光学ドライブは記録ディスクのみ入れる訳ではないので、ディスクの出し入れでゴミやチリが侵入し、中を確認すると結構汚れていることがあります。
厄介なのが、ディスクが静電気を帯びていると、出し入れの際に空気中のチリが張り付いてしまうこともあります。
PC用内蔵ドライブに限りますが、ディスクを入れなくとも、ATXケースに装着しているエアフロー・ファンの回転数が強力、もしくは大口径だと、その吸引力でドライブ内部に空気中のホコリを吸い込んでしまうこともあります(←ドライブは完全密封ではないため)。
中に侵入すると、倍速光学ドライブは高回転で回っているため、ディスク回転の風圧でゴミやチリが舞い上がり、記録ディスクに付着したり、エラーの原因になります。
という事で、私は定期的に内部清掃を行います。
ただし、
封印を切る行為になるので、保証期間中の場合はやらない方が良いでしょう↓
余談ですが、ある程度高額なドライブになると、パイオニア製ではボディにハニカム構造のプレスラインが付けられています↓
振動防止だそうですが、どこまで効果があるかは不明??
ちなみに、トップパネルを含め、機構、構造部品はBDドライブ以前の、十和田製造DVDドライブ時代からの流用。
製造はチャイナ製ですが、嘆くことなかれ↓
光学ユニット全盛期の日本製機材でも、一部のメーカーを除き、心臓部のピックアップアッセンブリは、ほとんどのメーカーが大陸へのEMS製造です。
シャーシを外してみました↓
レイアウトは先日のナンチャッテ・パイオニアと似ています。
ただ、BDXLドライブなので、ピックアップ制御基板が大きく複雑になっています。
トップパネルを外したところですが、早速スピンドルモーター・ディスク(中央の黒いヤツ)ゴミ屑が付着していました↓
清掃でエアブローを使用すると、不本意に大きいゴミ屑を内部に入れてしまうので使わない方が良いです(掃除機もダメ)。
ピックアップ周辺以外はブローしても良いですが、外に向けて吹くと良いでしょう。
スピンドルモーターは、電子機器用アルコール(IPA)を湿らせた綿棒で、手前側に向かって拭き取ります(奥に向かって動かすと、ピックアップ側に落ちてしまうため)。
ピックアップは静電気で一瞬でぶっ壊れるため、細心の注意を払いますが、本格的に弄る場合はエンジニア導電マット、アースコードなどを使用します。
アースケーブルを水道管に巻き付けるのを見かけますが、
最近の水道管は樹脂配管なので、全く意味がなく、電気設備の技術基準から「金属製水道管を利用した接地工事の規定」が既に削除されています
話は戻って、
トレー駆動用機構部も、十和田時代からの流用↓
ナンチャッテ・パイオニアドライブとは構造が違います。
実際にギヤアッセンブリを手で動かしてみても、ナンチャッテよりも動きがなめらかです。
白いPOM製ラダーレールが左右にスライドすると、トラヴァースユニットが前方に傾き、ディスクリリース&トレーオープン、トレークローズ&ディスククランプを行います。
トラヴァースユニットのスピンドルモーター(↑黒いディスク)が・・・
トップパネルのクランプディスク(↓黒いディスク)にマグネットの力でくっ付いて、DVDやBD、CDのディスクを挟みます↓
という構造なので、
ローディングモーターは、マグネットの力を剥がしながら、トレーを駆動し、トラヴァースユニットを下げることを同時に行うディスク・オープン時に最大の負荷が掛かります。
通常での光学ドライブ使用上の注意ですが、
ディスクローディングする時にトレーを押すのは、ローディングベルトに負荷が掛かり劣化が早くなる(伸びる)事があるので、面倒でもその都度Open/Closeボタンを押すようにします↓
通常の光学ドライブは、
トレーを駆動し、トラヴァースユニットを下げる事を1本のゴムベルトで行っているので、これが劣化するとトレーが開かない不具合が起きるようになります
Posted at 2020/03/28 19:03:34 | |
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