
←錦織圭の初戦の相手アルベルト・ラモス=ビノラス。
オリンピック、錦織圭の初戦A・ラモス(Albert Ramos-Viñolas)との対戦。ニュース等で何回も放映されていたけど、錦織がサーブを打った瞬間、ラケットを落としましたよね。そしてラモスがそのボールを緩やかに返した。あのボールを見た時、造話だけど清水善造の「やわらかなボール」の物語を連想した。
錦織のサーブがラモスの体の正面に来たから、あれしか返しようがなかったとか色々と言われていますよね。でもラモスのテイクバック、サーブを打ち返すテイクバックではなかったと思う。瞬間的に判断できる能力があるからこそ、錦織のミスを瞬間的に判断し、スポーツマンシップで柔らかいボールを返したんだと思う。
テニスプレーヤーは瞬間的に判断できるんだから、錦織がラケットを落とした時に、錦織の反対側のコーナーに打ち返すこともできたんだと思う。それをわざわざ錦織が打ち返しやすい場所に、ゆるやかなボールを何で打ち返したのかなと思う。
↓A・ラモスのレシーブ、これ以前のレシーブはラケットをきちんと振っているけど、この錦織のサーブの時は違う。
Incredible moment Nishikori drops the racket and still wins
Incredible moment Nishikori drops the racket and still wins Rio Olympics 2016
錦織圭 ラケット落とすも・・・・・
ラケットが滑ったっ!しかしまさかの展開にっ!?!?
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「やわらかなボール」の話しはご存じの方が多いですよね。実際には無かったエピソード。だけど、このお話はスポーツマンシップの何たるかを教えてくれた話だったし、葬り去る必要はないと思う。
1920年のウィンブルドン大会での清水善三とビル・チルデン。
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アルベルト・ラモス=ビノラス、昨年の上海ロレックス・マスターズで予選から決勝戦まで勝ち上がったけど、決勝戦の対戦相手はフェデラー。ラモスがフェデラーを破って優勝しましたよね。ATPランキング33位と言っても力はあるから33位なんでしょうね。
2015 Shanghai Rolex Masters - Tuesday Highlights feat. Federer & Raonic
その時にラモスに敗れたフェデラー、2011年のスイス・インドアで対戦相手のワウリンカがスリップした時、ボールをコート外に打ち返した。フェデラーはフェアプレーを行った選手に与えられるステファン・エドバーグ・スポーツマンシップ賞を11回も受賞している。
このシーンを見ると、今回のアルベルト・ラモスの錦織圭に対する行為はフェアプレーの行為だと思わざるを得ない。
ATP Tennis - Top 10 Sportsmanship moments (HD)
↑5:25あたりからがフェデラーがボールをコート外に打ち返した時のボール軌跡解説。

↑ステファン・エドバーグ・スポーツマンシップ賞を受賞するフェデラー。
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2016/08/20 15:34:06