
昨夕、チャンネルを切り替えていたらNスタ、ノーベル文学賞ボブ・ディランの沈黙について報道していた。岸井とゴミ女が出ていた。
岸井『政治的・・・』
ゴミ女『聴きなおした』
岸井、解説も無しにポツンと「政治的」って何かの謎かけか?意味わかんない。ゴミ女、「聴きなおした」って言うけど、前は何時聞いた?
ボブ・ディランの沈黙、
前にも書いたけど、ボブ・ディラの自伝に彼がステレオタイプに辟易としていた事を書いている。その書いた引用を引き写します。
・・・引用ここから
司会者は、わたしが当該分野において卓越した存在であると紹介し、こう続けた。「ディラン氏は大勢に知られる人物ではありますが、公の場や組織を避け、家族の結束と世間からの隔絶をたいせつにしています。現在もなお『若きアメリカ』の動揺し憂える良心を表現する存在であり続けています」。
ああ、何ということを! 足元が揺れるようだった。わたしはショックを受けて震えていたが、表情には出さなかった。「若きアメリカ」の動揺したる良心だと! また始まった! 信じられなかった。またやられてしまった。
世間からの隔絶を大切にしている言われると、まるでわたしが鉄格子のなかに入り、トレイにのせられて配られるものをたべるのを好んでいるように聞こえた。
・・・引用ここまで
ノーベル財団のボブ・ディランに対するノーベル文学賞の受賞理由「米国の偉大な歌の伝統のなかに、新たな詩的表現を創り出した」、彼はこれがたまらないんだと思う。岸井よ自伝ぐらい読め。ゴミ女、時代背景の中で聴け。
・・・・・・・・・・
ボブ・ディランの言うステレオタイプ、映画「フィールド・オブ・ドリームス」の中で、テレンス・マンに語らせていた。映画の中のテレンス・マンはサリンジャー、サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」が引用されてましたよね。これらの事は多くの人が書いている。
サリンジャー、隠遁、そして映画の中でボブ・ディランが感じたようなステレオタイプがテレンス・マンの口で怒りを込めて語らせるシーンがある。サリンジャーの代弁者として。
ボストンにテレンス・マンを探しに行ったレイ、探し当てたマンにフェンウェイ・パークにレッドソックスの試合を見え欲しいと懇願する。そして野球場に、話をしながら売店の前でレイは「それで何を?」とマンに、マンはその言葉を誤解しする。レイが聞いたのはファストフードなのに。
・・・引用ここから
私に答えを求め
皆の先頭に立つことを求めないでほしい
自分達で考えて
私に構わんでくれ
・・・引用ここまで
ボブ・ディランも自伝で書いたように、この事がやりきれない思いを募らせているのかと思う。受賞理由「米国の偉大な歌の伝統のなかに、新たな詩的表現を創り出した」。もし彼のこれまでの心を知っていれば、このような選考理由では無かったはずだ。尊厳とは違うかもしれないが、選考段階で彼の思いを知ればこのようなミスは回避できたのかな。
・・・・・・・・・・
↓「ライ麦畑でつかまえて」を引用したシーン。
Field of Dreams Book banning Scene
↓そして、「自分達で考えて 私にかまわんでくれ」の前のシーン。(これしか無かった)
Field of Dreams - Terrence Mann
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2016/10/29 07:08:56