
←韓国、世宗文化会館。
デスクトップに置き去りになっていた。御記憶の方も多いと思うけど、フランス国立フィルの韓国公演。サンサーンスの三番、そうオルガンが必須の曲。残念ながらパイプオルガンの設置されたコンサートホールが無かった。で、電子オルガンで演奏したという件。
1987年、韓国世宗文化会館にパイプオルガンが設置された。しかしパイプオルガンが設置されたホールは言わば大講堂。ホールの形状・音響もクラシックコンサートを目的としていなかった。NHKホールに負けたくなかっただけだからね。
この世宗文化会館のパイプオルガン、韓国は「NHKホールに負けたくない」と注文を付けてドイツに発注した。しかしメンテナンスの費用は全く見積もってもおらず、メンテナンスの計画自体も立てていなかった。これに限らず毎度の事です。
1999年、やっとメンテナンスをした。しかしそれから20年以上何も行っていなかった。調査だけは行った、楽器の状態は悪く、年2~3回しか使われる事はなく、パイプ内部には埃がつもっていた。しかし整備の費用は捻出できない。噴水を作るの使ったからね。
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タイトル画像は世宗文化会館、NHKホールのようにパイプオルガンはホールの右側にある。そして座席、下の画像が世宗文化会館の座席表。さすがに大講堂と言うだけあると同時に、「NHKホールに負けないパイプオルガンを」と同じように収容人員もNHKホールは3,600人に対して世宗文化会館は3,822人、そう、勝ったつもり。
↓世宗文化会館の座席表、ずいぶんと横長。これじゃクラシックのコンサートは?????
NHKホール、収容人員の多さで音響に問題があり改造は行われた。しかしそれでも多くの非難が絶えることが無い。韓国の世宗文化会館、ただただ負けたくないの一心で作ってしまった。そして彼らの言う「自尊心」を一時的に満足させるのみだけだった。
↓NHKホール、右側にパイプオルガン。世宗文化会館、これをパクっちゃましたよね。
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参考までに、普通のコンサートホールは下の座席表のようにステージに対して縦長。そして収容人数も3,000人以上なんて異常な人数では無い。至極当たり前だけど、人数が多けりゃ端の席まで音が届かない(NHKホール、これで困りましたよね)。
↓サントリーホール、収容人数:2,006人。
↓東京藝術劇場、収容人数:1,999人。
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↓サントリーホール
交響曲第3番ハ短調 作品78「オルガン付き」/サン=サーンス
↓台湾、国家音楽廰。
聖桑 管風琴交響曲 管風琴獨奏 陳相瑜
メンテナンスに密着 復活!芸術劇場のパイプオルガン(上)
メンテナンスに密着 復活!芸術劇場のパイプオルガン(下)
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音楽っていい | 日記
Posted at
2016/06/04 17:40:00