どこぞの御国では
沸いてる ようですね。ショパンコンクールの日本人の初入賞者は田中希代子さん。が、ある方のHPには私が日本人で初めての入賞者と??
ある年の入賞者はほとんどアジア人だったり、ある年には一位入賞者の御国の観客が多くて不思議がられたり。ある年にはある参加者をめぐって審査員の騒動が起こった。
この騒動、皆さんご存知の「ボゴレリチ騒動」。ボゴレリチの演奏が気に食わない審査員が彼が予選を通った事を抗議して審査員を脱退。そしてボゴレリチは三次予選まで進んだ。しかし此処でボゴレリチ敗退。本選に彼の名前が無い事に審査員のアルゲリッチが憤慨。
ピアニストではない審査員は「彼の演奏は異端、彼の演奏はショパンでは無い」などと批判した。しかしアルゲリッチど同様に、ピアニストであもある審査員のスコダやマガロフはアルゲリッチの「審査は不正」という発言に同意した。
この「ボゴレリチ騒動」の年の一位入賞者はダン・タイソンでしたよね。この時のショパンコンクールでのボゴレリチ、観客は彼の演奏に熱狂した。その後のイーヴォ・ポゴレリチの活躍、アルゲリッチが正しかった事が証明されましたよね。
(Pogorelich)Chopin Scherzo No. 3, Op. 39
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X Chopin Piano Competition 1980
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↓1965年のショパンコンクールで第一位のアルゲリッチ。
Martha Argerich play Chopin "Polonaise N°6 l'heroique"
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今年の第17回コンクール、応募者数443名(過去最大だったそうだ)、DVDと書類での応募で参加者160名を8名の審査員で選出、大変な作業だ。アジア系の応募者が最多との事。アジア系で予備予選に進んだのは、日本:25名、中国:26名、韓国:24名。
ポーランドからの支援金が減少し、その結果他にスポンサーを求めるしかなかった主催者。スポンサーあってのコンクールだけど、その結果が招いたとしか思えない入賞者を選んだ事もありましたよね。
そして本題の今年のショパンコンクール。YouTubeにある演奏を聴いてみた。比較したかったのでOp.53に限定して聞いてみた。(下のリストの方々)Op.53の演奏が無い場合は出場者リストを見ながら他の曲を聞いてみた。
Chi Ho Han
Seong-Jin Cho
Dmitry Shishkin
Georgijs Osokins
Alexander Ullman
Yike (Tony) Yang
Luigi Carroccia
Alexei Tartakovsky
Cheng Zhang
Rina Sudo
Andrzej Wierciński
Aimi Kobayashi
素人はある意味冷酷で残虐。評論家の先生方のように奏者の奏法や細かい表現は判らない。ソムリエが多くの表現言語を持っていると同じ評論家諸氏に素人は全く太刀打ちできない。演奏に感動するかどうかだけだ、私のような素人はね。
ショパンコンクールのWikiにアルゲリッチの発言が書いてある。
審査席に座った事を恥じる
魂の無い機械がはじき出した点数だけで合否を決めるのでは無く、審査員間でも
協議するべきだ
と。
で、聞いてみた結果。
私が選んだ第一位:Andrzej Wierciński
二次予選で敗退、審査員から見れば彼もポゴレリチと同じく異端と言えば異端かも
しれない。立ち上がりが鋭くDレンジが広い気持ち良い音。
19歳のポーランドのピアニスト、アンジェイがんばれ!
Andrzej Wierciński – Polonaise in A flat major Op. 53 (second stage)
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私が選んだ第二位:Aimi Kobayashi
Aimi Kobayashi – Polonaise in A flat major Op. 53 (second stage)
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となりました。
審査員の先生方が選ばれた今年の第一位の方は選外、心に残りませんでした。
俗に言うコンクール用の演奏、経験深い審査員にとっては評価しやすいんでしょうね。
↓そして審査員に方々が選んだ第一位の方の演奏。
使っているピアノはアンジェイと同じスタインウェイ、アンジェイの華やかな音色、それに比べると自動ピアノのようなオタマジャクシが重なって飛び出してくる音色。
それは丁度、自称日本人初のショパンコンクール入選者と称している方と同じ。感動が無い。アンジェイは指を弾くように動かす、これが良く響き分解能良く聞こえる音の源なのかな?
・・・と、私は思います。(素人は知ったかぶり風に勝手に言えて気楽です)
Seong-Jin Cho – Polonaise in A flat major Op. 53 (second stage)
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そう言えば、上の動画のカウンターが結構増えて行っているけどPSYと同じくカウンター屋を使っているのかな?PSYのYouTubeのカウンターは今朝見たら2,435,960,142回。狂気。
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ちなみに、第十一回大会の第一位:
スタニスラフ・ブーニン
(Bunin)Chopin Polonaise Op.53
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2015/10/24 07:51:53