新型のダイハツムーブがついにデビューをした。初代のデビューはワゴンR対抗馬であった。ワゴンRが休日のレジャーを意識した車に対してより生活感を盛り込んだのがムーブであった。
また、この初代からカスタムと呼ばれるエクスリアやインテリアが特別な車も設定されたことも記憶に残っている。
ワゴンRやこのムーブの登場は、軽自動車業界をあっという間に変えてしまった。今や軽自動車でアルトやミライースのような車高の低い軽自動車のモデルは影を潜め、軽スーパーハイトワゴン、軽トールワゴンといったルーフの高い車が主流となった。
また、ダイハツタントがスライドドアを採用したころから、ルーフの高い軽自動車ではスライドドアにする車種も増え、どのメーカーにおいてもスライドドアを持った車をデビューさせた。これは通勤車ではなくファミリーカーとしての使用頻度が変わったことによるものだろう。
子供や高齢者の送迎で、タクシーのように自動でドアを開けて、頭を下げることなく、乗車をし、足元も広く、シートもスライドできるというのは乗用車よりもタウンカーとして認められたわけだ。

それまでのヒンジドアからスライドドアを採用したのはムーブキャンバスの販売台数が伸びていることから、ソフトなエクステリアの印象とは裏の顔、つまりカスタムとも言えるエクステリアでキャンバストップで拾えない購買層を取り囲もうとしているのではないか。

また、インテリアも2眼メーターを採用し、かなり安全装備も充実していることやカスタムではなく、ダンディスポーツスタイルやノーブルシックスタイルといったオプションを設定したことからも、保守的な車についてこだわりのある層や年齢層の高いユーザーに対する装備であることがわかる。CMも山下達郎だし背景もなんなくわたせせいぞうぽっくないだろうか?
私もようやく気付いたのだが、ダイハツは一時期キャスト、ウェイク、
ムーブコンテ
などムーブの派生車種と言えるトールワゴンを販売していた。しかし、現在はタント、タントカスタム、タントファンクロス、ムーブキャンバス、そしてSUV系のタフトといったラインアップになっている。つまりかなりトールワゴンも他社の販売もあってかなり落ち着いてきており、SUV系に移行するユーザーもいる。今回のモデルチェンジでミライースのセダン系軽自動車に代わって、ムーブがダイハツの中でラインアップの中で中心となってきたと思える。そんな中で、ムーブはどのような販売の推移をたどるのだろうか気になるところである。
Posted at 2025/06/08 11:54:51 | |
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