先日、ラジエターを取り外し、ファンシュラウドの塗装まで終えて中断していましたが、今日、仕事から帰宅後、作業を再開しました。
普通、ラジエターの交換をする場合、純正の銅からアルミ化が多いのかもしれませんが、私は、今回、逆にアルミラジエターを外し、真鍮3層にしました。
アルミラジエターのメリットは、放熱性が高く、走行風が当たっている間は、冷却効果は高いのですが、停車時、アルミラジエターの放熱は、実は苦手というワナがあります。
熱伝導性でいえば、アルミよりも銅が優れ、熱を奪う熱交換性については銅よりもアルミの方が優れています。
エンジンから戻ってきた熱いLLCの熱を素早く奪い、走行風でしっかりと冷却して放熱させることができればアルミは理想的だと思います。
純正の銅製ラジエターが壊れ、アルミラジエターを導入したときも、サーキットのタイムアタックメインの車両なので、アルミラジエターの方が良いと判断したワケですが、ジムカーナメインの車両になってからは、アルミのメリットとデメリットの両方を受ける状態になっていました。
最も顕著にデメリットが表れたのが、夏場のジムカーナで出走前の停車(待機)時間。
走行風が当たらず、ファンが回ったときにしか水温を下げることできないのですが、コレがなかなか下がらない。
原因は、ラジエターの後ろにあるエンジンから放熱する熱を吸収すること。
熱交換性の良さがデメリットになる最たる例です。
放熱するよりも吸熱する方が酷いのか、水温もなかなか下がらないんですよね。
先日のブログにも書きましたが、アルミラジエター導入時は「デカイは偉い!」と思って導入したのですが、冷静に考えれば、サイズが大きい分、それだけLLCの必要となり、アルミで軽量化を図ったつもりが、結果的にLLCが増えたことでプラスマイナスゼロということもあるわけです。
純正のラジエターは、大出力を想定しているワケではありませんが、あらゆるユーザーが過酷な使い方をしても、すぐに壊れるようにはなっていません。
そう考えれば、導風板や排熱板を上手く使えば、純正サイズでも十分ではないかということにもなるワケです。
とはいえ、高いお金を出して、今更、純正ラジエターに戻すのもアレだなぁ(笑)と思い、ネットを徘徊していると、ラジエター屋さんが真鍮3層のラジエターを出していたので、それにしました。
コアの返却が必要なラジエターなため、純正の型を使ってフィッティングも良好だろうというのも選択の理由です。
ちなみに、真鍮とは銅と亜鉛を20%以上含んだ合金なので、純粋な銅ほど熱伝導率は高くないかもしれません。
ラジエターの重量の比較については、アルミが3.7kg、真鍮が5.55kgで、大差ありません。
まぁ、しばらく使ってみて、善し悪しを判断しようと思います。
そんなワケで前置きが長くなりましたが、旧アルミラジエターと新真鍮3層ラジエターを比較してみても、その厚さがよくわかります(^^;
ファンも5枚から7枚のタイプに交換し、シュラウドに装着し、ラジエター本体とシュラウドも合体。
アッパー&ロアホース等を復旧し、ファンスイッチのカプラーも忘れず装着してLLCを注入してエア抜き。
ファンが2回回り、ヒーターの方へも循環させて一度エンジンを切り、漏れの有無について確認しました。
余談ですが、シュラウドを固定するボルトも新調しました。
ガレージ内でLLCの漏れがないことを確認し、近所を軽く試走し、ファンが回るのを確認してから帰宅しました。
後日、リザーブタンクの水量を再チェックしてみようと思います。
Posted at 2021/06/26 23:43:34 | |
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