アメリカでの車の個人売買、その１

以前に、アメリカでの新車の購入方法を書きましたが、今回は個人売買の方法を書きます。

個人で車を売りたい場合、勤める会社で宣伝する、craigslist を始めとした掲示板に投稿する、あるいは eBay などの商用サイトに登録することなどから始まります。車の種類によっては、車種専門の掲示板もあります。たとえば、メルセデス CLA 専門の掲示板とか...

買い手は、そういった掲示板などで目的の車を探して、これはと目星が付いたら売り手に連絡します。よほど遠方でない限りは、自分で実車を見て購入を決めることになります。私の Datsun SRL311 のように旧型車の場合は、遠方のため見ることなく購入なんてことも多々あります。念を入れる方法としては、自動車整備工場にお金を払って、下見をしてもらう場合もあります。特に動力、駆動系、ブレーキ周りはお金がかかりますので、あらかじめきちんと調べた方がいいです。

値段交渉ですが、たいがい売り手掲示の価格より若干安く買えることが、まずは交渉です。折り合いが付きましたら、直接支払う、あるいは小切手で支払い、売り手からタイトルと Bill of Sales と言う売買契約書を2通もらい、売り手、買い手双方が署名をして売買成立です。Bill of Sales は特に決まった書式ではありませんが、売り手、買い手の住所、氏名などと共に、車の情報、売買価格が明記されています。州によっては、公正証書にすることが必要ですが、私の住んでいるマサチューセッツ州では不要です。特に古い車の場合は、州によってタイトルがない場合もあります。その場合は Bill of Sales のみ、あるいは登録証をもらうことになります。

Bill of Sales に明記された売買金額は、州の消費税の対象になります。税金を節約するために、実際の売買金額より低く書く場合が多いです。ただし、あまり低く書いても、陸運局に登録時に市場価格と比べられ、市場価格を元に消費税を請求されますので、あまりにも嘘っぽいのはやめましょう。

続きます。