2011年10月08日
マツダは2012年6月にRX-8の生産を中止するとの発表をした。
2003年にデビューして丸8年が経過している。
でも、実を言うと9/26発売のベストカーですでにロータリーエンジンがなくなるかもしれないと記事になっており、いつ無くなっても不思議ではなかった。
昨年は日本での年間販売数は100台を下回っている。
もはや、メーカーにとってはRX-8を販売継続しても利益は出ないだろう。
そんな状況が分かれば、この生産中止は仕方がないと言えば、その通り。
しかし、私からすれば、貴重なピュアスポーツカーがまた1台と姿を消していくことに寂しさを感じる。
そもそも今、現在、日本で売られているピュアスポーツカーは数えるほどしかない。
ロードスター、Z、コペン、RX-8………
あれ、他に何かあったかな?
パッと思い付くのでもこの程度なのである。
もちろんそこにスポーツカーも含めるなら上記にランエボ、インプ、GT-R、が入ってくるが。
で、この中でもランエボ10は現行型で終了する。
コペンもデビューからかなりの月日が経過しているため、今後、そう長くは販売しないだろう。
R35GT-RもZも次期型が出るとしたら、今みたいな大排気量エンジンはないだろう。
ハイブリッドスポーツカーになるはずである。
インプも次期型では、1.6Lターボか2.0L NAになるのでは、AWDを捨てるかもと噂されている。
これらに共通して言えることが
正常進化ではなく、全く別の車になってしまいそうだ!ということ。
話がそれてしまいましたが
ガソリンエンジンで大パワーなスポーツカー車って、もう誕生しないのでは?と感じるんです。
RX-8にしても、
車内狭い・燃費が悪い
だから売れない。
生産中止だ!
結局は、こうなのである。
もし上記が違うのなら
RX-8が年間100台しか売れていないのはおかしいのである。
マツダが世界に誇るロータリーエンジンだから、欲しいんだ!
このハンドリングマシンは、乗っていて気持ちいいから、欲しいんだ!
それでいながら、4人乗れる!
こんな風に、RX-8に惚れ込んで買う、こんな考え方の人が沢山いれば年間100台以下しか売れないはずがない。
つまり、今、スポーツカーのニーズがない。
で、結果的に消滅していく。
本当ならもっとポジティブな話をしたいけど、時代的なこと、今のユーザーの求めていることを整理して考えてみると、ネガティブなことしか思い付かないのです。
だから、それをごまかすために
中古車があるじゃん!
これで、終わらすのである。
私の友人にも車好きな人がいる。
次は車、何が欲しい?
と聞くと、
まず新車って言葉は出てこないのである。
そう、もはや旧世代を超えるほど走りが魅力的な車はないのである。
(高級車なら話は別.燃費のことであれば、昔の比ではないが)
もちろんGTR、Z、ランエボ、インプ、等なら現在でも購入できるが、値段が高すぎるのである。
RX-8も今になって、無くさないでくれー、と言う人が多いと思う。
しかし、実際にRX-8を購入していないし、マツダに1円もお金を払っていない人が何を言っても無意味なのかもしれないと感じる。
私もその一人である。
この生産中止は
売れるような車を作らないメーカーにも責任があるし
そのメーカーの努力を買わない我々にも責任がある。
もはや、時代は、スポーツカーを求めていない。
現代の技術でスポーツカーを作れば、昔のように軽くは作れない。
安全性の問題があるから。
ボディサイズは大きく、重たくなってしまう。
で、それを補うために排気量を増やす。
全く、時代に逆行してしまう。
結果的に今、スポーツカーを作るには非常に厳しい状況であることは間違いない。
RX-8にしても、一生懸命に開発し、この世の中に販売してくれたマツダには感謝しなければいけないと思う。
きっと、今、RX-8に乗っている人は、ニコッとしながら運転を楽しんでいるのであろう。
そして、これから誕生するFT86には頑張ってもらいたい。
スポーツカーはスピードを出さなくても楽しい。
そもそもスポーツカーって作り手の顔が見えるんです。
車にその開発者達の熱い魂が入ってるんです。
だから、これは実際に乗ってもらえばわかります。
このことをもっと多くの人に実際に自分の体で体感し知ってもらいたい。
きっと、スポーツカーの考え方が変わるはずと思うのである。

Posted at 2011/10/08 15:09:47 | |
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