アメリカの有給休暇について

昨日は、有給休暇を取りました。車ネタから離れますが、アメリカ企業の有給休暇について書いてみます。

日本の大方の企業では採用時に1年分の有給休暇、途中採用であれば年度分を残り月数で計算した日数が支給されると思います。アメリカ企業では働いてもいないのに有給休暇がもらえることはなく、働いた分給料日をめどにもらえます。

具体的に言いますと、例えば、年間１２日もらえるとなると、給与は毎月１５日と月末支給ですので、半月ごとに４時間分の有給休暇がもらえます。つまり１ヶ月働くと１日分の有給休暇がもらえ、1年働いて１２日もらえます。まあ、合理的な仕組みだと思います。ただ、入社したばっかりで長期休暇となると、有給休暇がマイナスになりますので、会社を辞めるとなると、マイナスになった分給与を減らされるか、有給休暇バランスがゼロになるまで働く必要があります。

この有給休暇システムが近年IT業界を中心に変わりつつあります。企業が人材確保の目玉として、有給休暇無制限を取り入れています。上司が許可を出せば、何日でも休暇を取れるんですが、聞こえはいいけど企業のコスト削減策の目玉となっているのが現状で、正直迷惑なシステムです。

実は、私の会社も今年から有給無制限になりました。私の上司は当日休むと言っても成果を出している限り、OKをくれます。非常に上司には恵まれてるんですが、それでも、仕事の成果を考えると無制限に休みなんてことはできません。結果、ほとんどの人の場合、現実的にはこれまで同様の休暇数になります。では、どうしてこれがひどいシステムかというと、以前のシステムの場合、働いた日数に応じて支給される有給休暇は法律で厳重に保護されていて、もし仮に有給休暇を残したまま会社を辞める場合、会社は有給休暇を給与に換算して支払う必要があります。それに対して、無制限有給システムでは、働いた日数に応じて休暇が支給されるわけではありますんので、休暇残り日数が存在しないので、会社を辞める際に給与相当を支払う必要がありません。会社を辞める前提で働いているわけではありませんが、やはり働いた分の正当な対価としての有給休暇の方が嬉しいと私です。

ちなみにシステム移行前に、可能な限り有給休暇を消化するように会社からお達しがありましたが、忙しく全く消化しませんでした。この休暇残り日数は、システム移行後も法的に保障されているので、会社を辞めるとなったら、給与相当として支給されることになっています。確か、18４時間分（２４日分）あったと思います。