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2024年02月17日

大丈夫かトヨタ…

大丈夫かトヨタ… この数か月の間自動車業界は大きく揺れたと思う。ご存知の通り、トヨタグループのDENSO、日野自動車、ダイハツ、豊田自動織機の不正が大きく取り出されたからだ。

日本を代表するトヨタグループでの出来事は「トヨタなら安心」という既存概念を大きく揺るがしたと思う。さらには、トヨタという大きなグループですら不正がおきたのは、今の自動車業界に大きな課題がのしかかっているからではないだろうか。
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組織で不正が起きるとき、「不正のトライアングル」という三つの要素の条件が揃った時と言われる。(大塚商会HPより)「不正のトライアングル」とはアメリカの組織犯罪研究者であるドナルド・R・クレッシー(Donald Ray Cressey)が提唱したもので、不正は「動機」「機会」「正当化」という3つの要因がそろった時に発生するとした理論だという。
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今、トヨタをはじめ自動車業界には新しい流れが起きているのはご存じのとおりである。従来の車だけの開発に専念できるのであれば、トヨタをはじめ、その他の企業でも発生しなかったように思う。

昨今自動車業界で話題になったのは
MaaS
…Mobility as a Serviceの略。ICT(情報通信技術)を活用して交通をクラウド化し、公共交通か否か、またその運営主体にかかわらず、自家用車以外の全ての交通手段による移動を1つのサービスとして捉え、シームレスにつなぐ新たな『移動』の概念

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図はこちらから

CASE…2016年9月のパリモーターショーでメルセデス・ベンツが発表したことが端緒であるが、それぞれの技術やサービスはすでに開発や普及が進んでいるものばかりである。Connected - インターネットへの常時接続(コネクテッドカー)、Autonomous - 自動運転・自動運転車、Shared - カーシェアリング・ライドシェア、Electric - 電気自動車

半導体不足
 新型コロナウィルス感染による様々企業での生産ストップや企業の倒産、人手不足によって、半導体の生産が遅延。それに伴って半導体を多岐に使用する車の部品が完成車の納期に遅れが生じている。

電動化
…地球の温暖化によって異常気象があらゆるところで報告発生したことで、様々な環境団体がCO²の発生を抑えるために各国の政府が過剰に反応し、電動化を進めている。

他にも業界内での燃費競争なども取り上げられることもあったが、世界的に発生しているのはこれらの4つではないかと思う。そして、これらの産業界のコメと言われる半導体に大きくかかわっていることもご存知の通りである。

その中で従来新規参入には難しいと思われた自動車業界に対して他の業界から電気自動車を開発し、参入し、株主に賛同を得ることで大きな発展をしたメーカーや、安価な労働力を持ち、他国のメーカーが開発に様子を見守っているうちに、国家ぐるみで電気自動車の普及に力を入れ、コストダウンから価格を下げることでのし上ってきたメーカーもある。

そのため、経営者は自社の存続を踏まえ、舵取りが難しくなり、様々な課題に取り組まなければならなくなった。さらには、方向性が一つではなく、選択肢がいくつもあるため、課題解決の答えを一つに絞ることは難しくなる。そのため、あらゆることにコストをかけなければならなくなった。
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そのため、販売する車種を絞り、コストを下げながら、ある程度の利益を算出しそれぞれの開発費に投じなければならなくなった。(トヨタ社内の車種整理と販売店でのトヨタ車全車種販売)
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日産グループ(含三菱)とホンダは電動化へ大きく舵を切ることを宣言。スバルは独自路線でトヨタと歩調を合わせ、マツダは電動化で先頭を走ることによるリスクを恐れ、石橋を渡るような戦略、スズキもトヨタと協力しながらも、独自路線を取るようである。つまり、日本の自動車メーカーもトヨタに依存しているところがある。しかし、これはトヨタとて一社だけでは、今後の自動車の規格や基準などの面で有利になるからであって、決して単純に大風呂敷を広げたわけではない。
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日本のトップになったトヨタは、国内の他のメーカーにできない実証実験にも取り組んでもいる。それが、富士山のふもと静岡県裾野市で建設中の実証都市「Woven City」(ウーブン・シティ)である。
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モータースポーツでもルマン5連覇、WRCでも3連覇という実績を残した。
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つまりトヨタは世界的にも大きな発展をしてきた。しかし、それはトヨタ内の企業だけではなく、国内の自動車業界の重圧をも圧し掛かったといえるのではないか。

その結果を残す、あるいは方向性を出すため(動機)にノルマ(目標)が掲げられ、トヨタ本社への結果を認められ、新たな予算獲得を(正当化)しなければならなくなった。しかし、時代は、新型コロナウィルスの蔓延と、少子化による人手不足が起きた。そしてまた働き方改革を言われるようになった昨今、残業をすることはできず、効率を求めざるを得ず(機会)、不正をせざるを得なかったのではないだろうか。

今回のトヨタグループの不正は、それぞれの企業だけの問題ではなく、世界の自動車業界に起きている大きな潮流の中で生き残らなければならないという中で起きたものととらえることができるのではないだろうか。
ややもすると、それぞれのグループ内の企業の組織に目を向けてしまうが、トヨタグループ全体で見てみると、このような見方もできるのではないだろうか。

以前の三菱社内の不正やフォルクスワーゲンのディーゼルゲートも大きな痛手を被ったわけだが、トヨタはどのような未来になるのだろうか。一つ間違えれば日本の経済にも響くだけに、今後類似した不正が起きない、あるいは発覚しないことを祈るばかりである。
ブログ一覧 | トヨタ | クルマ
Posted at 2024/02/18 12:25:42

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この記事へのコメント

2024年2月18日 13:20
「人のふり見て我がふり直せ」

をどこかに留めておけば
起きるワケは無かろうて......



とはいっても
「人の噂も七十五日」
「喉元過ぎれば熱さ忘れる」
で繰り返し繰り返し起きる様な?。



人間切羽詰まると......


が怖いですね。

コメントへの返答
2024年2月19日 20:02
トヨタも自分のところではまさかと思っていたかもしれませんね。

対岸の火事のつもりが自分のところにも火がついてしまった感があります。

時間が解決するとはいえ、ネットや株主さんの影響も少なからずあると思うのでこのままでは行かないかもですね。

トヨタ上層部の焦りが一般社員ではかなり大きなうねりになって吹き荒れたのかもしれませんね。
2024年2月18日 16:48
こんにちは。 性能未達を誤魔化した不正は徹底的に叩かれるべきだと思います。 でも今回の様に社内に止まっておれば流されてしまったであろうような事項が良い悪いは別にして表に出たのは内部からの情報が国交省等にもたらされたからだと思います。 理想を言えば何事も品行方正に事を進めればよい話しですが、常にそうであると言い切れる企業は私は無いのではないかと思います<汗>。 解決策は今回の改善策に示されたように従業員の仕事の満足度アップとモラルの向上しかないとも思います。 そんなの無理だと言っていては立ち行かないところまで今の日本の企業は追いつめられているのが現状ではないかと思います。 トヨタは今は余力もあるので、今回の機会にグループ挙げて錆びついてしまった風土の改革に全力で取り組むのではないかと思います。 同業他社で同様の不正行為が発覚したときには、今回のトヨタ(ダイハツ)が行った自主的とも思える"生産停止・出荷停止"が当たり前の会社側の対応策に今後はなるように思います。 それこそ体力の無い会社は即倒産と言う悪夢が襲うかも知れません、トヨタの問題と傍観するしている会社は無く、逆により厳しくなる経営環境に戦線恐慌とした気持ちで見守っていると言うのが今の同業他社の状況なのではないかと私は思っています。
※長文で失礼しました。
コメントへの返答
2024年2月19日 20:55
こんばんは
今回はできうることなら現場に戻って何か手助けをしたいとお思いになられたかもしれませんね。
私もきっと今回は内部告発によるものではなかったかと思います。どの組織においても品行方正というのは難しいと思います。組織の中に厳しい人がいれば不正が発生しやすいでしょうし、かといって何かもが許される状態でもよくない。したがって従業員の満足度とモラルの向上しかないと思います。
ここからトヨタのトップがどのような采配をするのかで変わってくると思います。きっと会長のことですから、きっとかなりの短期間で取り組めるように指示を出すのではないかと思います。
昔のトヨタのトップは車が好きか表面に出すことはなく、車好きがどうかわかりませんでしたが、今は車が好きであることを標榜するようになりました。それだけにユーザーに目線に添ってくれるものと思います。
トヨタは日本のトップ企業であるからこそ、こういう時の解決の方法や対策についての見本になってほしいものです。
2024年2月18日 19:11
こんばんは。。巷のニュースを見ておりますと…もう、何年もトヨタだけが売り上げ高を伸ばし続け、聞く度聞く度…「過去最高益を更新!」と報道されておりました……😆 コロナの影響で流石に過去最高益はないだろう…と思っていましたけれど……それでもそんなことは無くて…毎回毎回…最高益を更新してる事に凄く違和感がありました……😓 この右肩上がりの成長を止める訳にはいかない!的な、暗黙の使命感があったのではないか
!?と思います。。私は、トヨタの車は凄いと言う事を認めておりますけれど…、なんだか踊らされている様な気持ちがありますので、トヨタ車を購入する事はまず無いだろうと思っています…(笑)
コメントへの返答
2024年2月19日 21:24
こんばんは
そうなんです、売上高に関して言えば、今季最高を連呼されていましたよね。反面中国のメーカーの足元もしっかり近づいてきておりました。それだけに危機感が強くなっていたのかもしれませんね。おっしゃるように最高益もとめることを許されない雰囲気もあったかもしれません。
トヨタの凄さは他のメーカーの追従ができないところだと思います。様々なジャンルにそれ相応の性能を車を出す力は他のメーカーにはできません。
それだけに多くの人に支持されるのだと思います。
マニアにはやはりそういうところが納得いかないところでもあります。

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