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2020年08月10日

車のデザインに思う…日産とマツダの明暗 

車のデザインに思う…日産とマツダの明暗  日産はキックスの販売を始めた。日産の新車としては2016年のセレナのモデルチェンジからすれば約4年ぶりの新車である。

しかし、キックスも実は2015年にグローバルデビューをしているので実際はマイナーチェンジと言っていいかもしれない。
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ニッサンの苦難は日本市場を軽視し、中国市場に重点をかけて利益を求めたこともその一つだと思うが、私にはもう一つデザインも原因としてあげられるのではないかと考える。

かつてニッサンの不振はクルマに魅力のないデザインだったことからゴーン改革の頃に当時のいすゞから中村史郎氏を呼び、魅力的な車のデザインに取り組み始めた。ただ、以前からデザインについては社内でも今までの重役が決定する保守的なものから脱却しようと動いていたというニュースもあった。
ゴーン改革以降デビューした車には
思えば、マーチ
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プリメーラ
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キューブ
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フェアレディZ
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エルグランド
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ノート
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ラフェスタ
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この時期にデビューした車には一風変わったというか、それまでの国産車にない香りの斬新なデザインであった。角張ったスクエアな車から丸みを帯びた実用性とデザインが盛り込まれたものになり、確かに「ニッサン車だね」とわかるものだった。さらに車というより車でありながらちょっとしたところにそれまでの車にないところにもデザインが入っているというものだった。
 
同様にマツダも2002年ごろからデザインが変わり、メーカーの中である程度の統一したものを持つものになりつつあった。例えば
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初代アテンザと
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初代アクセラのようにグリルやヘッドランプやリアのランプ等が類似したデザインがなされた。しかし、マスコミからは保守的であると言われていた。


その後、日産は「NISSAN180」プランを立ち上げた。この頃から日産は北米市場と中国市場を重点を置くようになったと思う。また、さらにロシア市場、西アジア(インド)市場に力を入れ、その市場にマッチしたモデルを投入するようになった。この頃から日産車のデザインが統一しているようでデザイン力が落ちていく感じを受けたのは私だけだっただろうか。個人的にはデザインしなければならない車が増えたことで入念な検討ができなかったのではないかと考えている。

例えば、
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ラティオ、
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3代目ティアナ、
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2代目シルフィである。

中国市場を意識した押し出し感のあるデザインであったり、オーソドックスなインテリアになっていた。ラティオ、4代目マーチに至ってはコストや海外の生産力の重視をしたのか、魅力がなくなってしまった。(※欧州市場でのマイクラはその後洗練されたものになってきたが…)
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一方マツダはリーマンショック以降、紆余曲折があったが前田育男氏のリーダーシップによって魂動デザインを全モデルに採用され現在に至っている。

この2社のデザインの差は何だったのだろうか?
日産は車に「クルマではないデザイン」を盛り込もうとしてデザインを変えてきた。ティアナであれば「クルマにモダンリビングの考え方」というキャッチフレーズがそれを物語る。また、3代目キューブであれば「ブルドッグがサングラスをかけた姿」をモチーフにエクステリアをデザインしている。
 確かにヒットしなかったわけではない。車として走る性能は劣るものではなかった。しかし、車に魅力を感じる日産党のものは間違いなく失望したのではないだろうか。 
 日産車といえば、他のメーカーよりも無骨でありながら、走っている姿が魅力的なデザインであった。
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4代目フェアレディZや
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初代セフィーロや
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8代目ブルーバード、
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最終型シルビアであったと思う。車としてオーソドックスでありながらその性能を想像できるようなデザインではなかっただろうか。

例えば、グリル1つみてもウィンググリルを採用し、欧州車と並んでも決して引けを取ることはなかったと思う。ただ、このウィンググリルは残念なことに全モデル採用にならなかった。
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 現在のマツダはご存知のように車に主軸をおきながら生き物に生命を感じさせる、クルマに命を与える、魂を与えるというテーマでデザインがなされた。
マツダはその結果、一時期のトヨタが「金太郎飴」と揶揄されたようにどの車も同じようにデザインがされている。しかし、インテリアや乗り心地も相まって以前よりマツダ車のイメージが向上していることは言うまでもない。
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今年、日産はSUV路線に大きく舵を取った、12モデル中10種はSUVである。マツダはSUVモデルは6種(CX-9・CX-8・CX-5・CX-4・CX-30・CX-3 ※BT-50 を入れると7種)である。日産だからできる市場投入だと思う。現在どのメーカーも自社のブランドの統一を図り、グリルやランプなどをデザインに一貫性を持たせ始めた。また、日産も先日の会見で市場ごとの専用モデルの投入はしないと宣言した。
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 今後デビューするnewモデルにたいしてどのようなデザインをしてくるのだろうか?BMW、メルセデス、プジョー、VW、輝きを失わないメーカーは、モデルチェンジをしてもそのメーカーであることが分かる車のデザインであることが多い。日産はモデルチェンジを遅らせたことは日産自身を苦しませることになったが、新しいデザインで新型を投入させるチャンスである。また、車好きを唸らせ、この車が欲しいと思わせるモデルを国内市場に投入してもらいたいものだ。

ブログ一覧 | 日産 | クルマ
Posted at 2020/08/13 00:27:04

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この記事へのコメント

2020年8月13日 20:27
こんばんは。
キックスは売れてるそうですが
この車にお金を出したいなと
感じさせてくれる魅力を感じません。
いかにもアジアっぽいデザインと
価格設定。
SUVに興味があるわけではありませんが
そんなわたしでもヤリスクロスは
いいなと感じさせるデザイン的質感があります。

クリューさんのおっしゃる時期のP12プリメーラに
乗っていたので思い入れもあり、Z33とかムラーノとか
日産らしい雰囲気を感じていたのですが、
その後のフーガとか無駄にウネウネして
直線のないまとまりのない車だな〜と感じた頃、
ラティオとかマーチとか、誰買うのっていうくらい酷いデザインで
本当にどうしちゃったのか、
まあどうでもいい存在でしたね。
ですが、新規のマグナイトは今風ですが
キックスより全然いい感じがします。
欧州マイクラもかっこいいし、
もうちょっと日本はなんとかならないんでしょうか?

それに対してマツダは過去に学び、
未来をどうすべきかを必死で考えたと思います。
商品も一刀入魂というか
大切にモデルチェンジしてきたように思いますね。
現在いろいろ売れ行きの関係で行き詰まり感も
あったりしますが、
だからといって安易に変えず方向性を出して欲しいなと思います。
コメントへの返答
2020年8月13日 23:15
こんばんは
コメントありがとうございます。
キックスの販売好調なのは日産にとっては朗報でしょう。ただ、車にはエクステリアが良かったのか、性能が良かったのか、価格が良かったのかという購入の動機は人それぞれに違いがあると思います。キックスもノートも多分にe-powerであることがヒットの要因ではないかと推察します。
これだけSUVが乱立すると他のメーカーとの違いをアピールするのは難しいことだと思います。
私はふつ~らさんが購入する前のP11プリメーラワゴンに乗っていました。P12がDebutした時は日産車のデザインが未来的になると感じたものでした。

私たちが共通して思うのは新型車の投入が一回りした頃辺りから、デザインが詰まらなくなったということです。あらゆる市場に合わせた車を開発・販売することによって大きな利益を生んだのは間違いありません。エクステリアが車の決め手になるはずなのですが、中国市場重視から、なんか一歩後退のようなデザインになってしまったような気がします。その点、同じ中国市場で初代アテンザが2017年ごろまで販売されていたことを考えると、デザインの大切さを感じます。その市場に合わせたデザインの開発も正しいと思いますが、やはり一貫したメーカーのこんな車を作りたいという趣旨での開発が本来のあり方ではないかと思います。欧州の名だたるメーカーはエクステリアでどこのメーカーってわかりますものね。
 新しい日産の経営陣がどのように車の開発をしていくかで変わってくるとは思いますが、ルノーも経営困難に陥ってるようで、日産を手放すという報道も見られます。
ある意味がけっぷちの状況だけにこの数年の日産が必死になって車を投入してくるのではないでしょうか。
 経営の仕方が目先に捕らわれていると難しい曲面になるのは予想ができます。
 三菱も益子会長が退任するそうですから、ルノー日産グループは先行きはかなり厳しいかもしれませんね。

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