
2月7日の「笑ってこらえて」でヒマラヤ14座を日本人で初めて登頂した竹内洋岳氏の特集をやっていた。見ていてゾクゾクした、無酸素で瞬く間に何座も登頂してしまうなんて、その体力はどうなっているんだろうと思う。
彼は「筋肉と付けちゃいけない、筋肉は酸素を消費するので高所登山では弊害になる」と。そして、筋肉を削ぎ落した結果「電車で他人に当たると痛い、座る時も何か敷いていないとダメ」と言う。
2007年、ガッシャブルムII峰で雪崩に巻き込まれ背骨の破裂骨折、肺が潰れ、肋骨5本骨折。救助されたがトリアージされた結果、他の遭難者に酸素が与えられた。それほどの瀕死の状態、気が付いたときは酸素を与えらていた。そのボンベは半分ほどに減っていたが、そのボンベを使っていた遭難者は死亡、その結果竹内氏にそのボンベが与えられたそうだ。
背骨の破裂骨折、チタンのボルトで治療した。一年後、そのガッシャブルムII峰を登頂。「僕の山登りは、自分の足で登って自分の足で下りること。」と言われる。「自分の足で下りてないのに生きていることがどうしても納得できなくて。体も痺れが残っていて十分ではなかったけれど、這ってでもいいから事故現場までは行きたかった。」と言われる。
アンナプルナやエベレスト、過去は酸素ボンベが必須な世界、ポーターが荷物を運び、高度の高い所ではシャルパがサポートする。時として頂上直前までシャルパが登山者の前を登高し、最後の一歩を登山者の為に残す。
そんな事も無しに少ないチームで、過去には考えられないスピードで登頂してしまう、人間の能力の限界って考えられない。
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竹内氏の背骨はチタンボルトで支えられている。同じようにチタンボルトで背骨を支えている登山者がいらっしゃる、山岳ガイドの赤沼千史氏。氏、5月にシュルンドに落下し第一腰椎の破裂骨折、12月にやっとコルセットを外すことが出来たそうです。
怪我のこと 2017年12月07日 | ツアー日記
↑このブログにチタンボルトの入ったレントゲン写真があります。
氏の事故を知った時はもう氏の美しい登高をテレビで見る機会が無くなってしまうのかなろ思ったけど、治療が終わったようでホッとした。BS-TBS、又シリーズを再開してくれないかな。
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竹内洋岳 ガッシャブルムⅡ峰 8035m
赤沼千史氏がガイドとして出演されていたBS-TBSで放映していた「日本の名峰・絶景探訪」、編集されDVDになった。
「隔週刊 日本の名峰 DVD付きマガジン」シリーズガイド
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山とスキーだね | 日記
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2018/02/08 20:45:23