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2022年09月30日

F1チームの遍歴(その2)

F1チームの遍歴(その2) 下書きで認めていたF1チームの遍歴。


例によって、書き始めると長くなってしまうという悪い癖が出て、前編/後編の2回に分ける事になってしまいました。(2回で収まるのか?)



【マクラーレン】



マクラーレンは、フェラーリに次ぐ勝利数を誇る名門チームです。


但し、同じマクラーレンのチーム名でも、実質的には別のチームに変わっていたりするのですが……。


マクラーレンの発祥は、もちろん創設者である ブルース・マクラーレンその人であります。


ブルースは、自らの名を冠したマシンで勝利している数少ないレーサーです。(なお、ジャック・ブラバムは 自らの名を冠したマシンでチャンピオンになってます)


私らの世代だと、さすがにブルース・マクラーレン時代は知らないですね。


知っているのは、ジェームス・ハントの頃です。



この頃のマクラーレンは、ブルース・マクラーレンが興したマクラーレンと言え、テディ・メイヤーらのチームでした。


では、別の流れのマクラーレンはと言うと、ロン・デニスが実権を握った頃の話です。




当時、ロン・デニスは下位カテゴリーではありますが、プロジェクト4という別のチームを持っていました。


プロジェクト4はマールボロの支援を受けていましたが、マールボロがメインスポンサーとなっているマクラーレンが低迷していた事もあり、てこ入れの為にデニスがチーム運営に参加、その後 両者は合併します。


まぁ、実質的にロン・デニスがマクラーレンを乗っ取った感じがしないでもないですが……。(汗)


ロン・デニスの頃のマクラーレンは、まさに黄金期を迎えた感があり、


TAGポルシェエンジンを搭載した MP4




ホンダエンジン、セナ/プロストの最強パッケージで 16戦15勝した MP4/4




エイドリアン・ニューウェイ が手掛け、ハッキネンが勝ちまくった MP4-13



いずれの年代でも、複数回のチャンピオンを獲得するなど、F1を支配しました。


ロン・デニスが離れた今のマクラーレンは、チャンピオン争いどころか、勝利するのも難しいところにいます。(フェルスタッペンとハミルトンが接触&リタイアした去年のイタリアGPで リカルドが勝ったけどね)


それでも、アウディの買収案を蹴るなど、F1コンストラクターとしてやっていく気概は衰えていないようです。




【ウィリアムズ】



ウィリアムズ・グランプリは、「車椅子の闘将」の異名を持つ、”サー・”フランク・ウィリアムズが興したチームです。


フランク・ウィリアムズは、「ウィリアムズ・グランプリ」の前に「フランク・ウィリアムズ・レーシングカーズ」なるチームでF1に参戦しています。


ただ、この時は資金難でウォルター・ウルフに実権を握られていた為、チームを離脱しています。(その後、チームは「ウォルター・ウルフ・レーシング」となりました)




新たに「ウィリアムズ・グランプリ」を興したフランク・ウィリアムズは、資金難で撤退となった苦い経験から、スポンサーとして中東マネーに注目。

 

マンスール・オジェ(TAG)等との人脈を築きました。


なお、新参者のチームに与えられたカーナンバーは 27番と大きなものでしたが、チームはアラン・ジョーンズによってチャンピオンを獲得。


前年のチャンピオンナンバーを付けていたフェラーリが 27 のカーナンバーを引き継ぐ事になったのです。(ジル・ビルヌーブの27番は、元はと言えば新参者のウィリアムズに割り当てられた番号だったのです)


その後、ウィリアムズは、ケケ・ロズベルグ、ネルソン・ピケ、ナイジェル・マンセル、アラン・プロスト、デーモン・ヒル、ジャック・ビルヌーブらをワールド・チャンピオンへと導いた名門となりました。




そんな名門ウィリアムズも、ワークスエンジンを失うと成績が急降下。


フランク・ウィリアムズが高齢になって現場から遠のき、娘のクレアにチームを任せますが、その頃には負のスパイラルに嵌り込み、遂にはテールエンダーになってしまいました。




2020年、ウィリアムズ家が持っていた株式をドリルトン・キャピタルに売却、最後の家族経営チームがF1から去りました。


しかし、現在もチーム名は ウィリアムズ であり、マシン名は FW○○ を名乗っているのです。





【アルピーヌ】



現在のF1チームで、ワークスチームと言えるのは、フェラーリメルセデス、そして、アルピーヌ の3チームです。(レッドブルは、自前のPUを搭載していますが、実際には未だにホンダ製のエンジンです)


現在、アルピーヌを名乗っていますが、実際にはルノーであり、ルノーのスポーツブランドとしてアルピーヌを名乗っているだけですが。


そんなルノーも、以前にもF1にワークス参戦していた時期がありますが、メルセデスと同様、当時のチームと現チームは別物です。


ちなみに、当時のルノーは、F1にターボエンジンを持ち込んだセンセーショナルなマシンでした。




現在のルノーチームの源流は、シューマッハが初めてチャンピオンになった時のチームのベネトンなのですが……



F1参戦時はトールマンでした。


ちなみに、トールマンは1984年にアイルトン・セナがデビューしたマシンです。




トールマンのスポンサーだったベネトンがチームを買収、シューマッハを擁して 1994、1995年にチャンピオンを獲得、最初の黄金期を迎えます。


しかし、シューマッハがフェラーリに移籍すると、テクニカルディレクターのロス・ブラウン、チーフデザイナーのロリー・バーンも、シューマッハを追ってベネトンを去り、さらにはエンジンを供給していたルノーもワークス活動を終了、チームは低迷します。


2000年にルノーがF1に復帰し、ベネトンを買収してチームとしてのワークス活動を開始します。


この時のルノーは、フェルナンド・アロンソが2005年、2006年と2年連続でチャンピオンを獲得、シューマッハ時代以来の黄金期を迎えます。

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しかし、2007年にアロンソがマクラーレンに移籍、たった1年で出戻りとなりましたが、その時にはチームには競争力は無くなっており、勝つ為になりふり構わなくなったチームは、シンガポールGPでのクラッシュ・ゲート事件を起こすなど、スキャンダルにまみれます。


2010年を以てルノーがチーム運営から離れると、ロータスがスポンサーになり、チーム名もロータスF1チーム変わりました。



かつてのJPSカラーを思わせるカラーリングではありましたが、もちろん かつてのチーム・ロータスとは異なります。


ロータスを名乗ったチームは、一時期は元チャンピオンのライコネンのドライブで勝利を得ますが、次第に財政難で立ち行かなくなっていき、結局、ルノーが再度チームを買収、2016年からルノー・スポールF1チームとしてワークス参戦する事になりました。


ルノーは、チームとしても何度かF1に出戻りしていますが、連続性が無い為か、かつての強さは発揮出来ずにいますね。

チーム遍歴:
 トールマン → ベネトン → ルノー → ロータス → ルノー → アルピーヌ





やっぱり、2回では収まらなかった……


-つづく-
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Posted at 2022/09/30 23:27:06

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