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2017年04月26日 イイね!

「山と渓谷」3月号、悩める膝・予防と対策?一寸藪にらみ。

「山と渓谷」3月号、悩める膝・予防と対策?一寸藪にらみ。山と渓谷の3月号を立ち読み(ごめん)していたら歩き方云々の特集だった。ページを捲ったらトレイルランのプロの方(記事に書いてある)がトレイルランのウェア・シューズ・ザックでで説明されていたので、トレイルランの場合はこのように歩くのかと思って見ていた。

先日、たまたま山渓のホームページを覗いていたら「ヒザを痛めない、疲れない歩き方を学ぼう! 『山と溪谷』3月号連動、プロ・トレイルランナー小川壮太が伝授する実践セミナー参加者募集中」という記事があった。そしてHPで3月号も確認してみた。

本屋で立ち読みの時は記事を書いた方がトレイルラン用のウェアやシューズを履かれていたので、前述のようにトレイルランの場合の歩行方法かと勝手に思っていたけど、どうやらそうではなさそうな編集なので図書館に行って3月号を借りてきた。(棚に無く予約でした、人気者?)

読み直してみて、著者もこのような編集になるとは思っていなかったのでは感じた。多分、トレイルランだけの場合で書いたのかなと思う。
その貸出してもらった山渓の冒頭の文章を少々引用。

・・・引用ここから

トレイルランナーや山岳ガイドなど、山のプロと言われる人たちは、安定したペースで長時間歩き続けることができる。

ここではプロトレイルランナーの小川壮太さんに、正しい歩き方について指摘してもらった。

・・・引用ここまで

基本姿勢は「頭、肩、腰、くるぶしを鉛直にする」とし、下りは「腰や足の骨で体を支える」とし、登りでは「骨盤主導で登る」と書いてあった。

↓登りではこのような姿勢という事が指摘が別項であったが・・・↓


↓そして、上記セミナーの紹介ページで使用されていた登りと下りの姿勢↓


・・・・・・・・・・

トレイルランはやった事はないし知識も無いので判らない。しかし説明されている歩行方法はテントを背負ってアルプスの稜線を歩いたり、穂高あたりの岩稜帯を歩く方法とも異なるので、果たしてというのが感想でした。以下、雑誌の写真を貼る訳にはいかないで文章だけで。

基本姿勢:頭、肩、腰、くるぶしを鉛直にする。

テントを背負った場合、鉛直姿勢は無理。側面から見た場合、腰の部分で前後の重量バランスを取らないと歩行できないので若干の前傾になる。正面から見た場合、町中を歩くときより足をわずかに広げて歩行しないと荷の重さで体が振られる。この状態で歩くと軽いS字歩行になる。だからここで説明されている歩行方法でテントを背負って歩けない。

くるぶしを鉛直にした場合、地面や岩稜の傾きに大して体のバランスがとりにくいし、危険。スキーの場合、膝は拇指球の上にしていますよね、そうしないとアンギュレーションを取ることが出来ない。山岳歩行時、決して平坦では無い歩行面に対応するのに膝の位置を無視した姿勢は少々納得できないし、私は雑誌で説明されている姿勢で岩稜帯を歩けない。

×が付いている写真が掲載されているけど、この写真は「猫背にならない、膝を曲げない」だけど、私はこの×が点いた方法に近い方法でしか歩けないし、たどり着いた歩行方法がほぼこれ。テントを背負って歩き回りましたが、膝も腰も痛めたことはありません。

人間、後ろ足で蹴らないと進めませんよね。ここではつま先で蹴っていますけど普通の登山靴でつま先で蹴ると、その蹴った足のつま先が地面に突っかかる場合(転倒)が多くなります。これは膝を回転中止としたつま先の軌跡を考えればわかりますよね。

感覚的には後ろ足で蹴る時は足裏をなるべくフラットな状態で体を押し出す。こんな方法で歩いていました。蹴った後で力を抜き、靴を含めた脚部の質量で重力を利用して前に出す。

下り:腰や足の骨で体を支える。

下り、足を着くときは上の写真のように膝を曲げずに着くと解説がされている。ネットで見たら、トレイルラン用のシューズは衝撃吸収性をうたっているいるようなので、この方法で大丈夫なんですかね。

通常の登山靴、どのような山行をするかによると思いますけど足首保護が必要要素の一つですよね。山の中で捻挫したら悲惨です、私はスキーで捻挫は何回かありますが、毎回これが山中だったらと感じていました。

重荷や岩稜を縦走する時、踝を保護する靴しか履いていませんでした、何回かこの靴の御蔭を感じたことがあります。

平地歩行もそうですが、下りの時は膝は拇指球の感じでなるべく斜面にフラットに着く、そして着いたら膝を前に送り出す事で腰が斜面に並行に移動するようにしていた。体の上下動をなるべく緩和する方法で下らないと体を痛めるのその方法で下っていました。

斜面を歩く時はつま先を山側に向けるとあった。膝を曲げずに山側にとあるけど、私にはこの方法は怖くて取れない。その曲げた足に荷重を移動した時、足首を捩じる、膝を曲げないという関節の自由度を失くした状態では体のバランスが取れない。

岩稜帯で、斜めの岩盤の上を歩くなんてのはよくあるシチュエーション。同じような場所は町中でもあるかもしれませんので、お試しください。膝を曲げずにつま先を上り側に向けて。

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トレイルランはやった事もないのでそれに対する知識はありません。しかし、登山という観点からするとかなり違うのかなというのがこの記事の感想でした。軽い荷物で走り回る、そんな時は装備・歩行方法等々は違うんでしょうが、登山とは一寸ね。

雑誌では「トレイルラン」との記述はありますが、トレイルランの特集でしたら誤認はしないでしょうが、表紙に書いてある「悩めるヒザ:予防と対策」では通常の登山でと誤認する恐れがあるんでしょうね。現状の形成された登山層の人々を考えると心配です。

↓いつも一人だったのでアンザイレンなんてとんでもない。ここでアンザイレン、あまり見たことないけど、皆さん楽しそう。トレイルランで解説されている歩行方法でここは歩けない。奥穂から西穂より西穂から奥穂のほうが風景がいいですよね。

ジャンダルム攻略『ナイフエッジ "馬の背"』西穂高→奥穂高方向


アドバンス山岳ガイド「西穂・奥穂縦走」より


今月号の山と渓谷の特集は「上高地」、立ち読みさせてもらったら徳沢を詰めて大滝に登るコースはもうないんですね。徳沢の左岸から大滝に上がる時、反対側に滝が見えてましたよね。羽衣の滝って言いましたっけね?伊藤新道も無くなってしまったし・・・
Posted at 2017/04/26 10:15:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | 山とスキーだね | 日記
2016年09月19日 イイね!

19歳でグランドスラムを達成した南谷真鈴さん。

19歳でグランドスラムを達成した南谷真鈴さん。←ミレーの支援を受けたっていいじゃないか!何処が悪いんだ!

今年の7月4日にマッキンリーを登頂し、グランドスラムを世界最年少、しかも女性で達成した南谷真鈴さん。何気なくネットを覗いていたら嫉妬と罵詈、歪んだ方々の巣窟でもあるんですかね、ネットは。

エベレスト、「ツアーで登れる山」と揶揄していたけど、確かに登山歴5年目の女性もツアーでエベレストに登頂している、その女性は日本人女性として12人目の記録だったけど彼女はエベレスト登頂の前のステップとしてエベレスト山域のロブチェイースト(6119m)、そしてマナスル(8163m)に登頂している。ツアーと言っても決して高尾山の延長では無い。

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南谷真鈴さんの五大陸登頂の記録。

17歳
2014年12月 アコンカグア(6959m)

18歳
2015年7月 キリマンジャロ(5895m)
2015年8月 モンブラン(4811m)
2015年10月 マナスル(8163m)(8000m峰日本人最年少記録、女性世界最年少記録)
2015年12月 コジオスコ(2228m)

19歳
2016年1月 ビンソン・マシフ(4897m)
2016年5月 エベレスト(8848m)
2015年7月 デナリ(マッキンリー)(6190m)

凄いとしか言う以外にないですよね。

南谷真鈴が笑顔の凱旋会見 日本人最年少で7大陸最高峰登頂
19歳女性 南谷真鈴さんがエベレスト登頂 日本人最年少

目指せエベレスト…19歳女子大生の挑戦


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南谷氏は企業に支援を依頼し、企業から支援を受けている。その事を良い意味では無い言い方でビジネスの才覚と言っているけど、マーメイド号で単独太平洋横断航海の世界初の記録を作った堀江謙一氏、彼の船の名前「マーメイド号」はセールの支援を受けた敷島紡績のトレードマークの名前を付けた。太平洋横断は堀江氏の執念。太平洋横断の時の氏の年齢は23歳

進水後、マーメイドのマークの付いたセールで。


世界初の単独太平洋横断後、サンフランシスコ入港。


【1962年8月12日】 堀江謙一さん、ひとりぼっちの太平洋横断
太平洋ひとりぼっち【予告編】

↑2021/1/24、元動画削除のため他に入れ替え。

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小澤征爾氏、「僕の音楽武者修行」で語っていたけど、氏は富士重工からラピッドスクーターの支援を受け、貨物船でヨーロッパに向かい巡った。堀江謙一氏や小沢征爾氏、自分の夢を訴え、企業を動かす、夢の無い人は何も動かせないですよね。この時の氏の年齢は24歳

その頃の小澤征爾氏。



Young Performers: Seiji Ozawa / Ozawa · Bernstein · New York Philharmonic


安藤忠雄が小澤征爾と会って考えたパイオニアの思考法

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朝、ニュースを見ていたらボルダリング世界大会で楢崎智亜氏が日本人として初優勝したと伝えていた。以前から日本人は上位を占めていたけど、優勝、いいですね。
男子ボルダリング、楢崎智亜が世界選手権初優勝

IFSC World Championships Paris 2016 - Bloc - Finale - Hommes


↑楢崎氏のクライミングシーンは12:20、35:50、1:26:00、あたりから。
↑表彰シーンは2:30:40あたりから。テロップで名前を間違えているシーンもある。

Tomoa Narasaki - Unleashed


楢崎智亜氏、20歳
Posted at 2016/09/19 12:57:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | 山とスキーだね | 日記
2016年08月11日 イイね!

8月11日は国民の祝日「山の日」。

8月11日は国民の祝日「山の日」。←30年程前の穂高岳山荘から望む前穂。

「山の日」、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としているとの事だけど、各年齢層の登山人口が増えるといいなと思うと同時に、雑誌の売り上げだけが目的とも思える過多な登山情報は何とかならないのかと勝手に思う。

前にも書いたけど、一昨年だったと思うけど夏の穂高山荘前のインタビューで登山が2回目という山ガール、インタビューアーが一回目の登山はと聞いたら「高尾山」、テレビお得意のヤラセではなかったようだ。

雑誌には目的とする山域にどのような装備が必要か事細かに書いてある。低山から登り始めて、必要な装備を取捨選択するという行為は全くスポイルされていると感じている。今はいい下着が沢山あるようだけど、汗や雨に濡れた後、自分の体を守る為にはどうするかなんて事を書いている雑誌はあるんですかね。見逃したかも知れないけど読んだことが無い。

私の経験はその時代に手を入れられる装備をもとにしたものなので、現在には適用出来ない事は承知している。でも経験値を獲得するために必要な、時間が掛かるプロセスは、雑誌では避けられているとしか感じない。

遭難、その時に自分を守るには経験値と知識が必要だと思っているけど・・・
本屋さんで手に取った事がある方もいるかもしれないけど『ファストパッキング 2016 何を削れるか? (SAN-EI MOOK RUN+TRAIL別冊) 』。



自分の登山スタイル、そして山域に合わせた装備を自身で選べますか?
夏山でも疲労凍死する、その時あなたはどのような装備を持っているか?守れますか?

今では不適切な選択かもしれないが、当時一人で山に入っていたので軽量化は必須だった。テントを持って行くときはなおさら、例えば寝袋は今は無い半シュラフ(腰から下だけのシュラフ)、そして上半身は羽毛服(行動服兼用)、ザックは靴を履いたまま脚部が入る形状。今は素晴らしく軽量化された装備があるんで違いますよね。

・・・・・・・・・・

先月7月20日の読売新聞の記事『「個の時代」、頼りはSNS…今どきの登山事情』。この中でこういう記述があった。『事故を避け、身を守るためには、絶対に欠かせない手続きがあるのだ。「事前の準備」と「情報収集」。ともに、カギは「人とのコミュニケーション」だ。』

個々で言う「事前の準備」というのは何を指すんだろうか。槍・穂高などの「行きたい」という欲望を駆り立てる記事が蔓延しているが、その記事の中で読者に警鐘を鳴らすなんて事はしていない。確かに商業的にも、そして読者が望むのも美しい風景の記事だけどね。欲望を駆り立てる記事。

上記読売新聞の記事の中で、著者の「ヤマケイ登山総合研究所長 久保田氏」は『日頃、登山者の安全確保のために努力してくれている北アルプスや八ヶ岳などの山小屋の方々からは、登山者との関係について、諦めに似た声を聞くことがある。』と書いている。

それを招き、片棒を担いでいるのは何処にあるんだろうか。『「登山者の矜持」を取り戻せ』と言うが、小説にもなったナイロンザイル事件、貴誌のそれに対するその時のメーカ側に寄り添った対応と、現在の読者に迎合する編集、「矜持」を取り戻す必要があるのはどちらかな。

ナイロンザイル事件、貴誌がメーカーサイドに立たなければ救えた命があった。そして夏山シーズンになると高山に駆り立てるだけ特集記事、商業的・読者の要望的にはそうなんだろうけどボランティアで救助活動を行っている山小屋の方々、その思いはご存じですよね。

・・・・・・・・・・

6月に報道各紙で白山国立公園の「白山百万貫の岩」にロッククライミング用のボルト(報道ではハーケンとなっていたけど、打ち込まれていたのは岩にあなを開け打ち込むボルト)が打ち込まれていた事が問題になりましたよね。



↓図は建築用のボルトだけど、岩壁用と打ち込み方法は同じ。(除去は岩の破壊)


同じ国立公園である穂高、ここでは長いロッククライミングの歴史があり、国立公園に指定された1934年以前からウォルター・ウェストンを始めにしてアルペンスタイルの登山がおこなわれていた。そしてそれ以来、ハーケンやボルトが岩壁に打ち込まれている。保護と利用のバランスの問題だと思う。

しかし、「白山百万貫の岩」が問題になったのは県指定の「天然記念物」であったからなんでしょうね。指定以前に打ち込まれていればその時点で規制があったと思うけど、指定以降だと県としてはどうしようもない。他の何カ所かでも問題になりましたよね。

「山と渓谷社」のクライミング・ボルダリング総合サイトに「白峰ボルダー」として紹介されている。


↑このHPにはには↓こう書いてあった。
・チョークの跡はきれいに掃除する
・観光客、村の方々に迷惑のかかる振る舞いは慎しむ
天然記念物なんでチョークは使っちゃだめなんだろうと思う、記述内容は訂正しないのかな。各誌が記事にした時にこのページを見に行ったけど、今でも記述は変わらない。ヤマケイさん何とかしようよ。

石川県が天然記念物に指定したのは2001年12月、山と渓谷社のこのページのコピーライトは2012年。調べてから書こうよ。石川県山岳協会も未だに処置していないけど・・・「百万貫岩は掃除が必要ですね・・・」おいおい。

そう言えば那智の滝を登ってしまった方、ピオレドール賞を受賞された方なんですよね。
Posted at 2016/08/11 08:34:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 山とスキーだね | 日記
2016年06月21日 イイね!

「山と渓谷」7月号を買った。

「山と渓谷」7月号を買った。←ぞくぞくする!ネクター飲みながら歩いた。

本当に久しぶりに「山と渓谷」を買った。
付録のDVDに『レスキュー 荻原秋彦の軌跡』が納められて
いたので、これが見たくて買った。

この『レスキュー 荻原秋彦の軌跡』はYouTubeにも置いて
あるが解像度が悪く細切れなので、ほしかったタイトル。
YouTube版のオープニングはイノセントだけど、付録は違う
んですね。

YouTube版では気付かなかったけど、ダンプさんの奥さんの
今井通子さんもダンプさんと一緒に映っていたんですね。

・・・・・・・・・・

穂高の映像、ハチプロダクション(穂高岳山荘の小屋番の宮田八郎氏)の撮影、きれいだ。
穂高岳山荘、大名登山した事がある。一日目は徳沢、二日目は涸沢小屋、三日目穂高岳山荘、
そして四日目は涸沢ヒュッテ(雪崩の前はヒュッテと言っていた)、五日目は松本。
4泊の小屋泊まりは全て個室、ちんたら歩いて贅沢三昧でした。

穂高岳山荘の記念品があった。何周年記念かは忘れてしまったけど、ずいぶんと前。




手ぬぐいもあったけど押入れの何処か、出てこない。捨ててないけど。

・・・・・・・・・・

「山と渓谷」、ハイキングを始めた頃は買っていたけど、例のナイロンザイル事件の顛末を
知るにつけ買わなくなって久しい。専ら岳人だけを買って読んでいた。

ところで、ヤマケイの付録に地図もついていたけど、何気なく見ていたら長塀山を通って
蝶ヶ岳に行くのに、長塀沢からのダイレクトのコースは廃道になっているんですかね、道が
無い。途中、遠くに滝が見えたりして良かったんですけどね。土石流でなのかな?
長塀小屋も無くなっている、アレレ。

おっかなびっくり吊り橋を渡りながら通った伊藤新道もなくなっちゃたしね。
テントかついで伊藤新道を登って三俣のテント場で泊まりました。
ダムが出来る前のことだけど・・・

・・・・・・・・・・

【レスキュー 『篠原 秋彦の軌跡』1_6】


【レスキュー 『篠原 秋彦の軌跡』2_6】


【レスキュー 『篠原 秋彦の軌跡』3_6】


【レスキュー 『篠原 秋彦の軌跡』4_6】


【レスキュー 『篠原 秋彦の軌跡』5_6】


【レスキュー 『篠原 秋彦の軌跡』6_6】
Posted at 2016/06/21 16:22:25 | コメント(1) | トラックバック(0) | 山とスキーだね | 日記
2016年01月27日 イイね!

静岡市、3,200m以上の山岳救助活動は行わない。

静岡市、3,200m以上の山岳救助活動は行わない。訴えられた2013年の冬富士での救助活動中の事故対応か?
2016年01月24日の読売新聞の記事。
ヘリ救助上限、3200メートルの山…静岡市長

   ・・・引用ここから
   
   市消防航空隊が2013年、富士山で滑落した登山者
   を救助中にヘリコプターから落下させ、この登山者が
   死亡した事故を受け、再発防止策として、市消防局が
   ヘリで救助できる山の高さに3200メートルと上限
   を設けたことを明らかにした。
   
   ・・・引用ここまで

2013年の12月に冬富士の標高3,500mで、遭難救助活動中に要救助者の落下・死亡について救助側の不手際という事で9,170万円払えと民事で訴えられた。裁判はこれからだろうが静岡市側は今後の対応として3,200m以上の救助活動は行わないと決定したそうだ。

・・・・・・・・・・

遭難の経緯は概ね下記の事だと思う。

馬鹿な訴えをしたもんだと思う。京都府勤労者山岳連盟の事故調査によると事の発端はメンバーの内の一人のアイゼンのツアッケの摩耗が判明し登行不可能と判断し、下山を開始した。しかし下山の為にステップを切っていたらその切った氷片が下方の登山者に向い、その登山者から抗議を受けステップを切っての下山をあきらめた。

富士の硬い氷の斜面に食い込まないアイゼン、苦渋の結果彼らのパーティーはアンザイレンを選んだ。経験豊富な彼らはその危険性を痛いほど知っていたはずだと思う。その知っていた危険な事故が起きた、アンザイレンしていたパーティー4名が滑落。

その滑落を目にしたステップカットを抗議した登山者、救助に向かった。遭難者の一名をブリザードパック(緊急寝袋)に入れた、しかしこの事が救助活動中の落下を招いた。股下に通すハーネスが通せなかった。(静岡県側の報告書にはナイフを装備していたらとあった)

ステップカットを理解し抗議(下方の登山者側は注意と言っていたが、遭難したパーティーは抗議と受け取っていた)をしなければ彼ら4名のパーティーはアイゼンが利く所まで下山できた可能性はある。そして遭難者をブリザードパックに入れなければ救助活動中の落下はありえなかった。

・・・・・・・・・・

元々、市消防航空隊の活動範囲は市内最高高度の間ノ岳3,190mを基準としていた。今回の遭難は県との協定で県のヘリが点検中で出動出来ないので県からの依頼を受けた市消防航空隊の出動となったようですね。

救助の確率を100%なんてたまったもんじゃない。もちろん隊員は絶対に救助するという強い意志で救助活動に臨んでいる。その救助する側は命がけ、現実的に救助中に殉職する隊員がいることは訴えた京都府勤労者山岳連盟は知らぬはずはないですよね。

隊員の「命」は軽いとでも?

何方も異口同音におっしゃられているけど登山はあくまでも「自己責任」、これは不変。冬富士なぞその「自己責任」の上限、この時の市消防航空隊の隊員は活動中に低体温症と凍傷を負った、その状態で長時間の救助活動を行っていた。それを責めるのか?

落下した要救助者、何故隊員は捜索に行けなかったのか。凍傷を負い力尽き上司の判断は撤退。20m近い風の中、そして夕刻、続ければ確実に二重遭難が待っていたと思う。多くの方々が言っているけどこれが責められるのかと思う。

法令で救助ヘリなぞ失くしてしまえばいい、でもそんな事をすれば今度は「人命を無視するニカ」と言い始めるんでしょうねリベラルの方々は。

・・・・・・・・・・

↓その時の市消防航空隊の動画がアップされていた。

13/12/1 富士登山 救助ヘリ


救助活動は標高3200mまで 静岡市消防ヘリによる落下事故


・・・・・・・・・・

↓ガスの中、涸沢側から穂高岳山荘に救助に向かったトーホーエアーレスキューのヘリ。

穂高岳山荘に救助ヘリ着陸。JA9192


↓涸沢小屋の方の山岳救助活動記。

MT Hotaka mountain rescue      山岳救助
Posted at 2016/01/27 11:25:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | 山とスキーだね | 日記

プロフィール

「ポッポ牛乳のソフトクリームと野辺山宇宙電波観測所へ。 http://cvw.jp/b/757405/47006940/
何シテル?   06/06 10:41
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