• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2025年01月19日

EVと日産と欧州メーカー

EVと日産と欧州メーカー 昨年は、EV旋風が鈍化したと同時に欧州メーカーの方向転換と日産とホンダの経営統合の大きなニュースが報じられた。
例えば、かなり揺るがないメーカーと思えていたフォルクスワーゲン(VW)グループのドイツ国内工場の閉鎖を検討しているというのは衝撃的だった。
alt

VWのオリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO)は発表文で、「経済環境は一段と厳しさを増しており、新たなプレーヤーが欧州に参入してきている」と説明。この新たなプレーヤーとはきっと中国のEVであることは間違いない。この中国の安価なEVが出回ってきたことでコストがかかるEVを対等に販売できなくなってしまったと思われる。環境団体の活動による政治家の発言や政策、補助金が打ち切られた国々では当然欧州のEVは高所得者しか購入しなくなるわけで、利益どころか赤字に転落したのではないだろうか。ましてやロシア/ウクライナ紛争のため、ロシアから輸入してきた天然ガスも高騰化して電気代も高くなってきたという。そのため販売台数も減少してきたらしい。
そしてさらには経営がうまくいかなくなってきたメーカーやサプライヤーの企業を中国メーカーが買収するのではないかという話も出てきている。
 また、いち早く電動化に舵を切ったボルボは、市場ニーズや関税問題などの変化に対応するため、電動化の目標スケジュールを調整することを発表した。そしてボルボはEVシフトを鈍化させるのではなく、むしろSDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)化を加速させていることが見えてきた。SDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)とはソフトウェア(Software)によって性能や振る舞いが定義される(Defined:ディファインド)自動車(viechle:ビークル)のことであり、そのパイオニアといえるのが、自動車メーカーとして世界一の時価総額を記録したことでも知られる米テスラだという。PCやスマートフォンのようにオンラインで車両の機能がアップグレードされるOTA(Over The Air・ソフトウェアアップデート)は2012年から導入されており、ナビ性能やバッテリーやモーターなどの動力性能、自動運転や運転支援機能、ブレーキ性能、充電性能、空調などのカスタマイズや向上に加え、リコール対応なども遠隔で行われているそうだ。

また、メルセデスは2024年2月に“全ての新車を2030年までにEVにする”という方針を撤回。理由については「顧客に押しつけてまで人為的に目標を達成しようとするのは、理にかなっていない」として、EVの需要鈍化を挙げている。
alt

そんな中で国内でもEV技術において先んじていた日産、また電動化に舵を切ったホンダも業績が悪化してしまった。
環境にやさしいといわれ、そして急激な異常気象によって多くの人々はこのEVにかけていたところがある。しかし、現実は量産体制になったとき、多くの国々の思惑が絡み、経営不振に陥った。
 欧州メーカーは日本車の技術やハイブリッド技術に太刀打ちできなくなってきたところにこの異常気象のタイミングでEV政策に舵を切ったのだが、ボルボにもメルセデスにも株主に中国企業がいたことから、対日本車政策としてタッグを組んだはずが、はしごを外されたようなものではないかと思う。
alt

また、中国は昔からあらゆる工業製品でコピーをするということは有名(ロシア戦闘機SU-27をコピーしJ-11Bを開発)だが、一つ一つのパーツが細かく、部品点数の多い内燃機関より、部品点数の少ないEVはコピーしやすいため、中国企業は欧州メーカーに手本にコピーしたという人もいる。
alt

 また、このEVの原材料のレアメタルのほとんどを中国企業があらゆる地域に進出しているという。日本時間1月21日に就任式で就任する次期トランプ大統領がグリーンランドを購入するとの発言をしたが、このグリーンランドもレアアースの鉱山があり、中国企業がかなり深く入り込んでいるという。
 さらに欧州メーカーも国内メーカーもバッテリー工場を建設するとニュースがよく昨年は報道されたが、バッテリーの肝心なセルの大切なところは多くの中国企業がシェアを持っているという。

つまりEVについての原材料、コスト、製造技術において既にあらゆる老舗の自動車メーカーをより中国企業が先んじていたわけだ。また前述のSDVといわれる車でも半導体を中国メーカーが先んじているわけだ。いやテスラがいるという人もいるだろうが、テスラとてどうもアメリカ国内にEVの墓場が出始めているという。
alt

では、日本の自動車メーカーは欧州メーカーと同じように凋落するのか…。
現在トヨタは車をより楽しいものにしようとあらゆるところに手掛けている。また、マツダは車を操ることこそ楽しいものとして開発を進めているという。
 自動車は移動するためのツールという一面と操ることが楽しいという一面を持っている。その操るという一面を拡大していくことで日本車は目指していくことで生き残りをかけるということだと思う。
 昨今の欧州メーカーの車の中には、車本来の「走る·曲がる·止まる」が車の良さが薄れ、航続距離や加速性能の良さだけを追求された車もあるようだ。
戦後日本の自動車業界は外部からの圧力に耐え忍びながら成長を続けてきたように思う。GHQの自動車の生産制限、石油ショック、円高、バブル崩壊、リーマンショック・・・数多くの危機を日本のメーカーは乗り越えてきた。それも表立った政治力ではなく、モノづくりという技術力を持って乗り越えてきた。
 確かに日本の自動車メーカーのいくつかは危機的状況にある。しかし、だからこそ、車を見て育った私たちが応援していく必要があるのではないだろうか。
ブログ一覧 | 日産 | クルマ
Posted at 2025/01/20 21:44:08

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

関連記事

EVを制する者はSDVを制す!。
散らない枯葉さん

来なかった未来 その③
セイドルさん

中国BYDが2026年に軽自動車の ...
あなろくさん

この記事へのコメント

2025年1月21日 21:45
そうそのレアメタルが、本土の広い中国において大量に埋蔵されているという点が、自分は前からずっと気になっていました。
これを見越したかのように中国企業は国をあげて、世界的なEV戦略となるよう自動車市場に仕向けたのではないか?とも邪推してました。
一昔前の中国ローカルの多くのパクり自動車メーカーって、殆どが三菱製のエンジンを載せていたしね。
だからエンジンの開発能力がそもそも無い。だから部品点数の少ないEVって一番中国車にとっては渡りに船なわけなんです。


コメントへの返答
2025年1月22日 20:27
私も同感です。昨今の半導体の原材料が中国に存在したこと、また他の国々のレアメタルの鉱山も密かに中国企業が進出して現地の国家と手を結んでいたことに改めて中国の恐ろしさを感じています。
 怖いのはどうやら昨今の利益を投資してさらには他国のエンジニアをヘッドハンティングをして熱効率の良い内燃機関のエンジンを開発しているような話もあります。
 それだけに日本企業が積み上げてきた経験を総結集してこの困難な状況を乗り越えて欲しいですよね。

プロフィール

妙にこだわりのあるへんなやつですがよろしくお願いします。あまりうまくしゃべれません・・・・人付き合いが下手です。泣 最近、突然フォローの申請をされる方がおられ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10 111213141516
1718 1920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

1984.1.22 1984新田原基地航空祭(その1) 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/08/25 22:12:25
アカデミー 1/72 F-22 ラプター 製作記 (Academy 1/72 F-22 Raptor building report)  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/01/07 15:03:29
WHAT DO YOU DRIVE? 
カテゴリ:マツダ関連サイト
2011/10/03 21:25:36
 

愛車一覧

マツダ CX-3 2代目 嫁の3 (マツダ CX-3)
2代目のCX-3 パワーアップされているだけに燃費は少し伸びないかもしれません。
マツダ プレマシー マツダ プレマシー
この車でも10万キロ突破したいなあ・・・・
マツダ CX-3 嫁の3 (マツダ CX-3)
嫁の車
日産 シルビア 日産 シルビア
オヤジの車を乗り回していました。
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation