今年二度目の山行は、前回の武甲山(https://blogs.yahoo.co.jp/daikon_1980/43635724.html )から5ヶ月もあとになってしまった。
 夏はスケジュールに恵まれなかったので、山に登りたいというくすぶっていた気持ちが、ここでようやく念願叶う運びとなった。
 日曜日・月曜日と連休で、火曜日に盛岡で現場仕事。
 それなら月曜の朝からひと山やろう、という話になるのは、登山好きな仕事仲間となら自明の理(笑)
 今回は、日本百名山のひとつ「早池峰山」のピークを目指すこととなった。
 前日から早朝まで雨が降っていたようで、目が覚めたときはまだ道路が濡れていた。
 しかし、今は雨粒が落ちていないのと、「山まで行ったら天気が良くなっているかもしれない」という期待を胸に、一同はレンタカーで登山口を目指す。
 駐車場があるのは、小田越登山口から2キロほど手前の河原の坊登山口至近(といっても河原の坊コースは数年前に崩落しているため登山できない)。
 本来なら、河原の坊登山口にクルマを置き、舗装路を小一時間歩いて小田越登山口を目指し、そこからようやく小田越ルートの登山道に入るのがセオリーである。花巻市のウェブサイトでも「小田越登山口には駐車場がない」と書かれている(https://www.city.hanamaki.iwate.jp/shisetsu/801/804/p004010.html )。
 しかし、実際のところは小田越登山口周辺に3ヶ所ほど、県道の脇に駐車できるスペースがある。といっても各ヶ所10台弱くらいのスペース、全部で30台くらいしか止められないかな。

 事前にこの情報をキャッチしていたので、ひとまず小田越付近でクルマを止められそうな場所を探し、ダメなら河原の坊まで引き返して登山を始めることにした。
 1ヶ所目の駐車スペース・・・満車orz
 2ヶ所目の駐車スペース・・・満車orz
 あーあ、やっぱり河原の坊から歩かないとダメかな・・・と思っていたそのとき、花巻市と宮古市の市境付近に3ヶ所目の駐車スペースを見つけ、あと2~3台駐車できることを確認!!\(^o^)/
 これで早池峰山へのアプローチが、体力的にも時間的にもだいぶ楽になる。幸先が良い。

 駐車スペースから5分くらい歩いたところで、小田越ルート登山口に到着。
 監視員の詰所が目の前にあり、そこに登山届を提出する。
 準備運動を終え、登山靴の紐をしっかり結び、いざ登山開始!!

 登山口入口付近には、一斗缶が吊されている。
 これを登山客が叩いて熊が来ないようにしよう・・・ということらしいのだが、その一斗缶が叩かれすぎてベコベコに(笑) 熊鈴の方がよっぽど頼りになるような気がする(^^;
 最初は曇り空で靄(もや)がかっていたが、登山を始めて10分ちょいで、まさかの急激な天気の回復。
 日差しが一気に襲いかかり、堪らず腕まくりをする。
 
 
 
 
 

 登山を始めて20分を過ぎたあたりで樹林帯から一気に視界が開け、ここから暫くは岩稜帯が続く。
 先程まで木々の隙間からしか見えなかった青空は、ここで一気に我々にその表情を見せてくれる。
 最高の天気に回復した。早朝の天気からは考えられない青空。思わず「ざまあみろ!!」と口にした(笑)
 岩稜帯の隙間に生えている木々は、少しではあるが紅葉に向けて色付き始めていた。
 青空との色の対照が何とも言えない。
 登山道から振り向くと、そこには薬師岳も見える。
 そして、足元には高山植物も顔を覗かせる。
 そのような最高のロケーションを堪能しながら、少しずつ歩みを進める。
 登山を始めて1時間15分で、五合目に到達する。
 小休止を挟み、コンディションが良いうちに登山を再開する。
 ところが、ここから先の天気があまり良くなかった。
 曇天と晴天が目まぐるしく変わるのはよくある話だが、五合目より先は曇り空が続く。
 

 そうこうしているうちに、小田越登山ルートで最も気をつけなければいけない場所、ハシゴに辿り着く。
 自身にとって初めてのハシゴ((((;゚Д゚)))))))
 三点支持を意識して、少しずつ登っていく。
 緊張こそしたが、総じてハシゴは「寝ている」方なので、体力的にはそこまでしんどくなかった。ふぅ(^^;;;
 

 山頂まであと10分くらい、という地点だろうか。
 周囲に風を防いでくれる山がなくなったからだろうか、急に風が吹くようになってきた。
 ここは当然、レインウェアを着用して風を凌ぐ。
 さあ、山頂付近の非難小屋も見えてきたところでファイナルアプローチ。
 
 
 

 登山を始めて2時間15分くらい経ったところで、早池峰山の山頂に到達!!!\(^o^)/
 スタートが早かったこともあり、随分早めのランチ(?)となった。
 コンビニのおにぎりとインスタントの豚汁なのに、山頂で食べるご飯って、何でこんなに美味しいのだろうか?o(^-^)o
 ホテルで熱湯を入れた「山専ボトル」も大活躍♪
 腹ごしらえはバッチリだが、山頂での眺望はあいにくバッチリではなかったorz
 五合目から先の曇天が晴れることなく、結局下山の頃まで天気は回復しなかった。
 青空が見えたときに吐いた「ざまあみろ!!」というセリフは何だったのだろうか(苦笑)
 天候の回復を待ってみたものの、雲が切れ間を見せる気配は一向になかった。登頂してから凡そ55分後、パーティーは下山を開始した。
 山の麓に近付くまでレインウェアを脱ぐことはなかった。
 大気の状態がだいぶ安定していなかったようで、雲は厚みを増し、風は更に強くなり、やがて小雨も降り出す始末。
 「ざまあみろ」の「ざま」を見たのはこっちの方だった(T_T)
 こんな悪条件の中、ピストンなので当然ハシゴも降りなければいけないわけで((((;゚Д゚)))))))
 しかも、下りる頃にはまだ山頂を目指している他のパーティーもいるものだから、単線のハシゴは大混雑orz
 急かされたくない状況の中で、早く、そして確実にハシゴを下る必要に迫られ・・・事なきを得たが、精神的にはあまりよくなかった。
 
 

 早池峰山の岩稜帯は「蛇紋岩」と言われる、登山家の中ではとりわけ「よく滑る岩」として有名(?)な岩が続く。
 過去の登山家によってテカテカに黒光りしている足元を見る度、心なしか足の裏に緊張が走る。
 下山開始から凡そ50分後、五合目まで到達。登山のときと同じ場所で小休止をとる。

 引き続き、小雨が降る中で黙々と下山を続ける。
 岩稜帯から樹林帯に突入したら、ゴールの登山口はもうすぐだ。
 下山を開始してから約2時間、パーティーは早池峰山小田越登山口まで戻ってきた。
 これでまた一座、登山を成功させることができた\(^o^)/
 登山のあとの楽しみと言ったら、まずは温泉!!
 しかし、早池峰山から最寄りの温泉となると、道の駅「とうわ」の東和温泉くらいしかないので注意が必要。クルマで小一時間かかる(^^;
 とはいえ、パーティーの仲間はそうでもないが、個人的には道の駅の訪問数が1つ伸びたので、素直に嬉しかった。きっぷも勿論購入♪
 ひとっ風呂浴びたあとは、盛岡市街までひたすら回送(といっても登山仲間の先輩に運転はお任せしてしまった)。
 レンタカーの燃料補給もバッチリ済ませ、無事故無違反で出発地にして仕事の前泊地である「東横イン盛岡駅前」に無事到着するのであった。
 翌日に仕事を控えていたため、絶対にしくじることができない山行。
 それを無事に完遂したあとの居酒屋での反省会。
 んもう、最っっっ高ですね!!!\(^o^)/
 個人的には、前日の移動も常磐線経由での鉄分補給の旅(https://blogs.yahoo.co.jp/daikon_1980/43756472.html )だったし、最高の連休となりましたとさ。
 なお、登山翌日にようやく現場での仕事となったわけだが(ぉぃぉぃ)、こちらも滞りなく完遂することができた。
 めでたしめでたし!!
 【登山記録】
 早池峰山 標高1917m
 登山日 180917
 天気 曇りのち晴れ のちに曇り及び小雨
  600 東横イン盛岡駅前発 レンタカーで移動
  740 小田越登山口付近の駐車場着
  800 小田越登山口発
  915 五合目着
  920 五合目発
 1010 早池峰山山頂着(標高1917m)
 1105 早池峰山山頂発
 1155 五合目着
 1200 五合目発
 1315 小田越登山口着