SUBARUが、2019年2月7日に開催されるシカゴオートショーで、新型「レガシィ」を初公開すると予告しました。
スバル車から降りて久しい事もあって、スバル関係の話題に触れる機会も少なく、正直なところ、「えっ、レガシィって、もうフルモデルチェンジするの?」って感じました。
現行のBN/BS系レガシィがフルモデルチェンジで登場したのが 2014年10月24日ですから、まだ4年と数か月です。
レガシィよりも前に発表されたレヴォーグやWRXがまだモデルチェンジされていない事も、レガシィのモデルチェンジが早いと感じる理由でしょうね。
今回のモデルチェンジ、まだまだチラ見せですが外観やインテリアの写真が公開されています。
インテリアでは、センターコンソールにテスラを彷彿させる縦型の大型画面が装備されるようです。
なんか、車の評価が「走りその物」から、コネクテッドカーとして「ICT端末の使いやすさ」に移っていきそうな気がしてしまうのは私だけでしょうか?
さて、今回のレガシィのモデルチェンジで、消えてしまう運命にあると言われているのが、SUBARUとしてのフラット6エンジンです。
ま、既に国内市場では現行のBN/BS系の登場時点でフラット6の設定は有りませんでしたが、北米などでは、EZ36エンジンが選べました。
しかし、新しいアセントではフラット6の搭載モデルは無く、2.4ℓのフラット4ターボのFA24に置き換わっています。
おそらく、次期レガシィも FB25とFA24のふたつのフラット4エンジンになると予想されています。
無くなってしまうフラット6のパフォーマンスがどれくらいの物であったか? と言う記事が
モーターファンテックに掲載されていました。
比較対象がポルシェであるのは、フラット6を作っているメーカーがスバル以外にはポルシェしかないので仕方ないところではありますが…。
3.6リットル フラット6 で191kW(260ps)と言うところまでドンピシャで一致するエンジンとして、964カレラRSのM64/03型エンジンを挙げていました。
記事では「自然吸気フラッグシップと同じ性能を発揮していると思うと、なんだか感慨深い」としていますが…。
964が発表されたのは1989年ですよ。(964RSは1992年)
30年前のエンジンと同等の性能と言うのは情けなくないですか?
しかも、ポルシェは燃焼コントロールの難しい空冷エンジンで、その性能を達成しているわけで。
では、スバルのエンジンは省燃費性が優れているかと言えばそんな事も無い訳で…。
(SUBARUの新世代エンジン群(FA/FB)は知りませんが…)
2003年、4代目レガシィ(BP/BL)にEZ30が搭載された時、3.0リットルで 250psだったので、その時はポルシェに引けを取らない名エンジンだと思っていましたが、それ以降、進化が感じられなくなった。
思えば、スバルの停滞はその頃から始まっていました。
1989年、初代レガシィの登場と共に誕生したEJ20。
同じく2003年のBP/BLで排気レイアウトが等長化されるところまでは頑張っていましたが、その後、大きな変更も無いまま、まさか30年経つ今に至っても後継エンジンが作られていないとは。
308psのパワーも、ライバルのメルセデスAMGが同じ2.0リットルターボで381psですから、その差は絶望的です。(EJ20の省燃費性能の悪さは言うに及ばず)
新しくなるAMG45は400psを超えてくるなんて噂もあります。
フラット6という記号が特別な意味を持っていたものの、正直、進化から取り残されたエンジンなので消え去るのは仕方が無かった。(これはEJ20にも言えます)
水平対向エンジン+シンメトリカルAWDという唯一無二のシステムでファンの多いスバルですが、新世代エンジンにライバルに対抗できるだけの魅力を込める事が出来るか?
最近、不祥事が続いているスバルですが、商品自体の魅力と言う意味でも正念場を迎えています。
まあ、新レガシィが トヨタ・カムリの様な、平凡だが数は稼げる車を目指すというなら別ですが…。
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SUBARU | 日記
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2019/02/05 01:26:51