きっぱなしだったので、食欲もピークに達していた。
山行でのスタミナ切れという話は聞いたことはあるが、食べ過ぎによるトラブルという話は聞いたことがない。
どうせ下山で目一杯カロリーを消費するだろうし、大盛りの注文には待ったなし!!
ちなみにこの日の朝ご飯は、前日に山小屋が用意しておいてくれたパンとりんごジュース、魚肉ソーセージ等だった。
食休みを兼ねて、山頂でひと休み。
ご飯を食べる頃から軽い頭痛を患っていた。パーティーにそのことを漏らすと、殆どの仲間が程度の差はあれど、何かしらの高山病の症状を感じていた。自分はだいぶ軽い方だったと思う。
ちなみに山頂では時折、鼻をつくような匂いに見舞われる。仕方がないことだが、その原因はお手洗いである。
休憩するときはなるべく風下にいない方がいいだろう(苦笑)
1130。
元気を蓄えて下山開始。
砂地がだらだらと続く下山だが、集中力が切れると怪我のもと。
徐々に地上が近付く景色を楽しみながら、確実に歩みを進める。
高度が下がるとともに、だいこんのお喋りに再びスイッチが入ったのは言うまでもない(笑)
砂地がだらだらと・・・なんて言ってしまったが、森林限界を超えたその地は、さながら火星のような景色が広がる。それはそれで新鮮に映ったものだ。
下山の途中、物資運搬用のブルドーザーとすれ違う。思わずパチリ(笑)
1420。
予定より10分早く、富士山五合目に到着。
パーティー全員で吉田口の山頂まで達し、怪我や大きなトラブルもなく、無事に下界へ戻ってくることができた!!
全員がその達成感で満たされた。
この感動たるもの、名状しがたいですね。
とにかく本当に楽しかった。
さいっっっこうの夏の思い出になった。
(登山に関してはおしまい。趣味に関する話題へ続く・・・)
Posted at 2016/08/29 20:19:03 | |
トラックバック(0) |
山 | 趣味