
まずは韓紙についての前提。朝鮮半島では高麗紙(朝鮮紙)のみを作っていた。高麗紙は韓国の研究者の言うように「厚く、表面が固く墨が乗らない」使いにくい紙だった。朝鮮併合時、朝鮮総督府は農民の生活を豊かにする為に農閑期の現金収入にすべく和紙の製紙方法を伝えた。
併合後、総督府が伝えた和紙の生産が進み、農繁期の農民の所得獲得が得られた。高麗紙はそれなりの用途(建材等々)があったので絶える事は無かった。戦後、日本政府の賠償金と無償技術援助で豊かになるにつれ製紙も手広くなり、設備投資が必要な半機械化された中国の溜め漉き(宣氏)も取り入れた。
ここに韓国国内に三つの方法で作られる手漉き紙が生まれた。在来の高麗紙、併合時に伝授された和紙、そして豊かになってから導入された中国の溜め漉き。売り物になる和紙と溜め漉きの紙、彼らにとってはそれらより見劣る(決してそうではないと思うが)高麗紙。
ベンチマーキングやツートラック・アプローチとかの言葉が好きな韓国人、考えた。三つの方法を纏めた名称を考えれば自尊心が充当できるし対外的にも売り文句になる。そこで出てきた名称が『韓紙(Hanji)』。その名称で「韓国独自の紙」として和紙と溜め漉きの紙を「韓国独自の手法で作られた紙である韓紙」として売りはじめた韓国。
以上が韓紙の簡単な名称発生の歴史。文化を何だと思っているんでしょうね。朝鮮総督府、和紙を決定付ける日本発明のトロロアオイを使う方法も伝授した。高麗紙、日本発明のこのトロロアオイを使う方法を少々取り入れている。
トロロアオイ、中国から漢方薬として室町時代に日本に伝来。これをネリとして手漉き紙に使う方法は日本独自。このトロロアオイ、使う事は和紙と断定されてしまうので韓国では同種の「ハイビスカス」と言っている人もいる、姑息だ。
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そして本題の新聞記事、2018年12月13日の東亜日報(日本語版)の記事『
500年を超えたダ・ヴィンチ作品の修復に韓紙を使う』。
・・・引用ここから
「作品を保護するカバーを作るために韓紙を使って、損傷を最小限に抑える計画だ」とし、「一般紙よりはるかに丈夫で、頑丈な韓紙の特性を考慮した」と説明した。復元作業に使われる韓紙は、慶尚南道宜寧郡(キョンサンナムド・ウィリョングン)のシンヒョンセ韓紙工房で作った韓紙が使われる。
・・・引用ここまで
普通修復と言うと形状整えたり、原型をとどめる為の補強をしたりとの事を想像するけど、記事を読む限りそうでは無くて強度がある韓紙でカバーを作るという事。そりゃそうでしょうね、和紙のように希望の大きさに手で簡単に千切ることが出来、相手物の科学的損傷を発生させる事の無い古糊で接着して補強する何て事は建材用途で作られる韓紙では無理。手で千切れる和紙、何故その性質が必要か彼らには判らない。
記事のタイトルには確かに「修復」と書いてあるけど何処が修復?
そしてその記事の後半。
・・・引用ここから
これまで欧州文化財復元事業は、日本の伝統的紙である和紙が掌握してきた。しかし、昨年、イタリアの「法王ヨハネ23世の地球儀」とフランス・ルーヴル美術館の「マクシミリアン2世の机のハンドル」の復元に韓紙を使用するなど、欧州の文化財界でも韓紙の優秀性が注目されている。韓国固有の伝統抄紙技法で制作される韓紙は、繊維が長い一方、強度が強くて平面と立体物などさまざまな作業が可能で、染色や着色が容易だ。
・・・引用ここまで
記事の「韓国固有の伝統抄紙技法で制作される韓紙は、繊維が長い一方、強度が強くて平面と立体物などさまざまな作業が可能で、染色や着色が容易だ。」の部分。和紙に比べてという事を書いているんだろうけど、高麗紙は建材として使うので繊維が長いと同時に太い。だから「強い」と自慢しているんだろうけど補修では手で容易に千切れ、馴染む柔らかさが必要。記事で言う「強度が強くて」と真反対の特質が必要とされているんですよね。
そして「染色や着色が容易だ」、古い文化財に何で染色や着色が要求される?不思議と思わないのかこの記者は・・・和紙にも千代紙があるけどね。
この記事の「シンヒョンセ韓紙工房」で作られる彼らの言う「韓紙」の製紙方法。正に併合時に伝授した和紙の製法で作られる「和紙」ですよね。下の映像の1:45にイタリアで認証されたという証書が写される。和紙で承認を受けたの?修復用に厳しい作られた日本の和紙はネットで買える、誰でも買えるんですよね。
MBC경남 뉴스데스크 2017 02 27 의령 한지, 세계시장 잇단 '러브콜'
↑併合時に教えた和紙の製法で作った紙を認証用に提出したのかい?
同じ所で高麗紙(朝鮮紙)も作っているんだけどね。
MBC경남 뉴스데스크 2015 10 09 '의령 한지' 명맥 끊기나?
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そして一昨年の2016年12月21日(王桜と同じように湧いてくる季節があるのかな)のKOREA.netの記事『
韓紙で伊文化財の祈祷文を復元』。
・・・引用ここから
イタリアの貴重な文化財である祈祷文の復元に韓紙が使われた。
祈祷文はカトリック教会の聖人でありイタリアの守護聖人でもある聖フランシスコ(アッシジのフランチェスコ、1182~1226)が1224年に自筆で祈祷文を記した羊皮紙。韓紙はカルトゥーラ下段の傷んだ部分を補強して原形を保つのに使われた。
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図書病理学研究所は成分検査や酸性度測定などを含めた生物学的・物理化学的・技術的検査により韓紙の文化財復元材料としての適合性を認めた。全検査に合格した韓紙は慶尚南道(キョンサンナムド)・宜寧郡(ウィリョンぐん)のシン・ヒョンセ名人の伝統韓紙工房で製作された「ウィリョンシン・ヒョンセ伝統韓紙1」と「ウィリョンシン・ヒョンセ伝統韓紙2」の2種類。韓紙が海外の公認機関で文化財復元材料として認定された初の事例に当たる。
・・・引用ここまで
↓その記事にある復元されたとある羊皮紙の写真。(記事の写真だと判りにくいので同一の別写真)
これを見ると和紙が使われている修復とは全く違い、単なる裏打ちに見える。上の一本目の記事にあるカバーの場合と同じように彼らの言う韓紙(Hanji)から歴史遺産への化学物質の移行性(テーブルの上に長期に置いた物の跡が付くのと同じ)が気になる。和紙の場合は化学的物性の管理が行われているけど韓国の資金が流れているイタリアの彼らはそこまで気にしているのかなと思う。貴重な人類の文化財、取り返しのつかない損傷が無い事を祈るしかない。
上の記事にこれらについての記述もある。(いつものホルホル記事)
・・・引用ここから
図書病理学研究所は成分検査や酸性度測定などを含めた生物学的・物理化学的・技術的検査により韓紙の文化財復元材料としての適合性を認めた。全検査に合格した韓紙は慶尚南道(キョンサンナムド)・宜寧郡(ウィリョンぐん)のシン・ヒョンセ名人の伝統韓紙工房で製作された「ウィリョンシン・ヒョンセ伝統韓紙1」と「ウィリョンシン・ヒョンセ伝統韓紙2」の2種類。韓紙が海外の公認機関で文化財復元材料として認定された初の事例に当たる。
・・・引用ここまで
その認証書を掲げての関係者の集合写真、上の動画でも使われている。
修復用の和紙、誰でもネットで買える。朝鮮日報の記事『
【萬物相】韓国大統領府の遺伝子』によると大統領府は『「われわれの善良さと正義さは親から受け継いだDNAに刻まれている」・「自分たちは骨の髄まで正義」』と言う。
だから「和紙」をネットで買って、それをサンプルとして提出するなんて事は決してしてないですよね?上に張った動画の一本目、認証されたと伝えているけど、そこで作っている手漉き紙は和紙そのもの。
とある韓国の手漉き製紙を手広く作っている地方の製紙責任者の方、「韓紙(Hanji)と言っているけど、和紙の製法で作っているので・・・どうすれば」と。
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少し長くなるけど和紙を使った修復とはのほんの一部の動画を、他にも多くの和紙を使った補修の動画がある。
Conserving Old Master Drawings: A Balancing Act
↑和紙が使われるシーンは2:30から。
韓紙で修復したと言うフランチェスコの羊皮紙、写真で見る限り羊皮紙は現状のまま滲み等をの汚れを取らずにそのまま韓紙で裏打ちしたように見える。上の動画に限らず、修復と言うとこれからの長期保存に耐えられるように汚れをとり、補強修復に使う和紙も対象物に損傷を与える事なく剥がすことが出来るようにしている。
↓下の動画の2:43、韓紙(高麗紙)の一つの特徴の搗練(とうれん)工程、これは毛羽たちを抑える為に行われる工程。しかし打った紙は堅くなり墨を吸わなくなる。
전통 한지는 어떻게 만들어지는가? / YTN 사이언스
↑2:43からが搗練(とうれん)工程。
↓その搗練と高麗紙で要求される強度を満たす為に和紙より太い繊維を使う事によって当たり前だけど強度は高くなる。しかし修復紙では決して必要とされない特性。和紙のように、千切った端部がばらけている事によの必要性がかれらには判らないんでしょうね。千切ることにより紙の端部はばらけた状態になり刃物で切った場合よりなだらかになる、この事が必要。
천년 가는 우리 한지...화살도 막는다 / YTN
↓これが美術品補修に使うと公開した韓紙。繊維の長さがバラバラで端部がきれいに切られていない。これでは補修は無理。上の修復で使われる和紙の動画にある手でちぎった和紙、違いが判りますか?
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下のミャオ族の手漉き紙。和紙の手法そのままと思いませんか、和紙との違いはトロロアオイを使うかどうか。日本書紀には半島から伝えられた(うまく作る人が来たと)事になっているけど、和紙の製法は高麗紙と余りにも違う。正倉院文書に和紙製法の特徴である返りがある紙がある。
Ancient Chinese Paper-Making
↑3:49から。
Miao King Village (苗王城)
↑ミャオ族と日本人、あちこちに書かれているけど親近感がある。
↓そしてこれが中国の手作りの溜め漉き、韓国は半機械化された方法を取り入れている。冒頭の動画の内、高麗紙の作り方は中国のように簾の上に溜めずに流しているけ、ど韓国の高麗紙はこの中国の方法が伝播したんでしょうね。
Making famous Xuan zhi - paper
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修復用和紙、日本は地道な研究を続け文化遺産の為の成果を上げている。お時間があればその内のほんの一部を・・・
第1章 土佐典具帖紙等の特性調査研究
第2章 土佐手漉和紙総合調査-1
第2章 土佐手漉和紙総合調査-2
第2章 土佐手漉和紙総合調査-3
半島ではこんな研究なぞ行っていない、専ら日本の成果を横取りして彼らお得意の官民一体のロビー活動で組織を作っている。そしてその組織に「韓紙は素晴らしい」と発言させ販路を拡張しようとしている、彼らの作る和紙(韓紙では無い)を売り込む為に。
日本の大事な文化の窃盗を止めないとね!
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イタリアよ、モレノに痛めつけられた2002を忘れたか!

この写真のキャプション
Dec 21, 2016 12月15日にイタリアローマで開催されたICRCPALにおいて、認証式典が開催されました。 (左から2番目)、マリア・レティシア・セバスチアーニ、ICRCPAL(左から4番目)、職人のシン・ヒョンセ(左から6人)の崔馬植(チェ・マンシク)文化遺産文化研究所長)証明書をポーズします。

FIFA World Cup 2002 - Disgrace of a Sport
↑何度も何処かからの抗議で削除され続けてきた動画、削除されると誰かがアップする。
PSY Booing in Italia
2006年ドイツで行われたワールドカップ、韓国はキャンプ地をドイツ国内に得られなかった、誰も手を上げなかった。結局、韓国はドイツから遠く離れたスコットランドのグラスゴーをキャンプ地としなければならなかった、それもFIFAの尽力で(電通もからんでいた?)。
試合前の宿泊地、ケルンが呑んだ。これを韓国は「人種差別」と言っていた。ま、確かにドイツ国内のキャンプ地を誰も引き受けなかったからね。他国は全てドイツ国内にキャンプ地を得られたけど韓国だけが拒否されたからね。
この2006年のワールドカップ、対スイス戦、2-0で韓国がスイスに敗れた。すると審判の判定がおかしい→500万件抗議すれば再試合→みんなでFIFAに抗議→爆発的に韓国からの接続が増えたのでFIFA接続遮断。他のファンは困った、FIFAに繋がらなくなったから、Access Deniedtと表示されるだけになっちゃったからね。
↓そのスイス戦がこれ。
0623match46-SWITZERLAND 2-0 KOREA REPUBLIC