←システィーナ礼拝堂のミケランジェロ:最後の晩餐。このフレスコ画の修復作業でも和紙が使われた。イタリアではこれ以外にも多くの教会のフレスコ画の修復作業に和紙が使われている。
4月3日、『
イタリアを魅了する韓紙、復元材料で脚光~日本の「和紙」より文化財復元に適していると評価 』という記事が紹介されていた。
内容は昨年の記事と同じで唯一違うのは5点のフレスコ画の修復に韓紙を使うというのが加わっただけですね。ソメイヨシノのように季節毎の発情なんですかね。
タイトル写真のフレスコ画の修復、和紙は化粧で使うパックのように調合された薬剤を、均一にフレスコ画表面に留め、汚れを吸着するために使われています。下の動画はシスティーナ礼拝堂の壁画(フレスコ画)の修復に使われた和紙の使用方法です。
システィーナ礼拝堂壁画修復 ミケランジェロの復活(1994)(Documentary TV)
ミケランジェロ復活2/8 ←(3分20秒あたりから和紙の使用法 )
VIDEO
↑YouTubeとみんカラの動画仕様変更で指定時間からの再生が不可になったので、和紙の使用法の説明は8:40~11:00まで。
ヨーロッパで勃興したジャポニスム、その200年程前、すでにレンブラントは和紙の特性を見ぬき、彼の銅版画に和紙を使った。(
貴田庄著『レンブラントと和紙』 )ヨーロッパでそのような歴史のある和紙、デリケートな文化財になにを使うの重要性は言うまでもなく彼らは知っているんでしょうね。(「レンブラントと和紙」面白いですよ)
現在、修復用の和紙は厳しい科学的特性を求められ、それに合致した和紙を修復用として漉き、世界の美術館に供給されている。修復専用の和紙で、そこらへんと言うと語弊があるが、そこらへんで手には入らない。(通販ではある程度手に入るけど)
KBSニュースの伝える「修復に使うと言う韓紙」、どうなんでしょ?難易度の高い文書や絵画に修復では無く、フレスコ画の修復(パック)に使うと言っても薬剤まみれの韓紙を使って大丈夫?(きちんと説明したかい、薬剤まみれの事を!)
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KBSニュースの記事を少し引用。
・・・引用ここから
最近になってこういう流れが変わっています。日本の「和紙」より文化財復元にさらに適した紙が登場したためです。それは私たちの伝統の「韓紙」です。ミケランジェロやラファエルの大理石像が人々を迎える場所、一年間の訪問客だけで6百万人に達するバチカン博物館です。1800年代後半に作られた版画作品の復元作業真っ最中です。紙を適当な大きさに切った後、手で少しずつ破って毀損された部分を心を込めて埋めていきます。使っている紙はまさに私たちの伝統韓紙です。
今まで日本紙を使っていたバチカン博物館は今年から一部の文化財復元に韓紙を使うことに決めました。まず8百年代初めに製作されたキリスト教美術の真髄を見せるフレスコ画5点が韓紙を使った復元作業に入っています
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「引裂強度は紙を横に破った時、耐える力をいいます。韓紙は900以上を示しますが、和紙は100程度の数値を示します。」
・・・引用ここまで
『紙を適当な大きさに切った後・・・』と言うが、その言葉の後に韓紙は和紙よりも遥に引裂き強度が高いと言ってるけど、そんなに強い紙を『すこしずつ破って』と言っても破けるのか?元々韓紙(韓国建国は何年?)は言わば建材。
高麗紙(朝鮮紙、何故歴史ある名称を捨てて韓紙と言う?)は、その漉き方の為に紙の厚さが均一ではない為、厚さを均一にするために必ず漉いた紙を2枚重ねて一枚にする。さらに中国の手漉き紙や日本の和紙では古くは行われていたが、現在では行われていない紙を叩く所謂「搗練(とうれん)」という工程が未だに韓紙には必須工程として残っている。
その搗練工程の結果として表面は平滑にはなるが、固く、墨が乗りにくい紙となる。日帝の植民地強占で韓紙の特徴は失われてしまった、と言う韓国の韓紙研究者の朴英狷がこんな事を書いていますよね。『
植民地期における韓紙の変容 』の中で朴趾源が言った言葉として、
・・・引用ここから
高麗紙は絵を描くのに適当でなく、搗練(とうれん)しない物は毛羽が多く立ち、打った物はあまりにも堅く尚筆が滑りやすいので墨を吸わない。紙は墨をよく吸い筆跡の様態をよく表せる物を貴重な物とするが、丈夫で破れない物はまだそこには至っていない物である。
・・・引用ここまで
そんなに硬く墨を吸わない韓紙を何故フレスコ画の修復に使う?これには裏がある、彼らが言う韓紙、中国の宣紙も和紙も彼らは韓紙と言う。(後述)
再度KBSニュースの記事を引用。
・・・引用ここから
今まで日本紙を使っていたバチカン博物館は今年から一部の文化財復元に韓紙を使うことに決めました。まず8百年代初めに製作されたキリスト教美術の真髄を見せるフレスコ画5点が韓紙を使った復元作業に入っています。
・・・引用ここまで
古来の韓紙(高麗紙)は、冒頭のフレスコ画修復の動画のような修復用の溶剤を吸収し、パックのような効果を期待できる紙質ではありません。上記のように硬く・墨を吸わない紙にその役目を果たす事は出来ようが無い。
Making
hanji : Korean papermaking by Shin Hyun Se
VIDEO
↑仕様変更で指定時間からの再生が出来なくなった。3:05からが要点。
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下の動画、韓紙(Hanji)と言っているけど、これは全て中国の溜漉。
韓紙の漉き方で無いが、韓紙と詐称している。歴史に無かった事を恥も無く虚飾する民族。
Hanja - Korean Paper Making Process
Making
Hanji Paper, Jeonju, South Korea
VIDEO
↑2017/10/3、元動画がなくなったので、同様な動画と入れ替え。
↓下の2本も中国の製紙法である溜漉を韓紙と詐称している。
Making Hanji Paper, Jeonju, South Korea
↑上の動画に移動。
Korean National Parks-Hanji 한지
Craftsman Shares His Passion for Korean Paper
↑一番上のリンクの動画を入れ替えたのでこの動画を追加。
↓これが中国で古来行われている宣紙の漉き方。溜漉。
宣紙的製作過程01-耕硯齋拍攝
VIDEO
↓そして、これは併合時に産業として伝えた和紙の漉き方そのもの、これも韓紙と言う。
Hanji (한지-
韓紙 ) - Fabrication du papier traditionnel Coréen
VIDEO
↑仕様変更により指定時間からの再生が出来なくなった。要点は3:00から。
併合時に朝鮮総督府が民の所得と産業振興の為に、効率が悪く使い道の少ない高麗紙の代わりに和紙の製法を希望者に有料で伝えた。(強制じゃないんですよ!)歴史を知らぬ彼らは中国の溜漉、日本の和紙の製法、これら全てが韓紙と詐称している。
元々、フレスコ画の修復に、硬く、なおかつ墨を弾くような正式な韓紙は使用するに適してはいないし、冒頭に紹介した動画のような使い方は出来ない。ではKBSニュースの言う「韓紙」はどんな紙?彼らの言う韓紙には中国の溜漉、そして和紙の製法までもを「韓紙」と言っている。あなたの言う韓紙はどの韓紙なのかい?
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中国や日本の製紙法であなた方が作った手漉き紙、
でも「通名」で「韓紙」なのかい? あなた方がイタリアに持って行った紙、そうでないと辻褄が合わない!中国の宣紙も日本の和紙も「韓紙」と詐称する民族、正直であるはずは無い。
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KBSニュースの言う「ヴァチカン博物館の復元材料」と彼らが言う紙。本当に古来からの韓紙(高麗紙)なのかい?中国の溜漉か和紙の製法で製紙した紙を持って行ったんでしょうね。「おい、小池」じゃないけど、南大門のドジをイタリアに持っていかないでね。
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長くなるけど、再度標記KBSニュースから引用。
・・・引用ここから
1966年、フィレンツェ大洪水から60年余りの間、ヨーロッパの遺物復元に使われる紙は事実上日本が独占しています。紙会社だけでなく日本政府まで出て広げた大々的な広報の結果でした。
・・・引用ここまで
修復用の和紙の歴史をこの記者は知らないようですね。『
本の修復における和紙の利用について-1970年代以前の欧米の状況 』によると、1943年にアメリカで刊行された書籍に「 Repair of loose papers」という項目があり、その小項目に「 Japanese tissu」が設けられ、解説されていたとある、1943年ですよ。
レンブラントの時代から和紙の特徴は知られ、使われていた。ジャポニズムの契機の一つとなった和紙に刷られた浮世絵、当時の欧米には無かった強く美しい紙、「日本政府まで出て広げた」なんて記事は噴飯以外に無い。
自覚も誇りも無く、伝統を見守らないトンスル国家、悲しくありませんか?あなた方の自らの歴史って何かを考えた事はありませんよね・・・
↓タイトル画像のシスティーナ礼拝堂の修復にも使われた土佐典具帖紙。
世界に羽ばたく土佐典具帖紙[コレカラプロジェクト]♯1
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↓土佐典具帖紙を梳く上の動画の5年前の29才の時の濱田洋直氏。
五郎丸に似ているかな?
カヌー川くだり 土佐和紙 高知県 おぉたむすねィく探検隊
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