マスターシリンダーに限らず、レリーズ・シリンダーも新品交換した方が良いといわれています。
その理由で巷で言われているのが、
シリンダー内壁が錆びて、ピストンとガスケットを交換しても密着性が取れず、そのうちガスケットからフルードが漏れてくる
という話ですが、この理由でスバル純正部品も、本体材質がSS鋼(鋳鉄)であるレリーズ・シリンダーはオーバーホール設定がなく、本体全交換前提になっていると思われます。
逆?に、本体材質がアルミ合金のマスターシリンダーに関しては錆の点では関係がないのでオーバーホール設定があるのでしょう。
が、しかし、両方やった私はオーバーホール設定があるマスターシリンダーでも全交換をお勧めします。
確かにオーバーホールの方がかなり安上がり(ピストン部品だけなら1000円未満)になりますが、
オーバーホールした場合には,、ペダルを踏むと異音(ペキぺキ音など)が出るケースが非常に多くなる傾向にあります
このペキぺキ音の正体は何か?というと、クレヴィス・ピンやプッシュロッドの連結ブラケット摩耗という原因もありますが、意外と知られていないのが、
マスターシリンダーの後端部の劣化です
マスターシリンダーの後端部は、シリンダーストッパー・ディスクがストッパー・リングで止められており、リングばねの力でシリンダー内部のスプリングを抑えている構造になっています。
下画像は実写画像ですが、部分名称は正式名称という訳でなく、「ぽんこつ」が便宜上でテキトーに付けました(;^_^A
ストッパー・リングを外した状態の画像がこれ↓
これらを断面図で図解するとこんな感じになり↓
対象部位を拡大↓
↑上画像が、問題のないマスターシリンダーですが、これが問題があると下画像の様な状態になります↓
対象部位を拡大↓
ビフォーアフターを比較するとこんな感じ↓
よく見ると、ディスクとリングがはまっている溝が大きくなっていて、この溝幅は、クラッチペダル操作の繰り返しで摩耗して広がってしまい、
ペダル操作の度にディスクが動いて異音がするようになります↓
対策として、摩耗した厚みだけスペーサーか何か作成して挟んでも良いですが、厚みの見極めが難しいので新品交換した方が無難でしょうね。
Posted at 2018/05/25 19:00:48 | |
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クラッチマスターシリンダー | 日記