強化ラジエーター、キャップときて、またも冷却関連です。
題名の通り、シリコンホースは漏れ報告が多いですが、その事について検証と対策法を考えてみました。
漏れる原因がいくつもあるので、一筋縄でいかないために内容がかなり長くなります
ラジエーターのアッパーホース、ロアホースにシリコンホースを使う事がありますが、みんカラ内でも漏れ報告がかなりあります。
私の友人でも漏れる話を聞きましたが、実車を見て気が付いたことを書いていきます。
まずは、一般的な固定概念を崩します。
ネジハウジング式のホースバンドは、ホース位置を固定する”だけ”でホースを締め付ける物ではない
どういう事かというと、ホースバンドは、ホースの外周を均一に締め付けることが構造上できないという意味です。
試しに、判りやすいように缶にホースバンドをかけてみた画像を見ると、、、
↑2mmφのドライバーの先が易々と入ってしまいます。
上から見るとよくわかりますが、ボルト(ネジ)でロックする部分(ハウジングという)の周辺がかなり空いています
言い遅れましたが、この方式を「ネジ・ハウジング式ホースバンド」という構造になります↓
このハウジングをバンドに固定する部分の厚みが、ホースを均一に締め付ける際に邪魔になり、シリコンホースだと隙間が空いて漏れを発生させる原因の一つになります
ただ、このハウジングのバンド取り付け部分が邪魔にならない様に外側にオフセットしたバンドも発売されています。
それが、SAMCO純正指定のHi-GRIP製です↓
ただ、このバンドでも、
構造上(ネジ・ハウジングロック式)の問題でバンドが真円を保てないため、適正トルクではLLCの漏れを止めるのはほぼ不可能なので、結構なオーバートルクで締め付ける必要があります
漏れるという御仁の実車を拝見すると、トルクがかなり緩いことが多いのが現状です
では、何でもかんでもオーバートルクで締め付ければ良いか?というとそうでもなく、
ネジのピッチを引っ掛ける部分が一般的な穴開きバンド↓
では、
オーバートルクで締め付けた時点でホースをズタズタに引き裂いてしまいます↓
Posted at 2018/06/11 12:24:10 | |
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