
昨日(2017/4/8)のTBS報道特集、科学者と安全保障。番組案内では「戦後、「軍事研究はしない」という理念を守り続けてきた日本の科学者達。一方で「軍事に応用可能な」研究が防衛省の助成金で行われる現実がある。科学者と安全保障の関係を考える。」と。
内容はいつもの通り、現実を考えない非難のみ。「武器輸出に繋がる、戦争になる」と叫ぶだけだ。ミサイルや生物化学兵器を大量に保持する北朝鮮、チベットやウィグルを蹂躙し、尖閣をねらって挑発を続ける中国。戦後の日本を忌避する教育を受けてきた日本人、防衛兵器しか持たぬ日本を近隣諸国に明け渡すのか?
誤差数センチの「みちびき」、あなた方はどう考える。GPSシステムを支える半導体技術、これもあなた方の考え方では軍事技術の一つに括られるよね。日本の工作機械、軍需産業を支えているけど何処で線引きするの。
北朝鮮が日本海に弾道ミサイルをぶっ飛ばし、尖閣には毎日中国の重武装した海警が日本の領海を侵犯している。こんな時に森友・森友・森友、今度は今村復興相か、報道では復興相が「自己責任」と言ったと言うが、動画を見る限り言ったのはフリージャーナリスト。下らぬ話題がジャーナリストの使命だと?
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昨日の報道、多分
日本学術会議が3月24日に出した声明「
軍事的安全保障研究に関する声明」が報道の元だよね。この声明、「混乱するから」(現状、軍事研究の定義が曖昧)という理由で総会に計らず幹事会だけで決定し声明とした。いわば強行。
軍事的安全保障研究に関する声明
・・・引用ここから
日本学術会議が1949年に創設され、1950年に「戦争を目的とする科学の研究は絶対にこれを行わない」旨の声明を、また1967年には同じ文言を含む「軍事目的のための科学研究を行わない声明」を発した背景には、科学者コミュニティの戦争協力への反省と、再び同様の事態が生じることへの懸念があった。近年、再び学術と軍事が接近しつつある中、われわれは、大学等の研究機関における軍事的安全保障研究、すなわち、軍事的な手段による国家の安全保障にかかわる研究が、学問の自由及び学術の健全な発展と緊張関係にあることをここに確認し、上記2つの声明を継承する。
・・・引用ここまで
幹事会には「自衛のための研究は許されるべき」と唱える幹事もいる。しかし、特定秘密保護法案の廃案を求める声明に賛同した研究者、指導部が共産党の影響下にあった民主主義科学者協会法律部会に参画している幹事もこの声明を出した幹事の中にいる。
日本学術会議が設立されたのは1949年、GHQの占領期だった。仁科教授のサイクロトロンは破壊され東京湾に廃棄された。そんな時代、「戦争を目的とする科学の研究は絶対にこれを行わない」という声明はGHQの支配下では当然だった、そうされたから、教育勅語と同じように。
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こんな事を言う方々がいる、曰く「軍備はいらない、敵が攻めてきたら戦わずに無条件降伏し、和平交渉をすればいいと」、曰く「軍事力をすべて破棄して、非暴力主義を貫くんです。仮に日本が中国に侵略されて国がなくなっても、後世の教科書に『昔、日本という心の美しい民族がいました』と書かれればそれはそれでいいんじゃないかと」。
チベットやウィグルの中国による弾圧の現状を見て言っているのか?シリア、使った化学兵器は北朝鮮から。日本国民全員を殲滅できる量の生物化学兵器を大量に持つ北朝鮮、科学とは何の為にある?防衛はいけないのか?科学はわれわれを守ってくれないのか?
チベットにおける中国軍の蛮行
中国軍がチベット人を無差別に射殺(日本語字幕付)
ウイグルの悲劇 *
ウイグル人の戦い、中共の民族浄化政策の現実
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香山リカが世話人の「軍学共同反対連絡会」は共産党も支持しているけど、総連から資金提供を受けて核研究を行っていた京大の准教授、彼らはこの件については一切触れていない。米軍が阪大に研究資金を提供したことは大々的に反応しているのにね。リベラルの軍学は容認されるんですね。
随分と前からだけど、書店から工学書が払底している。町の駅前の書店でも物理・化学・機械工学・電気等々の書籍や雑誌があったけど、ほとんど無くなっている。学ぶ人がいなくなってしまったんだろうか、需要がないからだろうけど心配。
今朝のサンデーモーニング、「~”力ずくの解決”~」なんてのをやっていたけど、誰がそれを必用とさせているのかには無関心なんですね。相手がいなきゃ「力」なんて必要が無い安寧な世界になる、でも現実はそれは無理。
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2017/04/09 10:02:47