破損したねじ切り器のローラースピンドルを作ります。
ローラー押さえのネジを切らんといけません。
古いねじ切り器なので、スピンドルのネジが旧JIS規格、ダイスを購入しようかとも考えたのですが旋盤作業で作ることに・・・。
(って、ハードルを上げちゃった感じもありますが・・・)
切るネジはM3、ピッチが0.6です。細いネジなのでちょっとキンチョしますね。(笑)
旋盤でねじを切る作業は、久しくやっとらんので、ちょっと復習。
我がタテヤに付いとるねじ切り用の親ネジは5mmのピッチ。このネジを1回転させると刃物台が5mm進む塩梅。なので、親ネジの回転数をワークを咥えている主軸の回転に対して減速させてやれば主軸に刻まれるネジのピッチが調整できる理屈です。
親ネジ回転を変えるギアを組み替えて減速させるという仕組み。1mmピッチのネジを切りたいのであれば1/5に減速すれば良いわけで、旋盤に備えられているギアを選んで・・・
旋盤に貼られた表を見ると、1mmピッチならば、歯数20のギアと歯数80、100のギアを組み合わせれば良いことがわかります。
減速は20/80X80/100で20/100=1/5ということで3枚のギアでOKという感じ。
で、今回0.6ピッチですから表によりますと、4枚のギアの組み合わせになるようです。減速は20/80X48/100という計算ですね。
(この理屈から、
インチのネジも微妙な誤差は出ますが、切れることになります)
手前のデカイのが歯数100、噛み合っているのが48で裏に重なっているのが80、一番上が20のギアで主軸に付いています。
(軸間距離の調整はホルダーのスイングと軸の移動という仕組みになっとります。)
なんか講釈先行になっちゃいましたが、こんな感じで旋盤をセット。
それから、インバーターで回転をゆっくりにすることも思い出し、15Hzとしました。細い軸ですから技能がついていけるか?ちょっと心配です。
えっ?
使う材は何かって?
一応、クロモリ、長いハイテンネジを材料としただけです。耐摩耗とか気にしてもねえというところ。(笑)
元の材は、45Cぐらいですかねえ。硬くもないのにパリパリしてるところもあり変な感じです。
Posted at 2022/04/26 08:12:17 | |
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