
山梨県立美術館所蔵の藤田嗣治の「黙示録」三部作がコレクション展で冬季特別展示との事で行ってきた。往きは勝沼まで中央道で、勝沼からは20号では無く国道411号で山を見ながら。帰りは同じく411で勝沼に出て、そこからは甲州街道で帰還。
藤田嗣治の晩年、カトリックの洗礼を受ける前後に描かれた「黙示録」三部作。一冊しか作られなかったアポカリプス(黙示録)のために7名の画家で描かれ、その内の一人が藤田嗣治。この貴重な藤田の三部作は山梨県立美術館の所蔵。
紀元一世紀の終わりごろに書かれた「ヨハネの黙示録」、「四人の騎士」は黙示録の5~6章から、「七つのトランペット」は7~10章から、そして「天国と地獄」は藤田がカトリック洗礼後に描かれたそうですね。システィーナ礼拝堂の「最後の晩餐」もヨハネの黙示録から。
猫や乳白色の絵画と全く違う、評論家によると藤田は常々「原爆」という言葉を発していたので「原爆」を描いていると言うけど、私には「アッツ島玉砕」にしか思えない。「アッツ島玉砕」、戦争を鼓舞する戦争画と言い、藤田を日本から追放(藤田は日本に捨てられたと言う)した。しかしGHQはこれを戦争画とは見なさず芸術品とし、藤田を芸術家として扱った。
GHQのクリスチャンの目は藤田の「アッツ島玉砕」をはじめとする一連の作品は、藤田の宗教観を含む「黙示録」的な見方をしていたのかなと思う。だからGHQは四面楚歌になった日本から藤田をアメリカ経由でヨーロッパまで無償で送り届けたんでしょうね。日本では「戦争画」として朝日新聞はキャンペーンで非難、だけどアメリカは「芸術品」として処遇した。
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「四人の騎士」
「七つのトランペット」
「天国と地獄」
↓藤田嗣治の黙示録作成のドキュメンタリー。
Apocalypse ヨハネの黙示録
Later years of Leonard Fujita レオナール・フジタの晩年
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「サイパン島同胞臣節を全うす」
「アッツ島玉砕」
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勝沼ICで降りて。
石和辺り。
甲府駅辺り。
山梨県立美術館に到着。
帰路、酒折にある「富士アイス」で「志まん焼き」を買って道の駅「甲斐大和」で食べた。酒折の駅に車を停めて富士アイスに向ったら鳳凰三山がきれいに見えオベリスクもはっきり。
道の駅「甲斐大和」で小休止。
新笹子トンネルを抜けたら7℃。
大垂水峠を越えて。
高尾に降りてふとおにぎりを見たら剥げていた。
多摩大橋、空が赤くなってきた。結局着いたら真っ暗。
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帰路、FMを聴いていたけど、夕刻NHK-FMに切り替えたらN響の定期公演、マーラーの2番復活、指揮はなんとエッシェンバッハ。「黙示録」を見て「復活」を聞く、それもエッシェンバッハの指揮で、贅沢。(下の動画はエッシェンバッハ指揮、南西ドイツ放送交響楽団)
Christoph Eschenbach | Gustav Mahler: 2. Sinfonie, Auferstehung | SWR Classic
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音楽っていい | 日記
Posted at
2020/01/12 13:15:14