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SALUS(サルース):東急戦線スタイルマガジン
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今朝、田園都市線のコンコースの棚にあった
SALIUSを手にとってみた。
その中で
岩崎俊一氏のエッセイが目にとまった。
「町には、えらい人がいる。」
・・・・・引用ここから
「にじいろシネマ」という被災地で映画の上映会を
開いているグループ。
水野詠子グレイ、彼女は海外の映画祭で広報担当だった、
はじめ彼女はアジアで子供たちを対象にした上映会を模索していた。
その時、震災。報道で被災地の人達をみるにつけ「海外より日本がさき」
「心が潤う時間を」と思った。
同じ頃、被災地での映画上映を模索していた並木勇一氏のグループ、
かれらは十分な機材を持っていたが著作権のある映画の調達で壁にあたっていた。
ここに「神様の贈り物」という出会いが生まれた。
配給会社とコネクションのある水野氏、そしてハードを持つ並木氏。
そして、最初の上映会が4月14日に行われたという。
・・・岩崎俊一氏は「強い願いを持つ人の行動はいつだって素早い」と言う。・・・
その上映会を見た方から「にじいろシネマ」に届いた手紙。
「スピーカーの『重低音』と。『巨大で美しい映像』が会場に流れ出した瞬間、
私の胸は張り裂けそうになった。
これが映画だ、と思った。そして、涙が溢れて、映像が見えなくなった」
そして、岩崎俊一氏は言う。
人はなぜ他人のためにここまでできるのだろうか、、、
やがて僕は、人のために生きるイコール自己犠牲という考え方そのものが、
彼らの中にはないのだと見当をつけた。
彼らにとって、人の喜びは自分の喜びであり、人のために生きることは、
そのまま自分のために生きることなのだ。
町にはえらい人がいる。そしてどんな時代も、高潔な志は名もない人びとの中で生きている。
と結ばれている。
・・・・・引用ここまで
いつもそう思うが「映画」って本当にすごい。
勇気・感動・希望、人にとってかけがいのない力を与えてくれる。
映画人の情熱にただただ頭を垂れるしかない。
だからエンドロール、最後まで見てくださいね、彼らの情熱はフィルムの最後まで詰まっています。
いかにいい音をオプティカル・サウンドトラックに記録するかの情熱を目の当たりにした事がある。
彼らの情熱はまさに岩崎俊一氏の言う「町にはえらい人がいる」という事だったのかなと思う。
「にじいろシネマ」に届いた「涙が溢れて、映像が見えなくなった」という手紙、
この気持ち、私には十分過ぎるほど分かります、
この感動が味わいたくて私は映画を見る。
にじいろシネマ 活動の軌跡(2011.4-7) Niji-iro Cinema
にじいろシネマ プロジェクト
Posted at 2011/12/20 22:29:41 | |
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