ある時期からABSのほうが普通の人よりロックギリ状態をコントロールできるようになったと同時に、ABS付きのマスターバックのアシスト量も増やしてるそうです。つまり、ロックするくらい踏んでもらい、その油圧をABSで減弱してロックギリギリを維持する設計になってるわけ。
ABSはフィーリングに合わないので外したれ、とやっちゃうとロック寸前のコントロールが難しいペダルになります。ABSの調整機構はソレノイドPWMなので、ジワーっと踏力調整する人間の入力には合わないわけ。つまりABSをバイパスした場合はマスターバックの能力を落とすのが正解。ABSレス車両が同型にあってマスターシリンダーも違う場合はそれも交換するのが楽。
ABSが付いていない車両でも同じ傾向で、キャリパーローターやタイヤ径の能力を超えたアシスト量のマスターバックをつけるとロックギリのコントロールが難しくなります。
というわけで、アシスト力選べてボルトオンのS30zマスターバック企画進行中。数個調達し、状態チェックしました。
要するにバルクヘッドの穴加工しなくてつくやつ。部販で注文できないんで、付くヤツをテキトーに流用しちゃえ、というのはもうやめましょう。
1.中期S30(22㎝)と同サイズのもので前期S30にそのまま付くもの
2.M195T(22㎝)で前期S30につくのもの
3.M195Tで中後期S30につくもの
それと、中期S30そのまんま。前期もあるけど、アシストがしょぼいんでどうすべか。432など前期S30を可能な限りノーマル状態にレストア志向の人は欲しいんだろうか。
リビルト品でオイルシールなどは交換済。2液ウレタンブラック塗装する。M195Tタイプはペダル側のクレビスも製作。
1.は前期ノーマルにつけると踏力が中期と同等まで軽くなります。
2.と3.はダイアフラム2枚のS14後期シルビアABSタイプです(だけどターボのABS無しも同じやつ≒まだABS自体もおりこうでない時代ということで)。マスターシリンダーも交換してしまうと製廃マスターシリンダー調達の苦労がありませんが、前4ポット、後ろディスク化に向いてるやつ。ノーマル車両には、ピーキーで扱いにくくなるかと思います。
M215Tは径がでかくてクラッチマスターと干渉の問題が前期中期に生じるため、後期S30にしか付かないんで要る人いるのか考え中。17インチ以上で330ローターとかハマってる人向けかな。
マスターバックレスのツインパラレルマスターキットもこの先控えてるよ。
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ブレーキ | 日記
Posted at
2017/03/28 23:39:54