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2019年10月29日

フェラーリ、F1とロードカー

フェラーリ、F1とロードカー フェラーリとランボルギーニ の続きです。


両社のラインナップを述べる前に、フェラーリの創設についても書いておきます。


ランボルギーニが、トラクター・メーカーがら自動車メーカーに進出したのに対し、フェラーリはレーシング・コンストラクターからの進出でした。


現在に至るまで、F1界を代表するコンストラクターであり続けるフェラーリだけに、その成り立ちは想像に難くないと思います。


しかし、ランボルギーニがフェラーリを強く意識していたのと同様に、フェラーリにもその存在を強く意識していたメーカー(この場合はコンストラクター?)がありました。








エンツォ・フェラーリは、アルファ・ロメオのレーシングドライバーでした。



1929年、エンツォはレース仲間と共に「ソシエタ・アノニーマ・スクーデリア・フェラーリ」を創設します。


1932年には息子のアルフレード(愛称:ディーノ)が生まれたことで、エンツォは現役を引退してチーム運営に専念、アルファ・ロメオがワークス活動を休止した為、セミワークスチームとして活躍します。


その後、合併や、経営陣との対立などがあり、「フェラーリの名では4年間レース活動を行わない」という誓約をして独立しますが、第二次世界大戦で活動は中止。


戦後の1947年に現在のフェラーリを興し、「スクーデリア・フェラーリ」の名のもとにレースに参入、1950年から始まったF1世界選手権は、「本家」アルファ・ロメオと「分家」スクーデリア・フェラーリの対決となったのでした。


1951年、イギリスGPで遂にアルファ・ロメオを破って初勝利を挙げます。


この時、エンツォは「私は母親を殺してしまった」と複雑な心中を洩らしたのでした。








現在、アルファ・ロメオ名義でF1を戦っているチームがありますが、このチームは旧ザウバーであり、フェラーリエンジンを積む関係性から名称だけを冠している、言わばスポンサーに過ぎません。


エンツォが『母親』と言ったアルファ・ロメオとの関係は、今や完全に逆転してしまっている事に時の流れを感じますね。


ちなみにコンストラクターを示す時の「スクーデリア・フェラーリ」、このスクーデリアと言う単語は、イタリア語の厩舎から転じたもので、「チーム」「ワークス」に当たる言葉です。


以前、F1に参戦していたコンストラクターに「スクーデリア・イタリア」と言うチームがありましたが、これはイタリア・チームという意味だったんですよ。



当時、職場の同僚が「スクーデリア・イタリア」の事を略して言うとき、『スクーデリア』と呼んでいましたが、それだと固有名詞ではなく「チーム」と呼んでいるに過ぎません。


いや、イタリア語で『スクーデリア』と呼ぶと、一般的にはむしろ「スクーデリア・フェラーリ」の事を示します。


そんな事も知らずに「俺、F1に詳しいもんね」と知ったかぶりをしている同僚を、憐みの眼差しで見ていた事は内緒です。(汗)








話をフェラーリに戻しましょう。


フェラーリの名を冠した最初のロードカーは 125S で、F1での初勝利から遡る事4年、1947年に3台が生産されました。



搭載されたエンジンは1.5ℓのV12、そう、フェラーリらしく、第一号車からV12エンジンを搭載していたのでした。


125Sの“125”は、シリンダーあたりの容積125ccを示しており、この車名の付け方も第一号車から行われていたのですね。








その後のフェラーリ ファクトリーから生み出された全ての車を紹介することは出来ませんが、250シリーズは 250GTE




250GT SWB




そして、伝説のマシン 250GTO などがあります。




250シリーズの後継、275シリーズ辺りまでが旧き良き時代のフェラーリって気がします。



ちなみに、写真の275GTB/4から フェラーリのロードカーとしては初のDOHCが採用されました。


V12である為、各バンクに2本、合計4本のカムがある事から、車名に“4”が追加されました。


なお、ドライサンプエンジンの採用もこの車からです。(うーむ、この車から近代フェラーリと言ってもいい気もするなぁ)









次回からは、いよいよ ランボルギーニとフェラーリのモデルの変遷です。


さて、どうやって進めようかな?


―つづく―
ブログ一覧 | Ferrari | 日記
Posted at 2019/10/29 23:50:43

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nobunobu33さん

この記事へのコメント

2019年10月30日 5:31
(^・x・^)このシリーズを
(^・x・^)カリスマブログ作家
(^・x・^)タケラッタ先生に依頼した者です(笑)
(^・x・^)先生さすがですね!これは面白い物を書いて頂けるんじゃないかという私の眼力を誉めるべきか(笑)

(^・x・^)スクーデリア‥僕も固有名詞だと思ってました(笑)ワタクシはF1はそこまで造詣深くありませんので知識を争うこともありませんが

(^・x・^)そうそうこんな風に並べて頂けるとわかりやすいんです。スッキリします。

(^・x・^)250GTOはなんでそんなに伝説になったのでしょうか?一時期‥バブルの頃1億を超えるプライスがついたことがありましたが、本物を見たことありますが、記憶違いかもしれないですがエンジフードをベルトみたいなので留めてあったのが特徴くらいで正直見ても凄さを感じなかった印象でした。
(^・x・^)まぁ中学生くらいの頃の話なのでお許しを(笑)

(^・x・^)同じ系統で288GTOがやはり価格高騰しましたが、これは何かのレースのホモロゲのためと聞いてます。でもこれもねぇフツーの308とあんまり違いわからず(笑)フェラーリ味オンチなんだろうな僕は(笑)

(^・x・^)モータショー行きましたよ(笑)
(^・x・^)確かに行かなくて正解ですね。E20ファイナル以外は見るものが何もない(笑)あれだって、フツーのVAB見に行ってるのと変わらないわけでして、滞在時間40分で引き揚げてきました(笑)

(^・x・^)さて、続編よろしくお願いしますね!次はランボルギーニも?楽しみにしております!
コメントへの返答
2019年10月30日 6:36
車変態ブログ作家です。(笑)

「スクーデリア」と呼ぶのは、ポルシェ・ワークスの事を、ワークスと呼ぶようなモノなのです。
ただ、スクーデリア・フェラーリの事を「スクーデリア」と呼ぶことは、ミスター・ジャイアンツこと長嶋氏を「ミスター」と呼ぶことにも近いですねー。

250GTOは一億円どころじゃないですよ。
バブル期でも9億円(だったかな?)
昨年、サザビーズのオークションで約54億円で落札されましたし、オークションに限らなければ約76億円で取引されたって話もあります。

288GTOは、当時グループBレースに出場するために作られました。
同時期、ポルシェからはグルッペB(後の959)も発表されましたが、一足先にグループBで争われていたラリー(WRC)で死亡事故が連続して発生し、グループBでのラリー/レースが消滅してしまいました。
959はその後、ダカールラリーに出場する程度でしたが、288GTOは、フェラーリF40に進化して世界中のサーキットで活躍しました。

フツーの308GTBとは違いますよー。
いずれ、288GTOの事もブログに書きますね。

今日は水曜日で定時退社日なので、張り切って続編書きます!

モーターショーは、観るべきものも少ないし、離れた場所の移動も大変だし……。
やっぱり、不評のようですね。(汗)
2019年10月31日 1:41
元(今も)フェラーリ狂のオレがコメントすると、狂気の域になるので、コメントしないでおこうかと思ったが、やっぱりコメントせずにはおれず、、、フェラーリだけに、、、

まぁ、あんまりフェラーリを語ると、変に疎外される日本人の風聴があるので、程々にコメントしなくては!!と思うが、嘘を言うつもりは全く無いし、且つ不可能なので、フェラーリに関してはいつも真実だけを言うようにしている〜♪♪
 
タケラッタさんも書いているとおり、一番の注目点は、「フェラーリ」誕生より前に「スクーデリア・フェラーリ」が在るという事実が、実は「フェラーリ」の真の姿を物語っています〜^ ^!

ご存知の通り「スクーデリア・フェラーリ」とは、F1レース参戦するフェラーリのチーム名であり、当然ながら勝つ為に存在している〜♪♪

エンツォは「スクーデリア・フェラーリ」がF1レースに参戦し勝ち続ける為だけに、「フェラーリ」を興して資金を生み出すことにしたのである〜♪♪

つまり、「フェラーリ」とは「スクーデリア・フェラーリ」の為に存在している唯一のメーカーなのである(今現在は少し趣きが違う)〜!!!

他のメーカーは、自己の利益を上げて繁栄する為に、時にレースへ参戦し、宣伝や技術をフィードバックして、更にロードカーをより多く売って利益を上げるというスタイル又はポリシーである〜(・∀・)
だから、業績がイイ時だけ参加して、悪くなると撤退の繰り返しで、やがて参加しなくなること多々あるのである〜!!!

しかし、フェラーリはそこが全く異なり、純粋にFレースをする為だけに、ロードカーを売るという(当時の
)ポリシーで、エンツォの非常なまでの超情熱が根底にあるのである〜(゚∀゚)♪♪超情熱の塊り爆

だからこそ「フェラーリ」は、今日に至っても熱い存在なのであり、他のメーカーとは全く異なる所以がハッキリと有るのである〜!!!絶対にマネ出来ない〜!!!

フェラーリのロードカーを買うといこと、その意味はF1レースへの勝利に直接投資、或いは同じように参戦するという大きな意味があるのである〜!!!

まぁ、最近のオーナーは、そんな凄いポリシーや真実を知らない人が多いし、最近の「フェラーリ」自身も少し変化してきているのも、事実なんですけどね〜( ̄▽ ̄)
コメントへの返答
2019年10月31日 22:51
え? エスプリ tamさん、フェラーリ狂だったの?
ロータスはもとより、空冷ポルシェにも造詣が深くて只者ではないとは思っていましたが……

私もフェラーリが好きですが、それは単なる憧れであり、フェラーリ狂という程のものではありません。
仰られるような日本人の風潮とは違いますが、フェラーリと言うと神々しくて近しく感じることが出来ないのですよねぇ。(汗)

なので、私が書けるのは、フェラリスタや、フェラーリ教信者(=フェラーリ狂?)と違って、一般の車好きが知っているような、表面的なものでしかありません。

あとは、F1好きが高じて、スクーデリア・フェラーリの事も“多少”は知っていますけどね。

エンツォ・フェラーリ総帥が存命の頃は、「スクーデリアの活動資金を得る為にロードカーを作っている」とまで言っていましたよねー。
現在は、ともすると、ロードカーの販売戦略の一部と言うか、宣伝の為にF1をやっているような感じすらしてしまいます。
そうじゃないだろっ!?

フェラーリは一部のお金持ちの為の存在ではないのです。
お金が無くても、スクーデリア・フェラーリを熱狂的に応援する多くのイタリア人、そして世界中のティフォシ達のために存在していなければいけないのです。
高価なロードカーを買う富裕層は、活動資金を提供するスポンサーのような存在と言えます。

って、エスプリ tamさんの仰られている事を、言い方を変えて言っているだけですね。(笑)

まー、それだけフェラーリとF1は切っても切り離せない存在なのですが……何なんですか、昨今のスクーデリアのだらしなさは!
TV中継では、今宮さんも川井ちゃんも呆れるばかりのグダグダな戦い方、そして、かつてスクーデリアの一員だった浜島さんの、説得力のある(?)がっかりの仕方。
情けないったりゃありゃしないです!
フェラーリが強くなければ、F1は面白くないです。
ホンダを積むレッドブルにも勝って欲しいけど、それは強いフェラーリを打ち破ってこそです。
だから、もっと頑張れ! フェラーリ!!

追伸、フェラーリオーナー様。
フェラーリオーナーを悪く言うつもりはありません。
ただ、それよりも突き抜けたところにフェラーリは存在すると言いたいだけなのです。

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