
杉浦日向子氏の「百日紅」をアニメ化した『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』、江戸時代の両国橋の上を、天秤棒を担いだ物売りが行き交う場面がある。幼い頃、天秤棒を担ぐ人の服装は子供の頃の記憶と違うが、同じ風景を見ていた。
「きんぎょ~え、きんぎょ」という掛け声で、天秤棒の両端に金魚を入れた水槽を担ぐ金魚屋。「玄米パンのほ~かほか」と言う暖かい玄米パンを売る物売り。「と~ふぃ、とうふ」の声で豆腐や油揚げを売る豆腐屋。もちろん拡声器などない、全て地声。
発生させた蒸気で「ピー」という笛を鳴らしながらやってくる、煙管を蒸気で掃除する羅宇屋。丁度、現在の恵比寿駅前の交番の前あたりの広場にやってきた「ガマの油売り」。この映画を観ていたらそんな風景が蘇ってきた。
羅宇屋、ピ~という笛の音がかなり遠くまで聞こえていた。
金魚屋、金魚だけだったけど、無料の水族館のようで面白かった。
映画『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』予告編
↓主題歌。
椎名林檎-「最果てが見たい」from林檎博’14
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一昨日、ニュースで「星を見る」ビジネスが流行ってきたと伝えていた、紹介していたのは阿智。ロープウェイで登って草原に寝そべって観察するそうだ。清水脩作詞作曲の「山に祈る」、この中に「山小屋の夜」という章、そこに「満天の星、凍る夜気」という歌詞がある。
男声合唱の楽しみ 39 清水脩『山に祈る』より「山小屋の夜」(ダークダックス)
昔、11月の美ヶ原、宿泊していた王ヶ頭ホテルから夜空の星を見る為に、11時頃にポリタン片手に美しの塔まで行ったことがある。満天の星そのものでした。手にしたポリタンの水、見る間に水が蜘蛛の巣のように凍って行った。満天の星を見るとこの歌と美ヶ原を思い出す。
一人でテントを担いで北アの稜線を歩いていた頃、深夜のテントから顔を出して夜空を見ると星で一杯、小屋では味わえないですよね、だから荷物が多くなってもテントでした。ドラマ・サマーレスキューの舞台となった
三俣山荘と三俣診療所、ここのテント場にも張った事がある。当時、今は廃道となってしまった伊藤新道から登ったけど、テントからの夜中の満天、見事でした。
三俣山荘でテント泊 その4
【テント泊縦走】双六小屋から三俣山荘のテント場へ!1日目②
↑フルスクリーンでご覧になって下さい。
グーグルマップの航空写真で見たら、伊藤新道は所々のこっているんですね。航空写真で三俣山荘から鷲羽に向かう登山道、
途中で右にY字で外れる踏み跡、これが伊藤新道です。途中から崩落してずたずたですね、確かに復元は無理ですね。湯俣沢あたりはさらに全滅。
これとか
これも廃道になった伊藤新道。
前にも書いたけど、恵比寿でも天の川は見えていた、もちろん織姫と彦星も見えていた。七夕と言っても、今は天の川が見える場所は少なくなってしまったんでしょうね。天の川が見えない七夕、複雑な気分ですよね。
天の川が見えていた頃、天秤棒で物売りが来た頃、映画「三丁目の夕日」で描かれていたの頃の事。
ALWAYS 三丁目の夕日(プレビュー)
映画「ALWAYS 三丁目の夕日」劇場予告
Posted at 2016/09/06 07:24:37 | |
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