大阪へ行くとだいたい見かける、オレンジ色の大阪環状線。
そのオレンジ色を纏い201系が運用に入り始めた当時は、大変驚いた。
そこを走っているオレンジの電車は、103系であることがあまりにも当たり前だったからかもしれない。
関西圏のみならず、全国ネットのニュースでも、大阪環状線から103系が引退したことは大きく報じられた。
少し前までは首都圏でも目にするのが当たり前だった車両だが、あれだけ車両を大事に使っているJR西日本でも、特定の路線から引退となると衝撃も大きかろう。
報道やインターネットでの情報を見たかぎりだと、大きな事故やトラブルもなく多くのファンや沿線利用者の暖かい声援に見送られたようで、103系LA4編成にとっても、きっと心配事ひとつ残すことなく森ノ宮へ帰れたことだろう。
まだまだ九州の1500番台は元気なようだし、播但線や加古川線でものんびり過ごしているようなので「完全引退」はもう少し先みたいだ。
とはいえ103系でさえも、今では「乗れるうちに乗っておこう」「撮れるうちに記録しておこう」ともてはやされる形式になったことは今でも信じがたい。
大阪環状線の103系は過去に駅撮りで何度か撮っているのだが、ここ数年のデジタルカメラで撮ったデータを掘り起こしてみると、最後まで走っていたLA4編成を二度も記録していたのは、偶然と言え感慨深いものがある。
いずれも既出の写真ではあるが、10月3日に最後の花道を走りきった103系LA4編成に敬意を表して、この場でその記録を紹介したい。
明日からは、大阪環状線を走るオレンジ色の電車は201系のみとなる。
その201系も、来年度には大阪環状線から姿を消すというではないか。
大阪環状線を彩る景色が大きく変わるのは、オレンジ一色の車体が姿を消してからでは、という声もある。
それまでに、何度関西圏に足を運んで、消えゆく車両の勇姿を記録できるだろうか。

【写真1】
141213 OLYMPUS E-5+ZUIKO DIGITAL ED 70-300mm 1/400 F8.0 ISO400 AWB
福島にて。

【写真2】
090905 OLYMPUS E-500+ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm SWD 1/60 F4.5 ISO100 AWB
大阪にて。
Posted at 2017/10/03 22:50:13 | |
トラックバック(0) |
鉄道 | 趣味