←韓国が美術品修復用と称するきったない韓紙。でもね、その紙の作り方は何故中国の溜漉きなのかい?(後述)。
↓2019/2/27追記。
この紙、溜漉きで作られたものではなくて併合時に伝授した和紙なのかな?
韓紙はどこぞの美術館で韓紙が採用されたとか、和紙はウリ達が教えたとかの騒がしさが何年続くんでしょうね。半島の何方かが言った1,000年続くのかな?すでに彼らの脳内では事実として定着してしまっているんでしょうね。科学・倫理なんてそっちのけ。
彼らが言う「韓紙」、韓紙と言う前は朝鮮紙という名前だった、そして朝鮮紙と言う前は高麗紙、彼ら韓国人が絶滅させた高麗という名前が付いた紙でしたよね。彼ら独特の「自尊心」というやつで歴史の意味を考えずに名前を変えてきた。(高麗神社、あんたらと無関係)
正当な韓紙(中国の溜漉きや日本の和紙の製法を含めて韓紙と言い始める以前の事)の作り方は下の動画のように「簀桁」の上に紙料を掬い主に左右に振る。繊維の配列はそれに倣うので、繊維はトロロアオイを利用(これは日本独自の方法)した和紙のように互いの繊維は絡まない。だから、漉いた時の繊維方向が交互になるように紙2枚を重ね、さらに厚さの不均一を正す為に重ね合わせた紙を叩いて平滑にする。この叩くという工程は和紙や中国では古くに不要になった工程だ。
元々、韓紙(高麗紙)の用途は壁材を主とした建材だったので、裕福な者は重ね合わせる枚数を多くし、厚い紙としていた。中国の溜漉きや和紙は古くから厚さの均一化の技術を得ていたので紙を叩いて平らにする(搗練:とうれん)は全く必要とされていない。
下の動画はHanjiの作り方と言っているけど、途中に日本併合時に伝えた和紙の製法による紙漉きも含まれている。6:50から韓紙の特徴である搗練工程が始まる。韓国人の研究者である朴英狷は論文の中でこう記述している。
・・・引用ここから
高麗紙は絵を描くのに適当でなく、搗練(とうれん)しない物は毛羽が多く立ち、打った物はあまりにも堅く尚筆が滑りやすいので墨を吸わない。紙は墨をよく吸い筆跡の様態をよく表せる物を貴重な物とするが、丈夫で破れない物はまだそこには至っていない物である。
・・・引用ここまで
Making hanji: Korean papermaking by Shin Hyun Se
VIDEO
タイトル写真、美術品修復用として美術館に提供した韓紙と言うけど、見ての通り非常に雑な紙、この写真の前にこの紙を漉いた工程の写真は下の写真、まさに中国の溜漉き、歴史的な韓紙で作られたものでは無い。
KOREA.netの記事『
韓紙、千年の歳月を超えて 』、馬鹿馬鹿しすぎて笑う気にもならない。
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材料の楮の収穫時期の違い。
楮の違い。あくまでも高麗紙と言われているものとの比較。以下、全ての紙漉き方法を含んだ韓紙と伝統的な高麗紙を区別する為に高麗紙とします。
手漉きの紙、代表的な材料は楮ですよね。高麗紙と和紙では畑で育てた楮の採取時期が異なる。和紙の場合は一年毎、そして韓紙の場合は2~3年毎。若木であると高麗紙の漉き方だと必要とされる厚さに漉けない、だから繊維が丸く太い状態が必要になる。
下の写真は動画からクリップしたもので、上が和紙、下が高麗紙、明らかに高麗紙が使う楮の太さが太いのが判りますよね。建材としての紙か書画用の紙のどちらが必要かで選択されてきたんでしょうね。日本はあくまでも書画、そして拡張として雨具とかの生活用品。
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石州和紙
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韓紙と称する高麗紙
太い繊維を使い、二枚重ねにしてさらに叩いて平滑にする高麗紙、建材としての強度が必要なのでこれは当然の事としての帰結、文字を書くなぞとんでもない紙。庶民は文字の読み書きは出来ず、両班と言われる人達だけが文字を使う事を許されていましたよね、だからその程度の必要量は宗主国からの輸入で十分まかなえていた。
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トロロアオイ、日本で発明され、これを使う紙漉きは日本独自のもの。
トロロアオイ、これが楮(等)を和紙として生まれさせた、これなくして和紙はできませんでしたよね。トロロアオイ(黄蜀葵)は元々大陸から薬として伝来してきた。紙漉きがだんだんと高度化してくると繊維をきれいにという工程で材料の木の皮がもつ粘りが当然の事として洗い流され失われる。
そこで色々なネリという粘度の高いものが試され使われてきた。誰が、いつこのトロロアオイの粘りを紙漉きに使う事を考えたのかわからないけど、紙漉きに使う方法を考え付いた人がいた。大きな効果があった、繊維が水の中で絡み合い、水中に浮遊する事を見つけた。
この状態で紙を漉くと、繊維がからんだまま簀桁の上で紙になる。テレビ等で和紙を作る工程が映し出されますけど、紙料(水槽で溶けた紙溶液)を掬い、簀桁を前後左右に振って厚さを均一化し、そして厚さの調整をする。トロロアオイがあってこその方法です。
Wiki等では、トロロアオイは中国や韓国でも使われていると記され、来歴に関する記述はありません。他国にトロロアオイを使う方法が伝播されたのは、例えば朝鮮半島には併合時に、時の朝鮮総督府が農家の現金収入を向上させようとして、和紙の製法を伝えた事が始まり。
それは現在では大きな産業に成長している、そして製法は日本が伝えた和紙だけど韓国では韓紙と称し、世界戦略を進めている。中国の溜め漉きも彼らにかかると韓紙となっている。昔ながらの高麗紙の名前だと製法まで含むから具合がわるいんでしょうね。
以前書いたけど『
『韓紙』、何故韓国は高麗紙を韓紙と詐称するのか。 』にここらの動画を貼りました。
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曇徵が伝えた言う日本書紀の記述について。
良く言われるのは紙漉きを伝えたのは半島から来た僧「曇徵」が伝えたと。そうであるならば正倉院文書に半島での製法の紙が保管されているはずだ、しかし現在の和紙の製法と同じ製法で作られたと推定される紙はあるが半島の二枚重ねの厚い紙は無い。
この、半島の紙が日本に出現するのは日本に朝見に来日した朝鮮通信使以降の時代。発見場所は正に朝鮮通信使の経路。伝えたと言うのに正倉院文書にすら存在せず、朝鮮通信使が持ち込んだ紙にやっと半島製作の紙が現れる。
↓面白い動画がある、中国(当然当時は中国なんて国は無かった)貴州省の紙漉き。何時頃から始まったかは判らないけど、和紙の製法に似ている。
ARTISANAT en CHINE fabrique de papier
VIDEO
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そして文化財・美術品の修復。韓国人が銭金のマーケットとして狙っている。
和紙の市場規模を銭金だけで推測して、その市場を狙おうとしている韓国。和紙や中国の溜め漉きの方法で作った紙で世界戦略とはね。なぜか歴史がある自国の高麗紙は絶対に表に出さずに和紙の製法で作った自称「韓紙」で「韓紙」は優秀だと・・・
システィーナ礼拝堂の修復で、和紙の科学的安定性に目を付けた修復士が、壁の汚れを吸着させるために和紙を使いましたよね。古くは戦前から和紙は古書等の修復に使われ、現在に続いていますよね。何処かの御国は銭金でこの市場をと言うけど、日本は歴史を守ると言う観点からしか捉えていない、銭金では無い。
↓和紙を使用した修復はYouTubeに数多くあるけど。美濃和紙:土佐典具帖紙。
Repairing a section of a book.MOV
VIDEO
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こちらはさらに高度な修復。6:30あたりから和紙による修復。
動画がなくなったので変更。和紙による修復は4:30から、和紙に刷毛で糊を塗る時に「ライス・スターチ・ペースト」と言っているけど日本の米糊の事。古くから掛け軸などに使われるのは古糊、科学的安定性には定評がありますよね。海外の修復工房では古糊は手に入らないのでしょうか。以前、ニュースで古糊を売るという記事を読んだ記憶があるけど・・・
Executive Papers of Governor Thomas Jefferson: Conservation at the Library of Virginia
Montgomery County Cohabitation Register: Conservation at the Library of Virginia
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↓2018年8月19日、追加。
Japanese tissue drop lining
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Repairing a pamphlet.MPG
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Vatican Library And Japanese Experts Collaborate To Digitise Thousands Of Rare Manuscripts
バチカン図書館様インタビュー動画(ショートバージョン)
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ASEAN全域の歴史的文化遺産をデジタルアーカイブ、世界公開へ
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↓小津和紙による修復。これを修復する!
Conservation Treatment of 1808 Map of Milledgeville Georgia
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修復用の和紙の歴史、『
本の修復における和紙の利用について-1970年代以前の欧米の状況 』によると、1943年にアメリカで刊行された書籍に「 Repair of loose papers」という項目があり、その小項目に「 Japanese tissu」が設けられ、解説されていたとある、1943年ですよ。
レンブラントの時代から和紙の特徴は知られ、使われていた。ジャポニズムの契機の一つとなった和紙に刷られた浮世絵、当時の欧米には無かった強く美しい紙、「日本政府まで出て広げた」なんて記事が某国から出てくるけど噴飯以外に無い。
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官民挙げての歴史的美術品への思い。
大英博物館に平山郁夫が設立した平山スタジオ、日本の修復技術で大英博物館に所蔵されている日本の美術品を救おうと画家平山郁夫氏の「文化財赤十字構想」によってが設立した。そのスタジオでの大英博物館所蔵の岸駒の「虎」の修復。ここでも和紙が使われた。
Conserving the Gan Ku Tiger scroll painting at the British Museum
VIDEO
上の動画で糊を煮るシーンがあるけど、これは古糊なのかな。古糊、これも日本では修復に欠かせない技術。変質しにくく、塗布した面のそりも少なく、カビも出にくく、剥がしやすい。サンプルを各国の美術館に送ったら好評だったようです。日本は世界文化に貢献している。何処かのお国のように銭金では無い。
Sumitomo Foundation 「15周年記念助成」助成対象 。
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歴史の中で先人が英知を重ねて作り上げた和紙、大切に伝えていってほしいですよね。横から捏造の歴史を引っ提げて、その大切な日本人の文化遺産を剽窃しようとする輩は許されないし許してはならない。歴史的美術品に彼らを触れさせてはならない。