
今日は県民の日でIMAXを含めて無料開放なので行ってきた。
学校もお休みなので館内を楽しげに飛び回っていた。
丁度IMAXが始まるので「大空に憧れを抱いた人々」を見る。
館内、ゼロ戦があった所は県民の日にあわせて子供向けの
工作教室。
見慣れているけど、いつものように一回り、面白くない訳がない。
↓V44
↓T1
企画展「堀越二郎の生涯」を見る。
堀越氏の八月十五日の自筆日記、見入る。
八月十五日
正午ラジオが天皇が重大な放送をされると告げた時、私は咄
嗟に終戦の詔勅に違いないと悟った。録音を再生しての放送
は、お声がかすれて所々しか聞きとれなかったが、天皇の悲しい御
言葉の一つ一つを聞き分ける必要はなかった。しかし、徐々に開戦
も已む得ないような雰囲気が作り上げられた四年前、さて現
実に戦いが起こってみると、敗戦まで行かぬうちに何とか政府は手
を打つのだろうと、漫然と考えてきた国民大衆はこれを聞いて何と感
じたであろうか。
戦いは終わった。日本がすっかり消耗し尽した後の、初めて経験する
現実の敗戦。明日からわれわれは何をしたらよいのだろう。飛行隊
を造ることが終わったという以外現実は何も分からない。分からないが考
えなけらばならぬ。社会的訓練の未熟、過剰な人口と狭い国
土。自力では解決できぬ致命的な経済上の問題を抱えているこ
の国に、数年前のような文明国らしい生活が帰って来るのだろうか。
われわれに国際間の自由な交易を世界が許してくれなければ、疲
弊から立ち直ることはできいない。そもそも先進欧米諸国のブロック
経済主義がこの戦争の根本原因ではなかったか。日本が、否
日本の軍部とそれを結ぶ政治家が、外交で平和的に打開する
ことをせず、武力に訴える所まで短気を起したことが戦争の近
因ではなかったか。戦勝国民にも日本国民にもこの反省がなければ、
日本の前途は長期にわたる経済および道徳の混乱がつづくだ
ろう。それは日本人にはもとより、世界人類にとっても得策ではない
はずである。
日本に壊滅をもたらした政策を指導してきた者が全部去ら
なければ、腐敗の種は残る。「誠実にして叡智ある、愛国
の政治家出でよ。」これが願いである。
堀越氏も聞いた
「終戦の詔勅」
朕ハ時運ノ趨ク所堪ヘ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ萬世ノ爲ニ太平ヲ開カムト欲ス
私は時の巡り合せに逆らわず、堪えがたくまた忍びがたい思いを乗り越えて、
未来永劫のために平和な世界を切り開こうと思うのである。
堀越氏が日記で案じてはいたが、戦後、日本の平和的技術・貢献が認められる国家になった
か否かは、東日本大震災での全世界からの支援で証明されたのではないかと思う。
堀越氏らと、団塊の世代と揶揄される人々の力であると思う。
メガヒットになった中島みゆきさんの「地上の星」、CDの売り上げを支えたのは仕事帰りに
レコード屋に寄ってそっと買ってゆく「団塊の世代」。
毎日、残業そして徹夜、休みは日曜日と祝日、でも休めない。冷房なんてない「扇風機」。
堀越氏の日記を読んでいたらそんな思いが過ぎった。
中島みゆきの「地上の星」、紅白の黒部からの生中継が忘れられない。
豊かになったと思う、よかったと思う。思索する余裕、素晴らしいと思う。
中島みゆき 黒部ルート見学 黒部川第四発電所
地上の星 - NAKAJIMA MIYUKI 2002
↑2013/11/21修正:紅白の時の動画、いつも現れては消される。NHKよ消さないで!
Watch on YouTubeをクリック。
中島みゆき『地上の星』紅白舞台裏
中島みゆき『地上の星』紅白リハーサルシーンと秘話
Posted at 2013/11/14 17:38:56 | |
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