1昨日ベートーヴェンの9番をフルトヴェングラーで聞いて
いた。例の1942年の録音の。若い頃はフルトヴェングラー
は好きな指揮者ではなかったんですが今は一番。
それを聞いていたらもう20年前になるけど
所沢ミューズ で
聴いた朝比奈隆のブルックナーを思い出した。
1995年4月15日、阪神淡路大震災は同年1月17日だった。
曲はブルックナー交響曲第五番。心に刻まれた演奏だった。
ブルックナーが心に描いた「レクイエム」、震災の記憶が
あったからより強く刻まれたのかもしれないと思う。
遠回りというより色々と聴き、人生観的な見方の比重が多くなって、その聴き方が強くなると
それに比例してフルトヴェングラーの重厚さに惹かれてしまうのかもしれない。
皇帝カラヤンの全集も買ったりしてたけどフルトヴェングラーの重さが好きだ。
朝比奈隆のブルックナーやマーラーも同じ、フルトヴェングラーを聞くと朝比奈を想起し、
逆に朝比奈を聞くとフルトヴェングラーを想起する。もちろん全世界の指揮者を十分に
聴いたわけでは無い、しかし浅学の身であってもこの感情は許してもらえるかな?
有名な話ですが、ヘンリー・フォーゲル(シカゴフィル)の話しで「朝比奈は
フルトヴェングラーのリハーサルに立ち会い、フルトヴェングラーと話をした」
という話がありますよね。だから近似曲線上の関係にあるのかなと思うのです。
フルトヴェングラーもそうであったように朝比奈もスタジオ録音を好まなかった。
第二次世界大戦、ドイツが突如ソ連に侵入し独ソ線が始まった。そしてソ連勝利。
ソ連、放送局にあったフルトヴェングラーの録音テープを戦利品として全て没収。
今、フルトヴェングラーの作品がリリースされるのはロシアからがおおいけど、
録音テープを持って行かれたんでしょうがない。この時にテープレコーダーが
AEGによって作られ、テープはBASFが作った。(SONYは1950年に発売)
AEG K3
フルトヴェングラーの1942年録音のベートーヴェン9番を聞くと他の人の演奏はと思うが、
1つ選べと言われれば全く躊躇なくこれを選ぶ。演奏もそうだけど、驚くのは音質、
補正をかけているとはいえこの時代にこれだけの音質がと思うと驚嘆するしかない。
好きな音楽に少し関われ、やりたい事を仕事として出来た事に感謝するしかない。
Beethoven Symphony No 9 Furtwängler BPO March 1942 COMPLETE
VIDEO
Bruckner Symphony No 5 B flat Takashi Asahina Chicago Symphony Orchestra
B
ruckner Symphony No 5 B flat Takashi Asahina Chicago Symphony Orchestra
Bruckner Symphony No 5 B flat Takashi Asahina 朝比奈 隆 Chicago Symphony Orchestra
VIDEO
・・・・・・・・・・
所沢ミューズ・アークホールでの
WISH Wind Orchestra の素晴らしい演奏、
この音でこのホールの響きを推測して頂ければ幸いです。
WISH Wind Orchestra、いいですね!
イギリス民謡組曲(English Folk Song Suite)
VIDEO
Posted at 2015/03/06 09:27:36 | |
トラックバック(0) |
音楽っていい | 日記